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【IPSG包括歯科医療研究会】

「総義歯ライブ実習コース」開催されました☆

2011年7月16,17,18日 「総義歯ライブ実習コース」開催されました。

このコースは 3日間で、患者様の問診、スタディーモデルの印象からセットまでライブで先生方に学んでいただくコースです。

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今回の患者様は2か月ほど前、稲葉歯科医院に相談に見えた方で、

「顎関節症で総義歯」

でインターネットで検索して、探したそうです。

いろんなところで入れ歯を作ったけれどもうまくいかず、本当に困っていらっしゃいました。

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このライブ実習のために2か月待っていただけないかとお願いしたのですが、待ちきれず、他の歯科医院でまた総義歯を作りました。

やはり、その総義歯もうまくいかず、今回の実習コースで製作するということになりました。

総義歯専門の歯科医院へ行っても顎関節症があるということで、断られてしまったそうです。

現在は、食事の時だけ義歯をはめて他はいつも外していて常にマスクをされています。

従来の印象法は、上下の型を別々にとっていましたが稲葉先生の上下顎同時印象は上下を一塊として印象を採り、咬合器で二つに割ります。

最終印象を上下顎同時印象し、フェイスボートランスファー、咬合採得、ゴシックアーチをすべて一緒にできるこのシステムは、世界で一つです。

シンプルで完成されたシステムをぜひ全国の先生方に学んでいただきたいと思います。

1日目は問診、スタディーモデルの印象、咬合採得、模型作りです。

2日目は上下顎同時印象、咬合採得、ゴシックアーチ、配列、試適

3日目は重合、セット、最終日はセットした義歯で患者様とお昼ごはんを食べます。

スタディーモデルの印象はAccu Ttay ( Ivoclar社)を使い、バッカルシェルフ、サブリンガルルームの印象をしっかりとります。

スタディーモデルの時点で、フェイスボーをし、上下の位置の記録をとっておきます。

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スタディーモデルの印象です。

印象は、スタディーモデルであっても、翼突口蓋縫線が伸びてしまうので口は必ず閉じて印象します。

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これが、上下顎同時印象用SIトレーです。

咬合高径は上唇小帯から下唇小帯まで、3,8センチから4センチに合わせればほとんど決まります。

これをやればほとんど咬合採得に時間はいりません。

バイトとゴシックアーチとフェイスボートランスファー、そして印象までとれるという 素晴らしいトレーです。

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患者様にSIトレーを試適し、印象をとる前にゴシックアーチの描記をします。

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ゴシックアーチの後、いよいよ、上下顎同時印象です。ガンタイプのシリコン印象材を注入し、口腔内すべての情報をとります。

このシステムは、嚥下をすることができます。

嚥下により、患者様が食事をして飲み込む状態の印象がとれるということです。

 
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 フェイスボートランスファーです。

 

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 咬合器に再現したところです。

後ろからみて翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、絶対にとらなければいけないポイントです。

 

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 上下顎同時印象による、模型です。

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旧義歯と比較しても、こんなに大きさが違うのがわかります。

旧義歯の状態では、まったく辺縁封鎖がとれていません。

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技工はIPSG技工インストラクターの、岡部宏昭先生です。

岡部先生は、Dr.Schleichの総義歯コースのインストラクター、阿部晴彦先生の元技工インストラクターで、その腕は世界一といってもいいと思います。

今回も稲葉先生と岡部先生のコラボは最強でした☆

稲葉先生の総義歯は人工歯が誘導し顎関節を守るというコンセプトです。

誘導方法も一般のフルバランスドオクルージョンとは少し異なり、側方運動では作業側は4,5の誘導と平行側では6,7番のスタンプカスプの内斜面同士で誘導します。

前方運動での誘導は、下顎の6番の近心頬側咬頭外斜面と上顎の5番の遠心頬側咬頭内斜面がガイドするようになっています。

 

 

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患者様への試適です。試適はすべて配列した状態で、表情、発音、バイトのチェックをします。

