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【IPSG包括歯科医療研究会】

【相馬市市長よりお礼のお手紙をいただきました】

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2011年7月3日、震災からもう少しで4か月となるころ、

IPSGで、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーセミナー」を開催させていただきました。

当時のセミナーの模様

義援金として、全額、被災した震災孤児に届くように、窓口を探したところ、相馬市で義捐金の受付を行っていました。

震災で親を亡くした子供たちが、この時何よりも悲しく、心のケアが必要だったのではと感じます。

IPSGでは沢山の先生方にお集まりいただき、集まったお金を送らせていただきました。

その後何度かお便りをいただき、カレンダーなどをお礼でいただきました。

そして。

震災からもうすぐ丸2年を迎えようとしています。

先日、相馬市市長より、丁寧なお手紙を、そして子供たちからのメッセージをいただきました。

相馬市の51人の孤児遺児の生活支援と、大学や専門学校などの学費と生活費仕送り分、社会人として必要な自動車免許の取得、親が生きていれば子供の為に頑張ったであろう子育てと教育の資金を用意することが出来る見通しが立ちました。

という報告です。

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ぜひ、全文読んでいただきたいと思います。

御礼とお知らせ

東日本大震災により親と亡くした相馬の子供に十八歳までの生活費に一部として毎月三万円、また大学や専門学校進学に要する学費および平均的仕送り額を援助するための、相馬市震災孤児遺児支援金は心を寄せてくださった方々の善意に従い、条例通り、孤児遺児たちに給付してまいりました。

皆様の温かいお気持ちに改めて感謝申し上げます。

大学卒業まで一人平均一千万円の資金が必要と試算致しましたが、平成二十四年十二月三十日の段階で、四億九千万円余の募金が集まりました。

私はじめ相馬市民一同、日本中あるいは世界中のあたたかさに只々驚いております。

しかしながら多く集まりすぎて残すようなことがあっては、寄せられた善意に申し訳がたちませんので、平成二十五年三月三十一日を以って本募金を閉鎖することと致しました。

もしも将来不足するような事があれば、将来の市長に責任を以って、財源補填してもらいたいと考えております。 

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次の課題はこの子供たちをどのように教育してゆくかです。

市及び教育委員会一同 今後はこの事に全力を挙げて取り組む覚悟です。

尚、この課題に対しては相馬市教育復興子育て基金を開設しておりますので継続してご支援いただける方がおられましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。

これまでの御支援本当に有難うございました。

震災孤児遺児に対する皆様のお気持ちを私達相馬市は決して忘れません。

殉職消防団員はじめ亡くなった親達に替わり平身低頭お礼とお知らせと致します。

草々

平成二十五年一月

相馬市市長

立谷 秀清

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子供たちのメッセージも同封されていました。

目頭が熱くなりました。

子供たちの心の傷は計り知れないと思いますが、きっと、これから素晴らしい大人に成長していくと思います。

故消防団、団長の長男は大学への 進学がきまり、将来はしっかり勉強して消防士になるそうです。

市長は、将来、消防長となって相馬市地方の防災のリーダーになってほしいと祈っているということです。

復興への最大の目標は教育だという言葉に胸が打たれました。

2年前、本当に何をしていいのかわからなかったけど、IPSGでチャリティーセミナーを開かせていただき、大勢の先生方に参加していただけたこと、本当に感謝しております。

でも、まだまだこれからだと思っています。

このお手紙に書いてあるように、『教育復興子育て基金』 というのがあるそうなので、IPSGでも引き続き支援していきたいと思います。

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【IPSG包括歯科医療研究会】

石原明先生マーケティングセミナー第4回開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2013年1月27日『石原明先生マーケティングセミナー第4回』が開催されたので、ご報告させていただきます。

今回も沢山の先生方にお集まりいただきました☆

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毎回、稲葉先生とのコラボセミナーとなっています☆

今回のテーマは『高齢者の口腔管理、歯科治療』 ということで、普段なかなか聞けないような話を、たっぷりお話しさせていただきました。


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稲葉先生は、日本歯科大学第2補綴講座助教授を得て、その後日本の歯科大学発の高齢者歯科学教授を7年間勤めてきました。

1992年、今から20年も前に、高齢者歯科のマニュアル、ガイドラインを作り、沢山の論文、学会発表をしてきました。

今回の話もとても興味深い内容でした☆

 
『世界に誇る長命国日本』 と言われていますが、実は 『寝たきり老人大国』 なんです。
・・・・・^_^;
でも、これ現状ですよね。
 
今の日本の高齢者対策は非常に遅れていますが、それに輪をかけて、高齢者の歯科対策が遅れをとっています。
 
 
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日本で介護保険がスタートした年、ドイツのカイザース・ラウテルンの特別養護老人ホームを見学に行きました。
 
日本とのQOLの質の差に愕然としたものです。
 
ドイツでは特別養護老人ホームは部屋からでてくるとき、寝間着ではでてきません。
きちんと洋服を着て、女性はお化粧をして広場に集まります。
 
日本のように寝間着で歩き回るような事はありません。
 
ほとんど、すべてが個室で、24時間体制のケアがされています。
普段通りの個人の生活を大切にし、プライベートが守られています。
 
ドイツでは例えば旦那さんが入居したとしても、奥さんがつきそい、使い慣れた家具もいれられ、ペットと一緒に暮らすことも許されています。
 
そこで生活をしているのです。
 
広々とした庭のようにみえて、 痴呆の入居者が施設外に出て道に迷ったりすることのないように工夫されているのも特徴です。
 
ピアノリサイタル、映画鑑賞、ビリヤード場に屋内スイミングプール などの設備があり、そこが、まさか老人施設だとは普通の日本人の感覚だとわからないと思います。
 
日本はどうか。

面倒を見ているようで、根本的に、高齢者のためにはなっていないと私は思います。

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人的資源についてが日本でも大きな問題となっています。

ドイツではどうなっているのかというとをお伝えします。

ドイツには1956年に憲法改正により、義務兵役法を設立させました。

徴兵年齢は満18歳。兵役期間は15か月となっています。

ですが、「良心的兵役拒否」の権利が認められていて、国は兵役をしたくない人達に対し、介護施設でボランティアをするということにしています。

年間30万人以上と言われ、ドイツの介護保険導入で需要の増えた人材不足を補っている。

ということだそうです。

ドイツでみた介護施設のAWOでは寝たきりになっている人がほとんどなく、夫婦で仲良く老後を楽しみ、自立した人々が介護保険の支給により、老後のQOLを保っている感がありました。

唾液の性質と義歯との関係、口腔衛生管理、高齢者の身体的特徴、そしてこれから求められる歯科医療について、話がありました。

素晴らしい話をきくことができたと思います。

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そして、石原明先生のお話しです。

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最初に。

おまたせいたしました。

石原明先生+稲葉先生のコラボセミナー、マーケティングセミナーのDVD第1回が完成しました!

詳細は後日、IPSGのサイトでお知らせいたします。

セミナーにご参加頂けなかった方にもまとめて購入されるとお得なセットもあります。

石原先生のマーケティングを今後の医院経営に活かして頂ければと思います。

▼ご購入のお申込みはこちらから

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「人間の脳の特性」についてのお話し、おもしろかったです。

でも、今回の石原先生のセミナーの内容は、またしても内緒です♪

いつも私はセミナーの内容を書き過ぎと言われます(>_<)

ひとつだけ。

『脳の特性を知る事』

こちらが伝えたい状況を理解したうえで、新しい情報を伝える→相手の脳を書き換きかえる。

これは、とってもためになりました。

何がなんだかわからないと思いますが、お知りになりたい方はぜひDVDをご購入ください<(_ _)>

 

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今回も(株)レイズの大塚さんよりお話しいただき、とてもためになるお話しをいただきました。

IPSGの会員の先生方には後日、情報をシェアさせていただきたいと思います。

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グループディスカッションもあり、楽しく患者様と会話をする方法などを体験しました。

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最後に、これまで4回のマーケティングセミナーに参加して、どんな変化があったかを何人かの先生にお話しをいただきました。

素晴らしすぎて、どよめきがあったほどです。

先生方からの感想です!!

◆稲葉先生 だ液と補綴の関係、見方が分かりやすかったです。IPSGの技術を獲得した上でマーケティングもうまくいけば勉強していく意欲が違ってくる。

◆ワークは緊張しますが、本音や具体的な事例が聞けて為になりました。

◆午前の稲葉先生が見せて下さった悪性腫瘍の患者さんの症例が衝撃的でした。自分の仕事に対する思いを深く考えさせられました。又、国の背景をふまえた歯科のあり方を教えてもらえて本当に稲葉先生は色々なことを知っているのだなぁ・・・と思いました。

◆あとは行動あるのみだ!!!

◆質問すると情報が全部手に入るということが本当によくわかった。

◆深く奥の方まで思考して質問していこうと思います。

などなど、アンケートを書いていただく時間があまりない中、色々と楽しい感想をいただき、ありがとうございました。

次回、石原先生マーケティングセミナー第5回は、2月24日(日)です!!