娘さんが一緒にいらしていただいたので、表情をみていただきました。

「歯があったころの母の顔です。」

とうれしそうにおっしゃっていただきました。

口角も上がり、しわもなくなり若々しくなりました。

この時点で、家族の方にみていただくのはとても大切なことです。

家族の方がヘンだと言われることが、実は一番の問題となります。

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試適の段階で、すごい吸着でした。ワックスの状態ですが、代表して福永先生に触っていただきましたが、本当にびっくりされていました!!(@_@)

上顎はまだポストダムを掘っていないのでそこまでの吸着はありませんでしたが、完成した時点で今回参加いただいた先生方すべてに確かめてもらいます。

それにしても、稲葉先生の自信はすごいと思いました。

何も迷いのない臨床にみんなシビれてしまいました(*^^)v

さて、重合はイボカップシステムです。

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この写真はイボカップシステムから取り出したところ。

ホヤホヤです。 

歯科医師であっても、総義歯の重合法の違いが理解できていない方が多いです。

フラスコでグツグツと煮る方法とは、まったく違います。

従来の総義歯の重合法は、グツグツ煮る方法では、重合収縮の補正ができません。

レジンは熱をかけると重合収縮します。

収縮した分、変形や気泡ができてしまいます。透明感もありません。

そのため、長く使っていると、その気泡の中に汚れがつき、臭いも入りやすくなります。

細かい気泡は義歯を破折させる原因ともなります。

イボカップシステムでは重合収縮を常にレジンを6気圧で押し込んで重合するため、気泡が入りません。

そのため、薄くても固く、変形もしません。

透明感もあります。

 

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岡部先生の技工作業、鮮やかです。
そして、完成した義歯がこちらです!!

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イボカップシステムの重合でこんなに透けるほど口蓋が薄いです。

 人工歯はIVOCLAR のビボデント、オーソシット、天然歯のような高い審美性と硬さを兼ね備えています。

素晴らしいですね☆♪

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患者様へのセットはみんなが注目です。

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試適の時、すでに吸着していた義歯は、本当に外れません。

セット後、すべての先生にその吸着を確かめていただきました。

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そして、セット後、患者様と一緒にお弁当を食べました。

稲葉先生は食べにくい物をたくさんすすめていましたが、おしんこ、こんにゃく、肉を前歯でしっかり噛み切っていました。

お嬢様には

「お母さん、目が大きくなった」

とおっしゃっていただき、笑顔もとても素敵でした。

びっくりしたのは、お弁当、わりと量があったのですが、すべて召し上がっていただきました☆♪

入れ歯になってからお肉を前歯で噛み切るということができなかったそうですが、これからはなんでも美味しく召し上がっていただけると思います。

とても喜んでいただき、今回受講した先生方も一緒に喜んでいただけました!!

そして、今回、顎関節症ということで、来院されましたが、実は顎関節症ではありませんでした。

痛みがあるのは顎のまわりの筋肉の部分で、今まで合っていない義歯を入れていたために口腔周囲筋に負担がかかっていたと思われます。

口も大きく開けられますし、診断時のドップラーでもクリック音や雑音のようなものは聞き取れませんでした。

この新しい義歯を入れていただくことで、痛みも消えていくと思います☆♪

 

今回のセミナー、とても充実して素晴らしい結果でしたが、先生方からもこんな感想を いただきました!!

ご参加いただき、本当にありがとうございました☆

 

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆インプラントをすてて正しかったと思いました。すばらしい総義歯です。

◆ 大学では勉強できなかった知識・技術が非常に多く学べました。今までの義歯の臨床は多くが間違っていたことに驚きました。今後も、是非、稲葉教授の勉強会に参加させていただきたいです。

◆まず最初に驚いたのは予備印象のあまりの精密さでした。辺縁がとてもきれいにとれていました。そして上下顎同時印象。これは何もかもが私にとっては新しいもので、言葉がなかなかでてきませんでした。普段見れないラボワークをみれたことと質問一つ一つに手稲にに答えてもらってとてもわかりやすく楽しかったです。様々な勉強が一度にできてとてもよかったです。できれば一年に一度だけでなく、もう少し回数を増やしてほしいです。

◆大学で習ったものとは随分違うのに驚きました。チェアーサイドだけでなくラボサイドも見学できたのでよかったです。実際に患者様を触らせていただいて、下顎の吸着もそうですが、無理なくフルバランスで側方運動できるのに感動しました。補綴は解剖学なんだなと思いました。

◆初めて総義歯のセミナーに参加しました。内容の濃い充実したセミナーでした。今後総義歯にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

◆全てに基準があるので、稲葉先生がやっても私がやっても同じ結果を生み出すことは難しいけど、明日からの日常臨床で基準に従えば今日勉強した事が生かせるのですごいです。(例えば印象時のトレーの傾き、マウントの仕方、排列など、学生の頃は何となく並べてきれいならよいとか明確な基準がありませんでした。)

◆今の歯科治療に対して今回勉強会に参加したことで、今までの治療ではダメだという事がわかりました。義歯の調整はまず咬合から。一番最初が大切なので、自分の印象をもっと努力していこうと思います。歯科衛生士として何ができるかもっと勉強していきたいです。

◆何度かセミナーを受講していますが、実際に見ると聞くとでは全然違いました。知識も大切ですが、一気に理解が深まったように感じます。これを機に、実践で取り組みたいと思います。

◆稲葉先生の総義歯には数多くの咬合理論が含まれていて今後学んでいく上でとても大切であると思いました。もちろん出来上がった義歯は最高でした。多くを学ばせていただきありがとうございました。

◆上下顎同時印象のすばらしさに感動しました。フルバランスの咬合を患者さんの口の中を触らせてもらって体感できて、すごく安定しているのがわかりました。

◆DVDで見るだけでは不明な点もよくわかりました。

◆上下顎の吸着のすごさにびっくりしました。感動しました。ぜひトライしてみたいです。今日はありがとうございます。

 

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「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーセミナー」開催されました

2011年7月3日「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーセミナー」が開催されました。

義援金について、全額、被災した震災孤児に届くようにします。

被災して一番心のケアが必要なのは、震災で親を亡くした子供たちだと思います。
 
本当は、IPSGの被災した先生に送らせていただこうと思っていたのですが、先生方は自力で立ち直っています。

そして、これから、いままで以上に発展していくでしょう。

このような苦境を体験した先生方のパワーはすごいと思います。


先日開催された「日本顎咬合学会学術大会」で、稲葉先生は「予防補綴に最適なテレスコープシステム」について講演をしましたが、すべての方が顎咬合学会の会員ではないので、会員ではない先生にも聞いていただけるようにこのテーマを3時間に掘り下げて、詳しくお伝えしました。
 
ご賛同いただいた先生方で、当日会場にいらっしゃれなかった方のためにUstreamで、インターネット動画配信もしました。
 

 

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チャリティーセミナー、IPSGの会員で被災した石巻、仙台の先生もご賛同いただきました。

自分たちは大丈夫だから、子供たちのために役立ててほしいとのことです。

本当に頭が下がる思いです。

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セミナー終了後、同会場にて懇親会も開催されました☆♪

稲葉先生、この日のためにビールサーバーもレンタル。

勉強の後の生ビールは格別ですね!!

ご賛同いただいた先生方、本当にありがとうございました。

義援金については後日、ご報告させていただきます!