石原先生の出演しているDVDとして、現在はテレスコープのものがありますので

いち早く入手したい!という方はぜひチェックしてみてくださいね☆

▼石原明先生も出演しているテレスコープシステムセットのDVDはこちらから

▼マーケティングセミナーに関するお問い合わせ、ご購入のお申込みはこちらから

 
ということで。
 
今回も全国各地から、沢山の先生方にご参加いただき、本当にありがとうございました☆♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

パーシャルデンチャー・テレスコープの臨床セミナー開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2013年最初のセミナーが1月13.14日、『パーシャルデンチャー・テレスコープシステムの臨床セミナー』KaVo Dental systems Japanセミナールームで開催されたのでご報告させていただきたいと思います☆♪

パーシャルデンチャーの修復に際し必要な知識と技術はクラウンブリッジの要素から総義歯の要素まで必要です。

1歯欠損から1歯残存までそれぞれの欠損形態に対し、様々な種類があります。

咬合の崩壊を多くのケースで伴っているため、咬合の知識は必須となります。

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パーシャルデンチャーの設計の大切なことは全身から診断し、三次元的に基準面を揃えることです。

咬合関係は有歯顎もデンチャーも同じです。 

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パーシャルデンチャー設計の順序について大事な話がありました。

◆パーシャルデンチャー設計の順序

①維持と支持の概念を持つことが重要
日本ではすぐに、サベイヤーがでてくるが間違っています。(クラスプ)

②支持の設計が優先します(レスト)
日本ではレストはクラスプの付属品のような感じですが、レストが優先です。

なぜかレストなしの線鉤を用いたりしていますが、レストはつけるようにしてください。

レストは力を伝達する役目、歯根の先端まで力を伝える役目を持っているので、レストの形はよく考える必要があります。

球面形成レストは歯軸に力を加えることができることも覚えておいていただきたいと思います。

③維持装置であるレストが最優先

④クラスプの付属品がレストではありません。レストが主役です。

⑤クラスプは義歯が外れないために必要なものです。

⑥テレスコープやアタッチメントは維持と支持を共有します。

ということで、ほとんどすべての症例を、稲葉先生は各種テレスコープで対応しています。

1967年から稲葉先生が留学していたチュービンゲン大学ではクラスプデンチャーは使われていません。

大学の教育にもないのです。

そのかわり、カバーデンチャーとワンピースキャストパーシャルに変わりました。

1967年に終わってしまった義歯が日本では依然として主流というドイツや先進諸国に比べ大きな遅れをとっているのが現状です。

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こちらは、ドイツの技工雑誌、Dental Laborです。

当時から、ドイツのコーヌスクローネはミリングを行っていましたが、稲葉先生がもっといい方法ないかな。

ということで、模型研磨器を開発しました。

ドイツでも、この研磨器は広まり、雑誌でも紹介されました。

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コーヌスクローネのクオリティーを決定するのは内冠の研磨方法です。

内冠の表面を確実な直線で仕上げる事です。

直線に仕上げるためにはフリーハンドではどんなに注意していても丸みが付いてしまい、不可能です。

フリーハンドの手研磨で曲線に仕上った物は、装着直後は維持力が出ますがしばらくすると維持力が落ちてしまいます。

従ってフリーハンドで研磨する方法を習った人は維持力を継続するのが困難であるためコーヌスクローネの評価を落としてしまいました。

それに比較して器械研磨した物は確実な表面の直線仕上げにより、永続性のある維持力が得られ、義歯を長期に使用する事が出来ます。

確実な方法としては、ミリングマシーンを使い表面を直線で仕上げる方法、あるいは稲葉先生が開発した横型研磨器を使う方法が有ります。

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この研磨器はディスクを回転させて、この表面に内冠の表面を当てると確実に直線に仕上がります。

研磨ディスクは荒研磨から鏡面仕上げが出来、簡便確実であるためにカボ社からのK9内冠研磨器として発売されました。

このためコーヌスクローネの本場ドイツで評判となり、海賊版まで売られる様になりました。

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そのため稲葉先生はシュトゥットガルトのマイスターシューレに招待され、コーヌスクローネの研修を行った経験が有ります。

その後この方法で国内で研修を重ねて来ました。

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鏡面仕上げした内冠にパターンレジンで外冠を作成し、埋没剤をコントロールしゼロフィッティングさせたコーヌスクローネは確実に長期に使用する事が出来ます。

義歯装着後に安定した状態を得るためには内冠と外冠の間に隙間を作らないほうが結果が良いということで、『ゼロフィッティング』という考えが生まれました。

これには様々な必須条件があります。

金属はゴールドを70パーセント以上を含有し、それに白金を加えた合金を使う。

ヴィッカーズ硬度250程度の時効効果(鋳造したまま放置し硬度を増す効果)のある金属を使用し、埋没剤の混水比の調節により1.5パーセントの膨張を得る。

これらの条件を満たすことで、ゼロフィッティングをさせることが可能であるということが分かりました。

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口蓋をいかに利用するかという事も非常に大切です。

馬蹄形は最悪だということを覚えておいてください。

日本の大連結歯の設計はただ右と左をつなぐだけです。

3点支持の場合は、トーションバーやシュパルテを用いるは日本では全く知られていません。

そして、インプラントはパーシャルデンチャーの救世主かということについてもお伝えしたいと思います。

インプラントの応用によりパーシャルに変革が起きました。

特に遊離端義歯のアンカーとしてしようすることによって粘膜の沈み込みが抑えられ、義歯の確実に安定し、骨吸収が抑えられるようになったのは革命的です。

パーシャルにとって最も難しいと言われる3点支持の場合でも4点支持にすることが可能で最も安定した形となります。

少数歯残存の上顎パーシャルにとっての床の適応は必須条件であるがインプラントにより取り除くことができます。

稲葉先生の息子であり、口腔外科医の稲葉智弘先生と、現在インプラントとテレスコープのコンビネーション症例を行っています。

このような症例は、本場ドイツでも多くみられます。

当時日本で多く行なわれている方法を見直す目的で「正統派コーヌスクローネ」という本を出版しました。

このたび一部を復刻し、研修受講者に読んでいただける様にしました。

ドイツから帰国後多くのコーヌスクローネを使用した補綴物を行って来ましたが、その多くが今でも機能しているのが事実です。

是非正しいコーヌスクローネを使用した補綴物を行っていただけるように願っています。

 

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そして、今回2日間にわたり、岩田副会長が、各種パーシャルデンチャーへの対応、リーゲルテレスコープ、コーヌスクローネ、レジリエンツテレスコープについてのお話しがありました。

沢山の症例を用いてわかりやすく説明がありました。

動画を用いて、患者様の実際の感想、そしてリーゲルテレスコープの着脱法など、新たな視点で、大変勉強になりました。

これから、定期的に岩田副会長のテレスコープセミナーも開催していきたいと思います(^_-)-☆

 

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今回から初の試みとして、セミナー最後の1時間を症例検討会と言う形で、先生方と一緒に考える時間を作らせていただきました^_^

トップバッターは、IPSG事務局長、稲葉智弘先生です。


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ある、歯科雑誌で掲載されていた内容について、とても興味深いもので、改めてコーヌスクローネの基本知識について学ぶことができました。

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そして、技工士の先生も数多く出席いただいたため、製作する立場からのアドバイスもいただくことができ、大変勉強になりました。

三橋学先生です☆

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初めて参加いただいた、高瀬直樹先生の症例相談です。

「とても悩んでいた症例なので、とても助かりました。」

とコメントをいただきました。

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その他の先生方からの活発な質問に答えている稲葉先生。

今回やはり、初参加で北海道からご参加いただいた小畑俊剛先生

「今までの歩んできた道は間違えてないと確信し、帰りの飛行機の中でなんとも言えない至福感を覚えました。歯科医師になって本当によかったです。」

というコメントをいただき、今回のセミナーを開催させていただくことができて、本当によかったと感じました。

次回、2月10.11日(日・月)に開催される

『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム実習コース』 、ほぼ定員に達していますが、若干名なら受け付けております。

記事をお読みになって、実践で学びたい!と思われた方はぜひご参加ください!

▼セミナースケジュールはこちらから

▼セミナーのお申込みはこちらから

◆テレスコープシステムに対して疑問をお持ちの先生方へ

間違った方法が広まってしまったために評判を落としてしまったテレスコープ。

1980年代臨床家の間に広まったコーヌスクローネについて、
疑問をもたれている先生に、なぜそのような評判になってしまったか、
ということを稲葉繁先生が詳しく解説するページを作成しました。

ページの中では、

1.テレスコープシステムの歴史とコーヌスクローネへの誤解
2.ドイツでのコーヌスクローネの扱われ方
3.日本でのコーヌスクローネの扱われ方
4.今後のコーヌスクローネの活用方法

について、詳細な説明をしてあります。
ご興味のある方はぜひご覧になってくださいね☆

テレスコープシステムに疑問をお持ちの先生方へ

それでは、今回ご参加いただいた沢山の先生方、本当にありがとうございました。
 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

第19回IPSG学術大会が開催されました☆

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年12月2日第19回『IPSG学術大会』 が開催されたので、ご報告させていただます☆♪

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今回、日本歯科大学100周年記念館で開催されるにあたり、稲葉先生の元医局員の先生方に沢山協力していただいたこと、心より感謝させていただきたいと思いますm(__)m 

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トップバッターは、稲葉歯科医院勤務の佐藤孝仁先生です。

『二年目の歯科医師が稲葉歯科医院で勉強したら』

稲葉歯科医院に務めて半年がたち、気を付けている事は・・・・

女性ばかりの職場なので嫌われないようにする!!だそうです(笑)

今もそうですが、あまり診療する機会はありません。稲葉繁先生の診療のアシストがほぼ私の仕事の内容です。

しかし、先生の診療を見させていただき、きちんとした知識を学んでから診療をする方が、何も学ばずに経験だけを頼りにした診療より質の良い診療をできるようになると私は思います。

卒後二年で、こんな風に長い歯科医師人生を大事に考えているということがすごいなって思いました。

稲葉歯科医院では、顎関節症の問診、診査診断はすべて佐藤先生にお願いしています。

もちろん、今回の発表は完璧でした。

これからも、稲葉繁先生の歯科医師としての哲学を学んでいきたいと最後に伝えた、立派な発表でした☆♪

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そして佐藤孝仁先生のお父様でいらっしゃる、佐藤孝明先生の発表です。

発表前・・・

「もう緊張しちゃって、まいっちゃうな~」

とおっしゃっていたのが、ウソのよう。

まるで、大学の教授のようでした(笑)

『稲葉先生との出逢いについて』

一応台本をお持ちのようですが、先生がお話しされたいことをそのまま自由に表現されているようにお見受けしました<(_ _)>

若い先生方に対して、これから楽しい歯科医師人生を送るためにぜひIPSG、稲葉繁のもとで勉強をすることをおすすめしたい。

とおっしゃっていただきました。

そして、大切なことは

「TPPではなくて、TTPなんです!!」

TTP?なんだろう・・・と思っていると、

「徹底的にパクる。徹底(T)的(T)にパク(P)る」

と極意を教えていただきました^_^;

そして、石原明先生の著書「すべてが見えてくる飛躍の法則~ビジネスは三人称で考える~」

の三人称目線の大切さをお話しされていたのは、さすがだなって思いました。

患者様を治療や義歯の設計をするとき、

「稲葉教授だったらどうやって考えるのかな」

っていつも三人称目線になって考えるようにするとおっしゃっていました。

佐藤先生はもちろん沢山のテレスコープ症例をお持ちです。

ある患者様のお話し、値段が少し高いなと思われたそうですが、

お孫さんから「おばあちゃんの歯が素敵!」

って言われた瞬間、値段は忘れてしまったそうです。

そういうことなのですよね。

今回佐藤先生から、沢山の歯科哲学を教えていただきました。

そして、この日のために新調したスーツがとてもお似合いでした(^_-)-☆

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続いて飯塚会長の

『歯科医が行う口腔ケアー』

もうすでに飯塚会長の講演を聞かれている先生も多いかと思います。

今回、あ、そうだったんだ。

ってはじめてわかったことがあります。

飯塚先生のお母様が亡くなる前の2年間胃ろうをつけていたということです。

お母様へその間必死で口腔ケアを行っていたそうです。

きっとこの時、医科の口腔機能や嚥下のリハビリが欠けていること実感されたのだと思います。

年々介護認定者が増え続けています。

1000万人の要介護高齢者の口腔リハビリは誰が行うのでしょうか?

歯科医師過剰と言われていますが、はっきり言って足りないぐらいです。

総予算は限られています。

その中には口腔リハビリは全く考えられていません。

口腔機能が回復して食欲がでれば体力もついて免疫力がアップし、QOLも上がるというのに・・・

嚥下機能を深く理解しているのは歯科医ですし、これから様々な施設、団体に啓蒙していきたいと思います。という力強い言葉がありました。

そして、最後にラビリントレーナーのエステ版、『頬麗美人』 

の宣伝もありました(^_-)-☆ 

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続いて、歯科工房OKABE、総義歯実習コースでは稲葉先生の右腕となり活躍していただいている技工士の岡部宏昭先生です。

『技工士からの提唱~技工士の現状と今後~』

日本国内の歯科技工士の実態に私たち歯科医師はきちんと向き合う必要があると思います。

およそ10年以内に爆発的に技工士が減少すると予測されます

なぜ減り続けるのか

技工士の平均年収380万円といわれています。(本当はもっと低いかもしれません)

時給1490円

月収29万円

ほとんどのラボが残業をつけていない

そして、実は残業時間100時間ぐらいはしています。

資格があるのに、この状態だと、どんどん離れてします。

若い技工士が離職してしまうのは、当然といえるのでは・・・

現在、補綴物の海外発注が急増し、国内のラボは自費の激減により倒産が相次いでいます。

補綴物の海外発注が弊害になり値崩れ、質の低下をおこしているのです。


●技工士の平均寿命は63歳
欧州では歯科技工士の塵肺率が13%というデーターがとられているそうですが、基準も対策も定められていないのが現状です。

●長時間労働による過度の睡眠不足

●時間に追われながらの作業の連続による強度のストレス

●高い率の肝機能障害者と肝炎発症者

●規則ただしくない日常の連続

ようするに、技工士は歯科医からの分配で成り立っている川下産業である

という、技工士の現状をお話しいただきました。

稲葉先生からのコメント、

「人の命を犠牲にして自分が生きてるなんていうのは、恥ずかしい事。技工士も国から統制されていたものをそのままやっていたら苦しいんです。」

「日本の技工士レベルは実はとても高い。保険の仕事とは離れ、IPSGでは、技工士としっかりと連携をとり、安全でストレスなく、質の高い仕事を目指していきましょう。」

ということでした。

技工士減少問題はとても深刻です。

IPSGには認定技工士制度がありますが、これからも自費診療専門の技工所の育成に携わっていきたいと思います。

でないと、IPSGの会員の先生方は困ってしまいますから((+_+))

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そして、IPSGに入会して15年の太田裕明先生です。

『咬合についてきっと皆さんが知りたいこと』

「咬合学」について太田先生ご自身が悩んできたことを、今回先生方に理論的にお話しをしてくださいました。

悩まない咬合紙の使い方について、なるほど・・・って納得です。

歯に対する脳の感度は、10ミクロン程度を感知するそうです。

ということは、咬合紙よりも薄いです。

全体を噛み合わせた時、咬合紙をどのように読み解くか、そして削る量はどのくらいかということを詳しくご説明いただきました。

中心位で力の抜けない患者様への対処方法、先生も苦労されたとおっしゃっていましたね。

ぜひ、試してみてくださいね。

フェイスボートランスファーも、正中が1㎝ずれたら、どれだけ模型がずれてしまうかというお話しをいただき、なんとなく恐ろしくなりました((+_+))

ポーセレンの破折がなくなる方法など、すぐに役立つ情報盛りだくさんでした。

太田先生のお話し・・・簡単・・・なようで、奥深く、難しかったです。

後日、太田先生にQ&Aのコーナーでお答えいただこうと思いますので、ご安心を☆

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2010年IPSGに入会された木谷光輔先生

素晴らしい経歴をお持ちなのですが、今回、所属学会の数もすごいということがわかりびっくりしました。

『IPSG研修会(稲葉・先生)との出逢いにより、得たもの失ったもの』

という少し過激なタイトルでした。

先生は、紆余曲折を経て、稲葉先生にたどり着きました。

日本の教育制度は、国家試験対策ばかりです。

いつ・どこで・何を・誰から学ぶのかはとても大事な事です。

木谷先生が稲葉先生に出会う前の総義歯や咬合に対する悩みなどをお話しくださいましたがその中でも

テレスコープの悩みというのがありました。

テレスコープの悩み

  • 先代からコーヌスクローネを学んだ。
  • そのコーヌスは日本式コーヌス。正統派コーヌスではない。
  • 15年症例・20年症例もザラだったが、そうではない症例もまた少数ながらあった何故?
  • 歯頸部歯肉の退縮が生じているケースばかり。
  • 設計に疑問があったが、学びの場がなく、書籍も絶版ばかり。まさにロストテクノロジー。

そこで、出会ったのがIPSG会員、故岡部俊一先生の講演です。

リーゲルテレスコープを紹介され、もとを辿ったら、稲葉先生だということを知りました。

それ以来、IPSGのすべてのセミナーを受講されています。

そして、実際治療を行い、喜んでくださっている患者様の動画をみさせていただき、、改めてテレスコープシステムはすばらしい技術だなと思いました。

その他、木谷歯科医院で行われている感染予防対策についても、お話しいただきました。

木谷先生は、とてもお話上手だということがよくわかりました。

もっと聞きたいと思うほどの情報量をお持ちでした☆ 


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10年前に、稲葉先生の1年コースに参加し、今では中心位におけるフェイスボートランスファーを使ったCRマウントをしなければ、インプラントのみならず、怖くて自費診療を行えないとおっしゃる、大津義重先生です。

今回は、顎関節症の治療に特に力を入れていらっしゃる大津歯科医院で、稲葉先生に指導頂いた方法で診査・診断し治療をした結果、改善された症例を動画で見せてくださいました。

3つの大学病院で治療を受けても全く改善されなかった患者さんで、ぜひ、自分のような患者さんを減らしたいので、顔や名前を公開していただいても結構です。

とおっしゃって、治療前から治療後の感想の一部始終をじっくり拝見することができ、大変勉強になりました。

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IPSG副会長、岩田光司先生は

『2012年咬合アドバンスコース ダイジェスト』

を解説してくださいました。

さすが、完璧な発表でした。

 9名限定のこの実習は、DVDで撮影もされなかったシークレットライブ実習です。

一部をご覧いただきましたが、咬合について、こんなに適切で確実な診査・診断・治療計画を勉強できるセミナーは他にはないと思います。

『咬合診断アドバンス4日間実習コース前半』

『咬合診断アドバンス4日間実習コース後半』

IPSGサイトでもセミナーの模様をご紹介させていただきましたので、よかったらご覧ください。

岩田先生のすごいなって思ったことがあります。

「15年稲葉先生のアシスタントをさせていただきましたが、今回も沢山の事を新たに学ばせていただくことができて、大変勉強になりました。」

とうれしそうにお話しされていたことです。

岩田先生は本当に素晴らしいなって思いました^_^

 

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今回の特別講演は、歯科医師と医師のダブルライセンスをお持ちの金子雅史先生です。