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「上下顎同時印象による究極の総義歯」開催されました。

6月26日「上下顎同時印象法による究極の総義歯」~インプラントができない患者さんはお手上げですか?~開催されました。

全国各地、北は北海道から南は佐賀県まで、48名の先生方にお集まりいただきました。

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

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稲葉繁が最終印象を上下顎同時印象するシステムを開発するの大きなきっかけとなったのはDr.shleichです。

Dr.shleichが引退する際、彼の資料をすべて稲葉先生に託しました。

日本における総義歯の大家といわれる方々は少なからずDr.shleichの影響を受けています。

たとえば村岡博先生、稲葉先生も仲良くさせていただいた方ですが、晩年はサブリンガルルームを舌棚と称し、義歯の安定に重要だと主張していました。

今回は上下顎同時印象法の歴史をたどることにより、新しい発見がたくさんありました。

オリジナルを勉強することはとても大切です。

オリジナルを知っていれば新しい技術に惑わされなくなります。

新しい技術のように発表されたことは、実はすでに、何十年も前に行われていることだったりします。

今回勉強した数々のスライドは決して色あせていませんでした。

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このスライドは稲葉先生が Dr.shleichに提供したものです。

日本の木床義歯、蜜蝋で上下顎同時印象したもので、起源は実は日本にあったというものです。

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この写真はDr.Schleichが日本に来日したときの実習風景です☆

なんだか、まわりは女性ばっかり・・・・・(笑)

Dr.Hans Schleichの業績はどのようなものだったのでしょうか?

ヨーロッパの多くの学者の業績をまとめあげ、Ivoclarのデンチャーシステムを完成させました。

Prof.Boettgerの開発したナソマート咬合器、Prof.marxkorsの印象トレー、ゴシックアーチトレーサー、Gnatho meterはProf.Kleinrok、人工歯OrthositはDr.Strack、そして重合方法Ivocap Systemは Dr.Schleichのオリジナルです。

 

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Strackによる総義歯理論についても講義がありましたDr.Reiner Strackはチュービンゲン大学出身です。稲葉先生もチュービンゲン大学に2年間留学していたので、当時ケルバー教授からStrackについてよく聞いていたといいます。

1949年Strackは義歯の安定に対し、それまでのギージーによる歯槽頂間線法則を否定し、口腔囲筋による安定を求めました。

歯列に対し、口腔周囲筋・唇・舌の力の均衡が取れるところ、即ち、もと歯が有ったところ(ニュートラルゾーン)に歯を並べると共に、頬筋・唇・舌により義歯を安定さえる方法を開発し、さらに顎機能に調和した人工歯を開発し、特許を取得しました。

現在使われているオルソシットがそれです。

最初は陶器で有名なフュッチェンロイター社の陶器でしたが、30年前からリヒテンシュタインのIvoclar社のイソシットを使用したコンポジットの人工歯となりました。

人工歯が誘導し顎関節を守るというコンセプトです。

誘導方法も一般のフルバランスドオクルージョンとは少し異なり、側方運動では作業側は4,5の誘導と平行側では6,7番のスタンプカスプの内斜面同士で誘導します。

前方運動での誘導は、下顎の6番の近心頬側咬頭外斜面と上顎の5番の遠心頬側咬頭内斜面がガイドするようになっています。

スタディーモデルの印象はIvoclar からでているAccu-dentがおすすめです。

サブリンガルルーム、バッカルシェルフの印象が驚くぐらいきれいにとれます。

https://www.ivoclarvivadent.us/en-us/all-products/products/impression-materials/bite-registration/accu-dent

印象は、スタディーモデルであっても、翼突口蓋縫線が伸びてしまうので口は必ず閉じて印象します。

後ろからみて翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、絶対にとらなければいけないポイントです。

そして、咬合高径は上唇小帯から下唇小帯まで、3,8センチから4センチに合わせればほとんど決まります。

これをやればほとんど咬合採得に時間はいりません。

義歯の印象面は精密にとる必要はない。粘膜面までしわしわにとると出来上がったもの義歯が大変不潔になります。

最終印象はレギュラータイプの印象材で出来上がりはピカピカになるほうがいいです。

と、たくさんのポイントをお伝えしました。

 

 

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咬合高径はウィリス法をシュライヒ先生は使っていましたが、稲葉先生はそれにダビンチの比例法も取り入れています。

 

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発音のチェックも非常に大切です。

さ、た、ら は口蓋皺癖の音ですが、具体的にDr.Schleichはこのようなスライドをセミナーに用いていました。とてもわかりやすいですね☆

 

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 左はタ行、ナ行。右はラ行。

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 左はキ、右はヒの発音時に使われるところです。

これを参考に、患者様の発音をよく聞き、義歯の調整をするといいでしょう。

 
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最後に岩田先生の実際の臨床について講義があり、とても参考になりました。

今回のセミナーの模様、写真を、Dr.Schleichにお伝えする予定です。

この写真は今年の正月に送っていただいた家族の写真です。

本当に素晴らしい業績を残されたDr.Schleich、日本が大好きなので、ぜひ、また講義を聞きたいですね!

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今回ご参加いただいた先生方から感想をいただいているので、一部ご紹介いたします。

◆コンプリートデンチャーの歴史を学ぶことで知識の整理になった。正しい情報を正しく学ぶことが重要ですネ!!

◆稲葉先生のユーモアが冴えわたり、非常に楽しく受講させていただきました。総義歯にも取り組みたい興味がわきました。ライブが楽しみです。

◆「古きを尋ね」大変興味深く面白く拝聴しました。我々もこの歴史の流れの末端で末永く勉強してゆけるよう集中していきたいと思います。現在の大学教育の内容がもっと臨床に合ったものとなるよう先生の更なるご努力を期待しております。

◆印象のとり方から配列、咬合調整まで大変興味深い内容でした。今後の治療に役立てられるように努力していきたいと思います。

◆義歯について重要となるポイントを知ることができました。

◆昨年度の上下顎同時印象法による総義歯の実習ライブを稲葉歯科医院で受講させて頂いてから少しづつでもありますが、臨床に取り入れて日々診療をしております。これからも何卒宜しくお願いたします。

◆究極の総義歯システムが優れている理由が良くわかり大変勉強になりました。今日はありがとうございまいした。

◆とても面白かったです。実習コースにも参加してみたいと思いました。また開催されるようであれば参加させていただきたいです。

◆初めて参加したものですが、とても分かり易く勉強ができて、ありがとうございました。

◆毎回参加させていただいておりますが、今回初めて見ることが多く、また今日も大変楽しく参加することができました。少しずつではありますが、できるように楽しんで頑張っていこうと思います。感謝いたします。ありがとうございました。

◆国家試験には正しいことでも、実際の臨床においては間違っていることが多かった。稲葉先生が作っているような総義歯が作れるようになりたいと思った。毎回モチベーションがあがるとても貴重な講演を聞けて幸せです。ありがとうございました。

◆かなりハイレベルなFDの製作法で、使いこなせれば間違いなくstepup したFDが作れそうです。

◆大変勉強になりました。7月のライブデモのセミナー楽しみにしております。

 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:.. 

参加いただいた先生方も、本当に勉強熱心で、充実したセミナーが開催され、うれしく思いました。

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稲葉先生のダジャレに受けている先生方の様子。
会場も和やかな雰囲気でした☆♪本当にありがとうございました!!

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「予防補綴に最適なテレスコープシステム」

顎咬合学会学術大会のテーブルクリニックで「予防補綴に最適なテレスコープシステム」発表のご報告です☆

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日本ではコーヌスクローネしか知られていませんが、ドイツではたくさんのテレスコープシステムがあるのをまだ知られていません。

今の若い人たちは予防が進んでいるので、問題はありませんが、団塊の世代は今、口の中が非常に悪くなってしまっています。

インプラント主流の歯科界ですが、今、日本ではテレスコープシステムが求められることが確実になってきていると思います。

リーゲルテレスコープは着脱に力がかからないので支台歯に負担がありません。

粘膜負担義歯のテレスコープシステム、レジリエンツテレスコープもほとんど知られていませんが、最後総義歯になるまで快適に過ごすことができます。

30年症例をもっている先生は本当に少ないと思いますが、稲葉先生はたくさんの症例をもっています。

しかも、ほとんどが一度もリベースなしです。

「口の中が金属の墓場となっている患者様をよくみかけますが、私たちは保険だからと言ってあきらめるわけにはいかない」

と訴えていました。 そして、

「咬合が崩壊し、ある一定の状態になったら全面介入する必要がある」

と予防補綴を推奨しました。

 

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テーブルクリニック発表終了後も熱心な先生方からの質問に稲葉先生答えていました。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました!!