『もう一度見直そう!~日常臨床の中の悪魔~』

歯科医療は一人の医師が行う医療行為としては、非常に幅広い範囲を要求され、他の医科分野では類を 見ない医療であるということを忘れてはなりません。

とお話しいただきました。

私たち歯科医師は観血処置が非常に多いです。

医科の一般開業医はほとんどが非観血的で、たとえば小手術でも全身麻酔下で行われます。

●一般歯科診療室では、モニターも酸素も蘇生に用いる薬剤やキットがない

●モニタリングもしていない

●患者様の状態の把握ができない

●急変しても何がおきたのか不明

●どう対処してよいかわからない

など、様々な問題があります。

そのような時どうしたらいいか・・・

もちろん、モニタリングも酸素も必要ですし、沢山必要な事はあります。

でも、とにかく。

『意識がなくなったらとにかく胸を押す!押す!押す!そしてAEDをかける』

あたふたせずに119番して胸骨圧迫です。

心臓突然死で亡くなる人の数は6万人
(交通事故死5000人以下)

電気ショックが1分遅れると救命率が10%低下します。

歯科医院には必ずAEDが必要だと感じました。

ということで、実習風景です(^_-)-☆

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先生は軽々圧迫しているように見えますが、結構これが重いんです((+_+))

今回株式会社セキムラの方にも沢山ご協力いただきました。

金子先生と、とても息が合ってました^_^


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「これ、10分もやってたら、こっちが心肺停止だよ。」 と大津先生(笑)

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でも、実習は楽しいです☆

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AEDは使い方を一度経験しておけば、ナビゲーションされているので、大丈夫です!

深刻だけど、楽しい特別講演、金子先生、本当にありがとうございました。

先生は医師であり、歯科医師であるからこそ、啓蒙できる大事なお話しを沢山いただきました。

これからも色々な事をご教授頂きたいと思います。

さてさて、

ここからはIPSG望年会です。

(IPSGでは忘年会ではなく望年会と書きます)

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今回は稲葉先生の退官パーティーの時にお願いした、ドイツ民謡のグループ、エーデルワイスに演奏をお願いさせていただきました☆

日本でも、ドイツのビール祭り、オクトーバーフェストなどで、演奏をされたり、全国各地でご活躍のグループです。

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乾杯はIPSG名誉会員の田嶋紀一郎先生です。

素敵なメッセージをありがとうございました☆


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お料理も豪華でした♪

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金子先生と、若手技工士のホープ中沢さんです^_^

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そして、豪華賞品のくじ引きです!!

子どたちも鈴を鳴らしたり、景品を渡したりお手伝いしてくれました^_^

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望年会参加者で記念写真。

「ゆりちゃん、ここでいいんじゃん。」

ということで、金髪のアフロヘアーをかぶった異色な人は、私です^_^;

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田中歯科器械店の 毛利社長と、私と事務局長です。

私は毛利社長のファンなので、大感激です。

ということで、今年を締めくくるIPSGの学術大会も無事終了しました。

これで、来る年も気持ちよく迎えられそうです(^_-)-☆

ご参加いただいたIPSG会員の皆様、スタッフ、関係者の方々、本当にありがとうございました!!

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『筋機能療法+ラビリントレーナーコラボセミナー』開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年11月18日 、稲葉繁先生とIPSG会長飯塚能成先生の『筋機能療法+ラビリントレーナーコラボセミナー』開催されたので、ご報告させていただきます☆

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稲葉先生が大学院の頃、今から40年以上前、舌に興味があり、舌の文献を沢山集め始めました。

そして、同時に顎関節症の研究もしていたので、よく観察しているとどういうわけか、顎関節症の患者様の舌の圧痕、歯列の圧痕、口蓋鄒壁の肥厚をみつけ、気になり始めたそうです。

たまたま、30年ほど前、今の筋機能療法学会の大野先生という方が連れてこられたアメリカのツィックフーズという先生、医者ではなく医学療法士の講演を聞く機会があり、マイオファンクショナルセラピーのことを知ったと言います。

その当時は顎関節症と舌壁の関係について全くやっていませんでした。

ツィックフーズ先生の講演の後、稲葉先生は質問したそうです。

「顎関節症と舌壁の関係についてどう思われますか?」

当時の答えは、

「わからない」 だったそうです。

そして、さらに稲葉先生は一生懸命舌の働き、さらには嚥下のやり方について研究してきました。

『咀嚼・嚥下・発音』を育てるには、元をたどれば母乳からなんだということも、その時確信したそうです。

出だしを間違えると生涯の問題になります。

舌によって歯列ができ、頬でしっかりとサポートさせます。

それに合わせて上顎の歯列が並ぶのです。

このような経緯で、ラビリントレーナーを発案しました。

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今回は、正しい舌の使い方のほか、実際に間違った嚥下の方法をしていることにより発症する顎関節症の症例や舌壁の治療法について、具体的な話がありました。

昭和57年に歯科界展望で発表したマイオファンクショナルセラピーです。

当時は、この内容は早すぎたのでしょうか・・・

今読むとびっくりするような内容が書かれています。

今回参加された先生方には資料をお配りさせていただいたので、ぜひ復習していただければと思います。

舌壁と顎関節症は非常に密接に関わっています。

歯科医師の専門分野は、歯や歯周組織だけではありません。

顎口腔系、そして全身の診断が必要ですし、咬合治療は歯科医師にしかできません。

ぜひ、歯科医療を大きく見ていただきたいと思います。

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そして、今回一緒にコラボをしてくださった飯塚会長は、稲葉先生が発案したラビリントレーナーで素晴らしい結果をだしてくださっています。

ラビリントレーナーは高齢者の介護予防、麻痺や嚥下障害のある者、意識障害のある者に対してのリハビリに大変有効な器具です。

困っている患者様は山ほどいらっしゃいます。

もし、治るとしたら・・・

家族の方はどんなことをしてでも、連れて行きたいと思われるでしょう。

飯塚会長は2012年の老年学会で発表されましたが、

発表の模様

その考察の中で、このようなことを伝えていらっしゃいます。
↓↓↓
口腔機能訓練器具ラビリントレーナーを使用して口腔機能訓練をする事により舌圧、口輪筋などの口腔周囲筋ばかりでなく呼吸に必要な筋肉や姿勢を保つのに必要な筋力がアップするため、嚥下や呼吸が改善され、消化機能や循環機能の改善が見られるのではないだろうか。
またラビリントレーナーをくわえるだけで多量の刺激唾液が出るので唾液量の少ない高齢者にとって自浄作用効果が期待できる。
ラビリントレーナーは筋力ト レーニングの器具というだけでなく、特に片麻痺のある対象者が発音、嚥下機能、手指の動きの著しい改善が見られたのには驚かされた。

これは、すごいことだと思います。

呼吸に必要な筋力までアップし、消化機能、循環機能の改善も期待できるということです。

◆ラビリントレーナーの効果について

  •  呼吸や嚥下に必要な口腔周囲筋、横隔膜、腹筋、肋間金、首など体全体を使い骨格筋を鍛え理想的な姿勢作りができる。
  • 口腔周囲筋からつま先に向かってシンメトリーな筋肉作りができる。
  • 呼吸を整え、循環機能の働きを良くする
  • 口呼吸の予防
  • 嚥下から排泄までの嚥下や消化運動を刺激し活発にすることができる
  • 刺激唾液や胃液の分泌を良くする
  • エステ効果

飯塚会長のお話しは、すべて実際にやってみた結果ばかりです。

実践的で、大変わかりやすく沢山の症例をみていただきました☆ 

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飯塚会長から配布された、

ラビリン体操の資料、嚥下訓練の方法、問診票、口腔機能訓練のトレーニング表 だけでも、今回参加した甲斐があったと思います!(^^)!

いくつか、先生の症例より

◆脳血管障害で失語症の患者様、 2年リハビリに通っていてもできなかったことが、ラビリントレーナーにより、自分の意思を話せるように回復した症例は大変素晴らしいと感じました。

「ごはん、たべたい。」

とご自分の意思を伝えることができました。

◆15年前くも膜下出血で失語症

15年間開かなかった手がラビリントレーナーで、その日のうちに開くようになった症例も見させていただきました。

そして、咬合調整を組み合わせることで、両方のバランスが取れ、歩けるようになりました。

飯塚会長は、ラビリントレーナーと咬合調整の知識を兼ね備えていらっしゃったことで、患者様に大きな成果をだすことができた症例だと思います。

◆脳血管障害と右麻痺

むせる・・・ということがこんなに辛いことだとは思いませんでした。

嚥下することが難しい患者様が沢山いらっしゃるということを痛感しました。

むせるということは、人と食事ができないのです。

この方も、ラビリントレーナーによるトレーニングで、嚥下に携わる筋肉を鍛え、口輪筋など唇の筋肉をきたえることで、口を閉じて嚥下ができるようになり、むせなくなりました。

むせると、歯科治療も受けることができません。

むせる患者様を大学病院へ送るのではなく、ぜひ先生方自身で治していただければとおもいます。

毎日の継続が非常に大切というお話しもありました。


◆人工呼吸器で胃ろう

唇の力がまったくないので、唾液が口の中にたまってしまいます。

唾液を飲む練習をラビリントレーナーではじめた結果、寝たきりだった患者様が、座位の姿勢が10分取れるようになりテレビをみることができるようになった。口を閉じて寝ることができるようになった。

など、目を疑うような症例でした。

◆無呼吸 開口、口呼吸、舌根沈下

についても、ラビリントレーナーで、大きな効果を上げています。

まだまだ、沢山の症例をみさせていただきましたが、このあたりで・・・^_^ 


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今回のセミナーは実習形式とさせていただいたので、先生方に実際に体験していただきました。

稲葉歯科医院のスタッフもラビリントレーナー実習に参加です☆

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稲葉歯科医院、山吹町の、智弘先生も・・・

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望月先生も、真剣(?!)に実習しました(^_-)-☆

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こちらが今回、参加者全員に体験していただいた器具です。

実際にくわえることで、わかったことが沢山あり、びっくりしました。

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やはり、NUKは素晴らしいです☆

よ~く理解できました。

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こちらは口輪筋の筋力検査のデモです。

大津先生がモデルです(^_-)-☆

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今回、先生方自身で体験していただいたことにより、確実に体得していただけたセミナーだったと思います。

ラビリントレーナーの可能性をこれからも幅広い範囲で、ひろめていきたいと感じました。

今回53名の先生方のご参加をいただき、会場で販売させていただいたラビリントレーナーも売り切れ。

先生方にも大変満足いただいたセミナーだったと思います。

先生方から、本当に沢山の感想をいただきました。

一部ご紹介させていただきます☆♪

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

◆動画から患者様本人の目の輝きやスタッフの笑顔など幸せな状況が伝わってきました。今後歯科医師として口腔の機能向上のために少しでも貢献できたらと思います。

◆・実習があるのはとても楽しく、実体験できたのがとても身になったと思います。自分にも舌突出癖があるとはっきりと自覚できました。
・ラビリントレーナーを使う症例を集めるにあたっての共通のルールのようなものを示して頂けると(写真の撮り方、検査内容など)やりやすいと思いますのでよろしくお願い致します。

◆口の機能を向上(改善)することで全身にいい波動が伝わるのがよくわかりました。どの年代にもいろいろな症状にも応用できると思いました。明日から実践してみたいと思います。

◆レントゲンの飲み込む動画、赤ちゃんの授乳の色々、口元や足首etc 資料として診療室に残ったスタッフにも見せてあげたかったです。とても驚きました。長生きしてよかった~。

◆ラビリントレーナーを使用した高齢者の前後がとても違うことに驚きました。口腔内の運動のみでなく全身の運動能力の変化、顔の変化などとても興味深かったです。口の健康は全身の健康と云う意味が少しわかった気がしました。また、乳児の使用する哺乳瓶の人口乳首に善し悪しがあったとは知らず、さらにその頃からすでに歯列に関係するということを知り、大変勉強になりました。自分が子供を産むときやお腹に子供がいる方などに実践したいため、教えてあげたい内容だと感じました。

◆哺乳時期からの正しい嚥下行動やラビリントレーナーを使用して障害者のQOLを高める話、どれもわかりやすく勉強になりました。動物は歯を失った時、死を意味するとうい聞いたことがあります。ヒトは義歯により口腔機能を回復することもできますし、意識的に行動することもできます。口腔ケア=歯のクリーニングにとどまらず習癖に気づいたり筋機能療法もできる歯科衛生士になりたいと改めて思いました。

◆歯並びや舌癖、嚥下の仕方に授乳が正しくできているかどうか?が影響があるという事を知り、とてもビックリしました。私は哺乳瓶で育ったので正しい嚥下ができていなかったのだなぁと実感しました。口輪筋、舌筋を鍛えることが大切だということがわかりました。ラビリントレーナーを使用した症例にはビックリしました。あんなに元気にそうになってすごいなと驚きの連続でした。

◆乳児からの口腔機能の発達について詳しく話が伺えたのが良かった。多くの症例がみられて良かった。

◆「歯」の治療だけでなく「口腔内全域」の勉強が技巧作業にも必須であること改めて痛感しました。

◆素晴らしい成果が出ているので是非データを発表して頂きたい

◆DHがDrのかわりにできる仕事を少しずつ増やしていきたいと思いました。

◆まったく初めての分野での研究会で非常に勉強になりました。有難うございました。

◆・乳歯から高齢者まで口腔機能を回復あるいは訓練することで経口搾取できることがいかに大事かを学びました。
・また来院してくる方が年々高齢の方が増えているのでラビリントレーナーを使用して頂いて口腔機能を衰えないようにしたいと思います。

◆訪問診療などで脳血管障害後遺症による症状をたくさん見ているので使用させて頂きたいと思います。

◆続けられている飯塚先生の姿勢が素晴らしいです。

◆実習つきなので解りやすかった。講義だけだと実行できないことが多いので。

◆口腔内だけでなくそれ以外のことまで目を向けることにより患者様がより健康になるのがわかりよりいろいろなことを患者様に伝えることができるようになりました。

◆飯塚先生のケースレポートが目からうろこでした。すごく内容が充実していて良かったです。実習もあって実践的で良かったです。様々なケースに効果があるのでシステム化してマニュアル化してください。

◆患者さんの為、家族の為、自分の為生きることに必要なことを学べました。

◆嚥下と体の病気がこんなにも関係していてすぐ変化として現れることに驚きました。大変お勉強になり参加して良かったと思いました。

◆他では学べない貴重な内容で大変勉強になりました。ラビリントレーナーで患者さんが治っていく姿を動画で見て感動しました。全身とのつながりの大切さが身にしみました。今日は有難うございました。

*:..o○☆゜・:,*:..o○☆*:゜・:,*:.o○☆゜・:,

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の後半が開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年10月7.8日に『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の後半が開催されましたので、ご報告させていただきます。 

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前半の実習で、咬合器にトランスファーした模型を、OCCLUSAL ADJUSTMENTS by Charles
E.Stuart,D.D.S

として、チャールズ・E・スチュワート先生の咬合調整法を、稲葉先生が実際に受けた実習内容を先生方に体験していただきました。

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こちらは、実際稲葉先生がスチュワート先生のセミナーを受けた時に使った咬合調整法のテキストを日本語に訳した物です。

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こちらだと、このブログを読んでいただいている先生方には読みにくいと思いましたので、スチュワート先生の咬合調整法をPDFに打ち直してみました☆

ファイルをダウンロード

上記のPDFをぽちっと押してダウンロードしてくださいね。

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切歯ピンの、CRとCOのズレを調整していきます。

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先生方、ご自分の歯を印象して、咬合器に付着した模型を、ご自身で咬合調整しているところです。

咬合器上で調整してみて

「どう?すっきりした?」

と聞く稲葉先生^_^;

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今回、飯塚会長と岩田副会長がインストラクターとしてお手伝いいただきました☆ 

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今回のティグマは、臨床研修医卒後1年目の佐藤先生によるデモンストレーションでした^_^

稲葉歯科医院でほとんど毎日行っている事なので、自信をもってやらせていただいたと思います☆

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そして今回は、筋電図による治療前治療後のデモもありました。

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左右の筋肉のバランスを図ることができます。

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先生方とても真剣です。

渡部さん以外は・・・・(笑)

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そして、咬合調整です☆♪

治療後の結果は後程お知らせさせていただくとして・・・・

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後半2日目は、ピーター・K・トーマスのワックスコーンテクニックをもとに、上顎6番を粘土で作る実習を行ないました。

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ピーター・K・トーマスのワックスコーンテクニックはナソロジーの大御所であるPKTがオーラルリハビリテーションの際に行うワックスアップのテクニックとして世界中に広めたものだとして知られていますが、その元になったのは同じくナソロジーの始祖であるエベリット・V・ペインのワックスアデットテクニックだということは、意外と知られていません。

エベリット・V・ペインのワックスアデットテクニックは歯が出来て来る順序にしたがって咬合面に形成する方法です。

即ち1)  咬頭頂 2)辺縁隆線 3)中央隆線)三角隆線)発育溝 6)福溝 7)副隆線 8)窩 の8要素を発育順序に従ってワックスアップして行く方法です。

これをカリフォルニアのハリウッドで開業していたピーター・K・トーマスが世界に広めたテクニックです。

イタリアの移民の歯科医師でバチカン市国の聖母マリアがキリストの亡骸を抱いている有名な「ピエタの像」が心無い観光客により腕を折られてしまいました。

PKTは私財を投じて修復したことは有名な事です。

稲葉先生はドイツに滞在していた1978年に研修を受けましたがワックスアップのデモの際にウイスキーをストレートで飲みながら葉巻を燻らせながらワックスアップをしていたそうです。

日本にも保母先生の招きにより何回も来ていますが、100キロ以上あった体も糖尿病により瘦せ細り華やかな人生の終焉を迎えました。

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ワックスアップの基本をデモが始まりました。

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わかりますでしょうか?

ワックスコーンのテクニック、この練習をしましょう☆

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先生方ご自身で体験していただく、ワックスコーンテクニック、これからは、実際の患者様へのデモンストレーションにぜひ役立てていただきたいと思います。


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ワックスアップした歯をおひとりおひとり稲葉先生へ見せに行っています。

これも実習コースでしかできませんね。

今回のモデルをしてくださった渡部さんは特に顎関節に症状はありませんでしたが、実際に調べてみると、COとCRのズレがありました。

治療前、後のEPAテストをご覧ください

こちらは治療前

左側が中心位から左が前方にズレているのがわかると思います。

EPAB.png

治療後はほぼ、中心位の位置に顎が落ち着いたのがご理解いただけると思います。


EPAA.png

咬合調整でこんなことができてしまうなんて本当にすごいと思います!!

今回、ご参加いただいた先生方からの感想をお伝えします。

:;.*:・。゜゜・:*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.