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「日常診療におけるカボ社咬合診断システムの応用」

2011年6月12日 第29回顎咬合学会学術大会のKaVo社主催のランチョンセミナーで稲葉繁先生の講演が開催されました。

講演内容は「日常診療におけるカボ社咬合診断システムの応用」です。

230名の先生方にお集まりいただきました。

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KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システムについて講演をしました。


https://www.kavo.jp/←KaVo社のホームページです☆

先日開催された「顎関節症ライブ実習コース」の模様をフルハイビジョンの動画を用いて診断の流れを動画で発表、百聞は一見に如かず、目の前で患者様の治療を見ているようでした。

 
稲葉先生、この日のためにフルハイビジョン対応PCも購入しました(笑) 


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患者様は顎関節症で開口量が1,9センチ、クローズドロックの状態で6年間過ごしてきました。

まず、口を開けないと咬合診断ができないので、マニュピュレーションにより4センチまで開けたところもライブで流しました。

その後、KaVo社の診断システムを使った咬合診断です。

PROTAR evo 7 咬合器の強調すべき特徴は

◆セントリックラッチの強固性

◆正確な咬合器の互換性

0点がしっかりできているので、咬合器を何個も持つ必要がありません。複数の咬合器ではなく、模型の移動だけで済みます。

そして、確実なセントリックの確認ができます。(マウンティングプレートの磁石を外すことで確認できるのが特徴です)

◆豊富なアクセサリー

◆操作性の良さ

などが挙げられます。

 

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上顎模型を PROTAR evo 7に再現するツールとして、KaVoのフェイスボートランスファー。

フェイスボートランスファーはすべての補綴物に必須のアイテムです。

しかも、ものすごく簡単。

フェイスボートランスファーなしで全顎の補綴物を製作することへのリスクについて説明しました。

KaVoのフェイスボー再現性が非常に高く、しかもシンプルです。

患者様の口の中はすべてが平均値ではありません。

 

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そして、咬合調整前と調整後のDigma2を用いて比較をしました。

結果のすべてがこの画像で証明されています。

開口量1,9センチの時の回転運動のみの状態から、最終的には4,4センチまで開いて関節結節を関節円板にのって動いている顎運動の状態を比較し、治療前と治療後のDigmaの結果はまるで別人のようでした。

顎関節の状態がすぐに3Dで確認できるこのDigma2、素晴らしいです。

KaVoの診断システムはシンプルで正確、しかもデザイン性も高いです。

今後、ドイツ、ヨーロッパだけではなく、日本でもこのシステムが広がると確信しています。

KaVo Dental systems Japan、IPSGのスタッフの皆様のご協力があって今回の発表は大盛況でした。

本当にありがとうございました☆♪

 

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KaVoのブースもとても賑わっていました!!

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【IPSG包括歯科医療研究会】

「ハーモニックオクルージョン」(審美と咬合のハーモニー)

2011年5月22日「ハーモニックオクルージョン」(審美と咬合のハーモニー)開催されました。

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全国各地からお集まりいただきありがとうございました。

宮城県石巻、仙台、他にも東北地方からもご参加いただき、先生方の咬合に対する思い入れの深さは本当に素晴らしいし、うれしかったです。

先週一気にお申込みをたくさんいただき、何人かの先生方にはご参加見合わせていただくほどでした。

来年はもう少し大きな会場にしたいと思います(≧ヘ≦)