◆知れば知るほど、自分の未熟さを実感します。先は長いと思いますが機会をどうとらえ、出来るだけ学ぶ時間を増やしていきたいと思います。又、こういう機会を案内していただけると嬉しいです。これからも宜しくお願いします。

◆これこそ、本来の歯科医師のなすべき第一義の治療行為だと思います。

◆本当に来て良かったなぁ。。と思いました。今までわかっていると思ってやっていた事が足りなくてもっとこうした方が良かった!という事がたくさん発見されました。又、ワックスアップは実際に手を動かさないとできないと思うので本当に良かったです。

◆まだまだ勉強しないといけないと思いますが、学んでいると楽しくてワクワクします。今後もがんばります。

◆咬合調整についてかなりよく理解できました。ありがとうございます。

◆中心位への咬合調整の仕方がよく理解できました。咬頭かん合位と中心位のずれへの修正の仕方が理解できました。

◆①フェイスボウのやりかた②ワックスアップ⇒咬合調整にもとても役立つと思った。

◆咬合治療後、すぐKrの体感が変わっただけでなく、電気的計測でもあきらかな違いが出たことは、あらためて驚きました。

◆実際に患者さんを咬合診断しているところをライブでみれたことや咬合調整が非常に参考になりました。

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『咬合診断アドバンス4日間実習コース』前半開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局稲葉由里子です。

2012年9月22,23日『咬合診断アドバンス4日間実習コース』 の前半が開催されたのでご報告させていただきます☆♪

【9名限定】 という特別実習コースのため、先生方にできるだけ集中していただけるように、いつもお願いしているDVD撮影なども控えさせていただきました。

ベテランの先生方ばかりだったので、もちろん実践されている事だと思いますが、真っ新になっていただき、一から学んでいただきました。

自分で思い込んでいる診査診断などを見直す機会はなかなかありません。

ゼロに戻り、学んでいただけたと思います^_^  

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今回のインストラクターは、岩田光司会長、伊庭由夏先生、サポートで佐藤孝明先生にお願いしました。

前半の2日間で、印象採得、模型作り、中心位採得、チェックバイト、フェイスボートランスファーそして咬合器へ付着し、咬合器のハンドリングなどを学びます。


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今回のモデルさんは、IPSG事務局の渡部さんです☆

渡部さんは姿勢もいいし、一見噛み合わせにも問題ありません。

「ここが起、胸鎖乳突筋の付着部、停止ですね。 起始は骨と骨です。こうやってついているんですよ。」

 

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頷いている先生方をすかさずパシャリ。

真剣モードに入ってます。

顎関節症の診断に、筋触診は欠かせません。

やはり、全身の診断が大切なのですね☆

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こちらは、スウェーデンの顎関節症の巨匠、クローポールセンの筋触診テストの図です。

「舌は僕が付け足して書いたんだけどね・・・」←稲葉先生

舌の診断は顎関節症の大事な診断ポイントと付け加えた稲葉先生は、もしかしたら、クローポールセン先生よりも一枚上手かもしれませんね^_^ 

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こちらはこの度発売された『TMJドップラー』です☆♪

これで、患者様の関節の音の種類を聞き分けます。

顎関節症診断ではぜひ使っていただきたいと思います。

内科でいう聴診器と同じです。

ドクターと患者様双方で確認する必要があります。

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セットの中身はこんな感じです。

このセットをおもむろに開けると重厚感があり、患者様にとっても大事な検査だということをご理解していただくことができるでしょう。 

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さて、印象採得をはじめます。

患者様で、印象採得が好きな方はいらっしゃいません。

いかに患者様に不快感を感じさせず行うかということは非常に大切です。

患者様が恥ずかしくないように、そして不快に感じさせないようにエレガントな治療をするように心がける必要があります。

患者様を上から覗き込んだり、エプロンの胸の上に、物を乗せたりは決してエレガントではありません。

ドクターの位置は頭の後ろで堂々としていないといけません。

患者様に何度もうがいをさせるような治療も、決してエレガントではありません。

患者様の気持ちの先の先を読む必要があります。

稲葉先生は、ドクター・ビーチのパフォーマンスロジック を2週間に渡り直接受けていますが、ビーチ先生の教えは、患者様にストレスを与えないことが一番、そして、姿勢をよくすることで、ドクターの健康も守るという、当時は目からウロコなものでした。

今度、機会があればIPSGで診療姿勢のコース、パフォーマンスロジックセミナーを企画したいと思います。

エレガントに振る舞うためには必須なセミナーだと思います。

新卒のドクターはできるだけ早い時期にこのセミナーを受講することをお勧めします☆♪

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フェイスボートランスファーの記録を咬合器に再現、そして中心位が3枚一致するかどうかの確認を、稲葉先生を取り囲んで実習している風景です。 

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KaVoのプロター咬合器についても詳しく説明させていただきました(^_-)-☆ 

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ここからが実習です。

3人一組で先生方お互いの印象採得、フェイスボートランスファー、そして中心位を体験していただきます。 

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中心位は、採る方、採られる方、両方体験していただくことで、その感覚を身に付けることができます。

「これで、今までの仕事がすべて変わるよ」

と稲葉先生からの直接の指導の様子です☆♪ 

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KaVoのフェイスボーはとてもシンプルです。

簡単なので、ぜひすべての患者様へ実行していただきたいと思います。

フェイスボートランスファーをする先生はほとんどいらっしゃいません。

どうしても先生方も真剣になると、作業になりますが、一体何をしているのか、患者様にも、伝えてあげてください。

きっとそれだけでも、他の歯科医院とは違って、何かしてくれている感が得られるはずです^_^

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 もちろん石膏も先生方ご自身で注いでいただきます。

石膏の混水比を守り、必ず真空練和で機械練、バイブレーターで注いでくださいね。

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フェイスボーの情報を咬合器に移し、中心位で付着したところです。

先生方、ご自分の歯とご対面です。

石川先生、興味一杯の目をされていて、本当に楽しそうに実習を受けてくださいました。

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先生方、ご自分の模型をご覧になって、びっくり。

顎関節症だったり、その予備軍だったり様々でした。

「なんだか、姿勢がへんだと思ってたんだよね。」

「首筋が痛い原因はこれだったのか・・・」

「顎がフラフラすると思ったら、前歯の誘導がなかったのか」

など、 ご自身の症状の原因を見つけることができました。

みんな稲葉先生に咬合調整をしてもらいたいそうですが、

「高いですよ。」

と稲葉先生、言ってました^_^;

今回3人一組ですっかり仲良しになった先生方、お互いの咬合調整を行うのも良い勉強になるかもしれませんね。

後日、今回モデルをしてくださった渡部さんから感想をいただいたので、ご紹介します。

↓↓↓

デモで、私の印象をとって頂きました。
その際、トレーを口腔内から出すときの稲葉繁先生のエレガントさに感激しました。
研修で方法を見てはいましたが体感するのとでは全く違います。
先生方にとってはいつものことでも、患者様にとっては、いつでも初めてに近い体験でドキドキするものだと思います。
出来るだけ苦痛も、恥ずかしさも感じたくありません。
印象ひとつとってもやはりさすが自費診療と感じて頂ける一つだと思います。
何をとっても無駄な動きがなく、美しいと感じました。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

 

次回は10月7,8日となります。

咬合器のハンドリングの復習から、ピーター・K・トーマスのワックスアップ実習、粘土を使って咬合面を作る実習、KaVoのディグマ実習などを行う予定です☆

ぜひ、楽しみにしていてくださいね(^_-)-☆

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2012『咬合治療の臨床』開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

9月9日に東京国際フォーラムにて、エクセレントデンティストコースの第1回、『咬合治療の臨床』 が開催されましたので、ご報告させていただきます。 

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全国各地から沢山の先生方にお集まりいただきました。

今回、稲葉先生が大学3年生に教えていたという「咬合調整法」の資料を先生方にお渡しさせていただきました。

もし、今でも、この講義を大学3年生で勉強できたのなら、歯科の仕事に本当に興味を持つことができ、回り道せずに学ぶことができるのではないかなと思いました。

そこに書かれている大学3年生のテキストの内容は

◆バーチカル・ディメンションを大きく与えないこと

◆相隣接する辺縁隆線は同じ高さにする

◆咬合面側または切縁側の歯間鼓形空隙の確保

◆咬合面の頬舌径を縮小する

◆頬側・舌側頂 ラインをそろえる

◆中心窩・中心溝のラインをそろえる

◆個々の歯牙の咬頭・隆線・窩・溝などの解剖学的形態を付与する

などが図解入りで説明されています。

これをもっと早く知っていれば・・・・((+_+))←私

稲葉先生は大学3年生の授業が一番楽しかったといいます。

「何も予備知識がないから、すーっと 頭に入っちゃうんだよね。」

とのことです。

やはり学生の時から良い情報で頭を満たすことによって、本物の知識を身に付けることができます。

IPSGでも、学生から一緒に勉強できるようなシステムを作る予定なので、少しお待ちくださいね(^_-)-☆

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斜走隆線の重要性についても説明がありました。

上顎の斜走隆線は、下顎が後方にいかないようにストップさせる働きと、左右に動く時に誘導させる働きがあります。

スチュワートグルーブと平行している隆線ですね☆

なんて・・・・ でも、だから一体何なのでしょうか。

スチュワートグルーブなんて久々に聞きました。 

「スチュワートグルーブって何でしょうか?」

私はすっかり記憶の外だった(-_-;)ので、 稲葉先生に聞いてみました。

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スチュアートグルーブは上顎第一大臼歯の咬合面に作られる溝です。

(上の写真でいうと緑色の線です)