日本歯科評論で4年間連載していた稲葉繁の「美の追究」の中で、

「咬合面は顎運動の象形文字」

と書かれています。

咬合面の形態を読むことにより、ある程度の下顎の運動や性状を知ることができます。

前歯が顎の誘導をした時、噛み合った上下の臼歯は咬頭や隆線が互いに相手の溝をすり抜けながら移動します。

いくら見えるところだけ美しい歯を入れたとしても、それが前歯と臼歯のハーモニーがとれていなければその価値はありません。

咬合の大事な知識をきちんと学んではじめて審美歯科が完成すると思います。

稲葉先生は「咬合というと難しいイメージがあるけど、もっと気軽に勉強してほしい。」
と話をしました。

審美歯科というと、一部の意識の高い人だけが対象のようなイメージがありますが、そんなことありません。

すべての方が対象だと思って、審美の分析、診断をしてプレゼンテーションする必要があると思います。

口の中に銀歯が入ってる国民は先進国では日本だけです。

アジアの中でも日本か中国かといったところだと思います。(そのうち日本だけになってしまうかも)

稲葉先生は「宇宙からきた人としか思えない。」と言ってました(*・ε・*)

私たちもこの状態に目も慣れてしまってはいけないと思います。

参加してくださった先生方はとても意識の高い方ばかりですが、改めて確信できたセミナーだったのでは?

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午前中は咬合の話がメインでした。

咬合器の話もありました。

咬合器は10センチの三角形、ボンウィルの三角ができるようなものを最低でも使わないといけません。

◆ゲーテの色彩学

◆エッシャーの世界

◆目の錯覚

◆歯の黄金律、1:1,618の法則

◆目は表情の質、口は表情の量

◆南カリフォルニア大学のProf.Richterのセミナーを受けた時の審美の法則

そして、ゲッティンゲン大学の教授A.Motschの図を勉強しました。

これ、とても簡単なので、ぜひ先生方覚えていただきたいと思います。

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上下の噛み合わせの基本(大事☆♪)

『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ。例外は下顎の頬側遠心咬頭は上顎の中心窩にはいる。』

『上顎の咬頭は下顎の遠心窩に噛みこむ。例外は上顎67の近心舌側咬頭は下顎の中心窩にはいる。上顎45はシャープなので遠心窩』

これだけ覚えておけば、かなりすごいです。

これも難しければ、とりあえず、『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』 を覚えてから例外を覚えるといいかと思います。

上顎の4,5は一番高いところなので、下顎の歯間部に入ると隙間をあけてしまうので注意です。遠心窩で噛ませましょう。

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そして、咬合面にゴシックアーチを書いた模型です。

稲葉先生が下顎にボールペンを植え込み上顎とかみ合わせ、前方運動、側方運動などゴシックアーチの運動をさせたものです。(おもしろいですね)

日本歯科大学卒業した先生方なら稲葉先生の講義で一度は目にしてるのでは?

この描かれた通りに咬合調整時、溝を切っていきます。

参加してくださった先生方の感想を一部ご紹介させていただきます。

◇∞━***━***━***━***━***━***━***━∞◇ 

◆DVDの中では毎日のように稲葉先生にお会いしていますが、やっぱり生はいいです。基本の上にも基本を大切にして、明日からの臨床にはげみたいと思います。

◆審美歯科は最近の流行りで、形や見た目だけに特化した治療をしているように私は思っていました。しかし、稲葉先生のハーモニックオクルージョンをお聞きしてそうではなく、咬合と審美のハーモニーが大切で、審美も個人的な見解ではなく客観的なデータのもと治療をしていく必要があるのだと気づかされ、大変役に立ちました。今回も楽しく参加させていただきました。ありがとうございます。

◆ 審美歯科では、前歯の色や形態だけでなく、臼歯もみて、咬頭嵌合位のことを考えていく事が必要なのだとわかりました。顎関節と歯列の調和が大切であるということを知ることができてすごくためになりました。『審美』についての歴史やゲーテの色彩学についても知ることができて楽しかったです。ありがとうございました。稲葉先生のお話しを聞くことができて幸せです。