天然の歯は素晴らしい機能を持っていますが、スチュワートグルーブはありません。

上顎第一大臼歯の中心窩から平衡側へ抜ける、最も大きな咬頭である舌側近心咬頭の内斜面がたびたび、ファセットでピカピカ光っているのをみたことがあるかと思います。

それは、対合歯の下顎第一大臼歯の遠心頬側咬頭の内斜面との間で平衡側の干渉を起こしているためなのです。

そこでワックスアップの際、最初から干渉が出ないように斜走隆線に沿って中央窩から咬頭頂に向かって溝を形成し、咬頭頂が通り抜け易いようにしたのがスチュワートグルーブです。

そして、斜走隆線(オブリーグリッジ)は、上顎の第臼歯の咬合面に存在する頬側遠心から舌側近心に斜めにまたがる大きな隆線です。

(上の写真で緑色のスチュワートグルーブと平行に走っている水色の隆線です。)←マジックで書いてみました^_^


この歯は乳歯列から永久歯列に成長する時、最初に萠出する大切な歯で下顎の第1臼歯と噛み合い歯列の要になる6才臼歯と言われる歯です。

上顎の咬合面の中心窩に下顎の遠心頬側咬頭がしっかりと噛み合うことで、中心咬合位を作ります。

そしてこの斜走隆線がある事により下顎を後方向に押し込まないようストッパーの役割をしています。

更にこの斜送隆線は機能的にも大きな意味を持っています。

下顎運動は回転と滑走があることをいつもお伝えしていますが、作業側は回転し平衡則は滑走します。

即ち、

作業側は頬側に回転し、平衡則は斜めに舌側に向かいます。

斜走隆線がこの運動を誘導するのです。

この様な理由で斜送隆線は大変大切な隆線ですが、この部をインレーを形成する際、予防拡大と称し削除し、形態を無意識に変えてしまう事は大変問題です。

たとえインレーといえども咬合器に付けて精密に作って頂きたいと思います。

なるほど、よくわかりました(^_-)-☆  

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さてさて、こちらは、なんと。

稲葉先生がチャールス・ E・ スチュワート先生の講義の資料です。

左側の図はイコライザー、クロージャー・ストッパー、右側の図はABCコンタクトに関してのものです。

以下、稲葉先生の解説です☆♪

これらの単語は臼歯の咬合面の調整の際に重要な知識です。

咬合力を歯軸に伝えることは歯を長持ちさせる為に重要な事です。

逆に言いますと、臼歯は側方力を避けなければなりません。

咬合面は山あり谷ありの大変複雑に出来ていますが、その形態は8つの要素で形成されています。

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即ち  1 咬頭頂  2 辺縁隆線  3 外形隆線  4 三角隆線  5 発育溝  6 副溝  7 副隆線 8 窩  から成っています。

歯は咬合面を観察して見ると平らな所はありませんので、上下の歯の接触は大変不安定になります。

ナソロジーの始阻チャールス E スチュアートはこの咬合面の接触形態を安定させる為にイコライザーとクロージャーストッパーが必要である事を主張しています。

臼歯の接触状態を前頭断で見ると、いわゆるABCコンタクトが有ります。

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即ちAコンタクトは上顎の頬側咬頭内斜面と下顎の頬側咬頭の外斜面の接触です。

Bコンタクトは上顎の舌側咬頭の内斜面と下顎の頬側内斜面が作る接触です。

Cコンタクトは上顎の舌側咬頭の外斜面と下顎の舌側咬頭の内斜面の接触です。

ABCコンタクトは歯を安定させる為に必要な接触状態を作ります。

この時Bコンタクトが最も大切な接触です。

もしBコンタクトが無ければ歯は頬舌側方向に移動してしまいます。

Bコンタクトをイコライザーと呼び歯の移動を防止する接触を作りますので、上顎の舌側内斜面と下顎の頬側内斜面の接触は無くてはならない接触です。

同様に近遠心方向からみた時にも安定をしなければなりません。

同じ方向の斜面同士の接触では歯は移動してしまいますので、逆の方向の斜面の接触を作ります。

即ち移動する力を打ち消すコンタクトをイコライザーと呼びます。

クロジャーストッパーとは上下の歯を接触させると辺縁同士の接触に2箇所の接触が出来ます。

たとえば2つの輪ゴムを少しずらして重ねると、2箇所の交点が生まれます。

これと同じことが上下の歯の辺縁隆盛同士に生まれます。これは中心咬合位を作る接触であり、下顎が頭蓋に最も近づいて、咬頭と窩、隆線と溝が最大面積で接触する位置を取ります。

そのような意味を持つのがクロジャーストッパーという事になります。

咬合面は一つ一つに大切な意味を持っているのです。

ということです。

質問です。

「イコライザーがないと、歯はどうなってしまうのでしょうか?」

・・・・・

歯ぎしりとかしちゃうのかな?

と思った私。

ブーでした^_^;

イコライザーいわゆるBコンタクトがないと、上下の歯は傾斜してしまうそうです。

Bコンタクトをつけることで歯軸に力が入ります。

これはとても大切なことだと思いました。

患者様にも、今度こんな風に説明をしてみようと大変勉強になりました。

ちなみにABコンタクト、BCコンタクトは大丈夫だそうです(^_-)-☆

小臼歯などはABコンタクトが多いようですね。

中心咬合位を作るのがクロージャーストッパーも大事だということがわかりました。

スチュワート先生のテキストは、素晴らしい事が沢山書かれています。

Closure Stoppers

Any contact of a distal incline of an upper tooth with a mesial incline of a mesial incline of a lower tooth is called a closure stopper.

Equalizer

Any contact of a distal incline of a lower tooth with a mesial incline of an upper tooth  is called an equalizer.

~CHALES E.STUART,D.D.S~

ある程度、知識があれば、スチュワート先生のテキストも読めるかもしれません。

何より、挿絵だけで、とても価値があると感じます。

次回開催される実習コースでは、このようなことが沢山学べます。

詳細はこちらです。

↓↓↓

https://www.ipsg.ne.jp/article/14534413.html

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

岩田光司先生『テレスコープシステム入門』セミナー開催されました☆

岩田光司先生『テレスコープシステム入門セミナー』開催されました☆

テレスコープシステムをこれから始めてみようと思ってくださっている先生、興味を持ってくださっている先生方 に向けて沢山の臨床を盛り込んだ素晴らしいセミナーでした。 

今回はIPSG事務局の渡部さんより、岩田先生のセミナーの報告をさせていただきます♪ 

 

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IPSG事務局渡部です。

40名以上の先生方にご参加いただき、会場は満員でした。

参加いただいた先生方本当にありがとうございました。

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セミナーは、まず実際にテレスコープシステムを受けられた患者様のお話の映像から始まりました。

この治療方法に出会う前、そしてこの治療を選択したその後の使い心地など。

本当に悩んで探して出会った方法で、違和感なく食事を楽しめることが伝わってきました。

医療側がいくら良いものだと言っても、それを判断されるのは患者様ご自身です。

生の声で感じることができ、ご覧になった先生方にもご理解いただけたのではないでしょうか。

また、それほど高度な技術を提供するということは、Drにとってかなりの忍耐力とそれと同じくらい繊細さが必要とされるというのは想像されます。

 

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岩田先生の自己紹介で山をマウンテンバイクで下りたりするような“アドレナリン”の出るような果敢なスポーツを好まれるという意外な一面も、聞いていて楽しかったです。


途中途中、岩田先生ご自身の苦心して作られた治療のアニメーションは「大変だったんですけど」とアピールしてしっかり笑いもとったりと、前半はとってもなごやかな印象でした。

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後半は、この治療をするにあたって、基礎となる咬合や設計の仕方のお話でした。

その知識量に、先生方は圧倒されたのではないでしょうか。

とにかく資料などがすごいです。

もっと本当はご紹介したい症例があったのですが、この続きは次回のセミナーでお伝えしたいと思います。

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先生方からのどんな質問にも的確な答えをされてました。

 

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岩田先生は、IPSG代表、稲葉繁先生の有能なお弟子さんです。

今までセミナーを開かなかったのが大変不思議なくらいです。

これから、岩田先生を見かける機会が増えてくると思うので、こんなお顔です。

覚えておいてくださいね☆

 

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そしてびっくりしたのが懇親会。

20名以上もの先生方が参加してくださいました。

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盛り上がりすぎです(^_-)-☆

今回ご参加いただいた先生方から沢山のアンケートをいただきました。

ご紹介させていただきたいと思います。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

◆図、シェーマ等の作り込みが素晴らしい。わかりやすい。義歯に必要なすべての要素に卓越した知識、技術が盛り込まれていました。患者さんの肉声も入っていて全てにおいて素晴らしかったと思います。

◆とてもわかりやすく説明で理解しやすかったです。ただ3時間の内容にしては量が多くて少しスピードが早かったです。また資料などがあると助かります。すごい仕事量ですね。

◆素晴らしいたくさんのスライドでの説明ありがとうございます。ただノートを取りながらスライドをゆっくり見れなかったので残念でした。写真OKということでしたらお手数ですがレジメを作って頂けたらとても嬉しいです。とっても素晴らしいスライドだったのでそうして頂けたら幸いです。入門編以外でレジメはありますか。ご検討宜しくお願い致します。

◆非常に説明が(スライドを含む)わかりやすい。動画。
・それぞれの患者様の状態の問題点を適確にあげてそれをしっかり改善していく様がわかりやすかった。特に最後の反対咬合の患者様。

◆これまでの岩田先生の臨床治療の結果をスライドを混ぜながら分かりやすく拝見する事ができました。又再度フェイスボーによる咬合診断の大切な事を確認しました。

◆自分でワックスアップが出来ないといけないと強く思いました。なまはんかな気持ちでテレスコープには手が出せなかったと思いました。

◆安価で詳しく話を聞かせて頂いてこれからこの分野についての学習を進めようという意欲がわきました。

◆自分の知識が少ないのでなかなかイメージがわかない事が、今日とても解決しました。特にディグマの所が良くわかりました。

◆稲葉繁先生一筋でここまでいける。またここまで自分のものにした岩田先生はすばらしい。

◆素晴らしいセミナーを有難うございました。咬合診断の方法をもう少し聞きたいです

◆とても良かったです。時間が短くちょっともったいなかったかなあと思いました。

◆ISPDなどインプラント支持のコーヌス等の症例があるとより適応範囲が広がるので宜しくお願いします。

◆豊富なスライドで理解しやすかったです。4時間の時間では物足りないと思います。もっともっと詳しく聞きたいと思います。

◆情報量が多く、非常に勉強になりました。症例がたくさん見れ、わかりやすかったです。有難うございました。

◆スライドとてもうまく作ってありました。わかりやすかったです。

◆内容がパーフェクトでした

◆建設的でわかりやすかったです。もっと時間をとって1項目ずつ詳しく聞きたくなりました

◆咬合診断をしっかりできるようになりたいと思いました。モチベーションが上がりました。有難うございます。

◆あふれる知識、経験に圧倒されました

◆義歯の設計は咬合診断の大切さが良くわかりました。保険の義歯の設計の中にも使えるヒントが沢山あり、有難かったです。

◆アニメーションの絵のパワーポイントが多かったのでとてもイメージングしやすかった。特にディグマの事がすごく分かりやすかった。

◆初診時の口腔内写真を含め、咬合診断の重要性があらゆる症例で印象に残った。特に体軸に対する咬合平面の話

◆臨床的な話のほうがすぐ役立ちやすいですが、学問的な話が頭を整理するのにとても参考になりました

 

本当に沢山の感想をいただき、ありがとうございました☆♪

感想を読むだけで、どれだけ充実したセミナーだったか想像することが出来ると思います。

ぜひ、次回もご参加いただけたら嬉しく思います(^_-)-☆

ご参加いただいた先生方、そして岩田先生、本当にありがとうございました。

 

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上下顎同時印象法

2012『総義歯ライブ実習コース』開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年7月14.15.16日『総義歯ライブ実習コース』 が開催されましたので、ご報告させていただきます☆

今回も全国から沢山の先生方にお集まりいただきました^_^

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今回の患者様は63歳女性です。

稲葉歯科医院の患者様で、もともと歯周病治療で通われていましたが、数年前に総義歯となり今回、ご協力いただくこととなりました。

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一日目はスタディーモデルの印象です。

今回新しく開発したSIバイトトレーを初めて使ったシステムで進めていくことになりました。

SIバイトトレーとは、スタディーモデルを中心位でトランスファーするためのトレーです。

上下顎同時印象を実行する場合に重要な事は、個人トレーとゴシックアーチの描記に使用する装置を製作しなければなりません。

今までは、スタディーモデルを咬合器にトランスファーする際、平均値で製作していたので多少の誤差を生じることがありました。

その誤差を精密印象時に修正していましたが、今回開発されたSIバイトトレーを用いると、より精度が増し、最終印象まで、スムーズに進むことができるようになりました☆ 

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スタディーモデルの印象を採った後、SIバイトトレーにパテタイプのシリコン印象材を盛り、口の中へ入れ、噛んでいただきます。

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その際、中心位で噛ませてください。

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 そして、フェイスボートランスファーを行うために六角棒を装着。

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この状態で、咬合高径もだいたい決定させます。

ダヴィンチの比例法を用いています。

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KaVoのフェイスボーを使って、正中を記録します。

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SIバイトトレーを口の中から取り出します。

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SIバイトトレーを用いると、このように上下の模型を簡単に咬合器に付着する事が出来ます。

これを思いついた稲葉先生はすごいと思います。

SIバイトトレーには六角棒が入る穴が二つあり、記録がずれないように固定する役割と、トランスファースタンドに六角棒が当たらないように、ずらすことで、同じ状態を再現することが可能です。 

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SIバイトトレーで精度の高い個人トレーを製作し、いよいよ上下顎同時印象です☆

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ガンタイプの印象材を口腔内に注ぎ込み、


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嚥下をしていただきます。

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先生方にもじっくりご覧いただきました^_^

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上下顎同時印象法による、口腔内のすべての情報をコピーした、印象です。

素晴らしいですね☆♪

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技工はIPSG技工インストラクターの、岡部宏昭先生です。

岡部先生は、Dr.Schleichの総義歯コースのインストラクター、阿部晴彦先生の元技工インストラクターで、その腕は世界一といってもいいと思います。

もちろん、今回も稲葉先生と岡部先生のコラボは最強でした☆

重合は、イボカップシステムです。

この方法が開発されて30年以上経過しますが、いまだかつてこの重合方法を上回るものはありません。 

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保険の義歯とイボカップを重合方法を比べると、その精度の差は明らかです。 

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そして、イボカップで重合した義歯は、保険の義歯と比べて、着色、臭いを吸収しにくいので、入れ歯洗浄剤を使う必要はあまりないということ、通常のように歯ブラシに少し歯磨き粉を使っていただくだけでも十分だというお話もありました。

ポリデントは厳禁です。

義歯の色が白くなってしまいます。

「え?そうなの?!」←私

先生方も気を付けてください・・・・^_^;

重合方法のお話のあと、義歯をイボカップから取り出し、研磨作業です。

 

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この作業がとても勉強になりました。

患者様への義歯の修理のヒントなどを沢山得ることができました。

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オーバーインプレッションの部分をどのように研磨するのかなど、ヒントが沢山ありました。

ブルーの線は顎舌骨筋線、ここから下はすべてとってしまいます。

この部分は、舌の動きのじゃまをしてしまいます。

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「また、このように外側から押すと、義歯がスポンっと外れてしまいますよ」

と岡部先生^_^

 

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そして3日目、いよいよセットです☆♪

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「ほら、全然外れない」

と自信満々な稲葉先生。

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すべての先生方に確かめていただきました。

先生方、びっくりすると笑ってしまうようです・・・

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こちらの先生も、うれしそうに笑いながら確かめてくださっています。

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上顎の吸着もすごいですが、

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下顎だって外れません。

私も心配だったので、触らせていただきましたが、安心な吸着ぶりでした☆

ライブなので、何があるかわかりません。

患者様も毎回違います。

会員の先生からご紹介いただいた難症例の方をライブで実習したこともあるこのコース、本当に大盛況でした☆♪

そして完成した総義歯がこちらです!

↓ ↓ ↓

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上顎の口蓋はイボカップシステムの重合により、透けるほど薄いです。

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下顎の形も特徴的ですね♪

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芸術的です^_^

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何より、患者様に一番喜んでいただきました。

ワクワク、うれしくて前の晩は寝れなかったとおっしゃってくださり、

「最高の総入れ歯です」

と言葉をいただきました。

すべて、DVDに記録をしてあるので、患者様の声を含め一連の作業をご覧いただくことができます。

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セット後すぐに先生方の前で一緒に食事をしました。

お弁当の中で、一番食べずらい物を稲葉先生勧めます。

ごぼう、イカ、こんにゃく、ゴマのついたおしんこなどです。

患者様が奥歯へ食べ物を持っていこうとすると、

「だめだめ、前歯で噛み切ってね」←稲葉先生

義歯は前歯で噛み切ることが一番苦手ですね。

なんでも食べることができました。

痛いところもないそうです。

まさに究極の総義歯を見ることができました(^_-)-☆

先生方からも沢山の感想をいただいたので、一部ご紹介させていただきます。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:.。o○☆゜・:,。

◆世界最高の義歯への道のスタートラインに立つことができました。感謝します。一流の技に触れることができとても幸せです。一つ一つ実践し、自分のものにしたいと思います。ちょうどこの講習会に参加しはじめて丸一年がたちました。ありがとうございます。顎関節症、咬合、義歯等色々勉強させていただき、臨床が楽しくなりました。

◆素晴らしいです。全て理にかなった手法だと思います。

◆わずか3日間という短期間で、これ以上ないくらいの完成度の総義歯が出来上がるということをこの身をもって体験させていただき、ありがとうございました。

◆本物を確信しました。

◆究極の総義歯のDVDを何度も繰り返し見て勉強していましたが、今回の実習で生で見ることでわからなかった部分がよく理解出来ました。上下顎同時印象による総義歯のシステムはすべてが計算しつくされていて、まさに究極だと思いました。岡部先生のセミナーも受講して早く実践できるようになりたいと思います。

◆6月の講義からこのライブ実習までとても楽しみでした。アキュトレーを使ったスタディーモデルの印象からSIバイトトレー、上下顎同時印象など、どのステップも規格化されており、臨床にすぐに活用できそうです。実際に患者さんの吸着を触れることができて、その吸着力に驚きました。明日からの臨床、頑張れそうです。今日もありがとうございました。

◆総義歯のイメージを新たにしました。ありがとうございました。稲葉先生のお話の中に出てくるデンチャーセミナーを過去に受けたことがありますが、この方法をぜひ自分に身に付けたいと素直に思いました。今後共、ご指導ご教授の程よろしくお願いいたします。

 

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

このような素晴らしいセミナーを開催できたのも、先生方が純粋に勉強をしたいというお気持ちと、積極性によるものだと感じます。

会場を提供してくださったKaVo Dental Systems Japanの方々、田中歯科機械店の方、そしてスタッフの皆様に心より感謝いたします。