◆DIGMAを用いて製作した修復物の症例、データ、咬合採得、プロビジョナルなど、もう少し細かいところが教えていただけるとうれしいです。

◆シェードの見方(見すぎている事)に気づきがありました。哺乳瓶のNUK早速買ってみます。口蓋皺癖にも注意してみます。

◆今日も大変勉強になりました。本日の咬合の授業にあてはまる患者さんがいらっしゃるので治療にいかしていきたいと思います。

◆普段の臨床の中で審美と機能の両立を目指していますが、非常に難しく思っています。まだまだ理解が甘いですが、今日教えていただいた指標を頭に入れて取り組んでいけば、少しずつ迷いがなくなるのではないかと思います。

◆いろいろな方向から咬合と美を考えられ勉強になりました。咬合診断を深く学びたいと思いました。

◆大変わかりやすいお話しありがとうございました。

◆治療前の診断(審美、咬合)を適切に行う事は治療計画から最終補綴、予後を予想できる分析の重要性を再認識しました。

◆前歯と臼歯のハーモニーがとても大切な事がよく分かりました。単に白い、単に1つ1つの歯がきれいならば良いという事でない事がよく分かりました。患者さんによく「おたくの歯科医院では審美歯科をやっているのですか?」と聞かれます。今日の講義をもとに患者様に何が美しいのかを説明できるようにしたいです。

◇∞━***━***━***━***━***━***━***━∞◇

「審美歯科」で儲けよう。てっとり早く「審美歯科」を学ぼうという軽い内容ではないことが今回受講された先生方はすでにご理解いただいていました。

今回の感想の中にもありましたが、患者様に何が美しいのか、分析をもとに説明できることが非常に重要と感じました。

すべての患者さんにとって当たり前に必要なものです。

『どんなにすばらしい形や色彩で審美的修復をしたとしても、顎機能や咬合を考えなかったら、大失敗です。前歯の修復は、確実な咬合状態の確立があって、初めて成功します。審美歯科は一部の人が治療する特別な事ではありません。』

そのあたり、今回参加してくださった先生方は深くご理解いただけていました。

稲葉先生の審美に対する考え、文献はきちんとまとめてIPSGのサイトにアップする必要がありそうです。

少しお待ちくださいね。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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「顎関節症のライブ実習コース」開催されました

今回参加してくださった先生方はみんな前回の「顎関節症の診断と治療」に参加いただいた方だったので、アットホームな雰囲気で楽しく勉強することができました。

6年間1,9センチしか口を開くことが出来なかった患者さんが、6年ぶりに口が開きました。

慢性的なクローズドロックだったので、私は少し不安でしたが、順序立てて稲葉先生は思った通りに患者さんの口を開けました。

患者さんもすごくびっくりしていたし、大変感謝されました。

 

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 患者さんは33歳女性、6年前から口が開かなくなりました。開口量は1,9センチ、歯ぎしりくいしばりがあるため朝、筋肉の疲労があるそうです。

患者さんはインターネットでいろいろ調べて、手術の可能性もあると書いてあり、相談するのがとても怖かったそうです。

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問診後、レントゲン撮影、そしてKaVo Dental systems Japan のディグマ2による顎機能検査をしました。初診の状態を把握するためです。

 

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ディグマ2は超音波測定によるデジタル式顎運動計測装置です。

https://www.kavo.co.jp/products/imaging/arcusdigma2/

ディグマ1にくらべて何が違うのでしょうか。

まず、パソコンとディスプレイが直接つながるようになったことが一つ。

二つ目はセンサーの数とセンサーの位置が違うそうです。

電波を受ける数が増えて、前の方にセンサーがあったのが歯列にそわせてセンサーをつけたため、測定の効果が飛躍的にあがり、測定のスピードもあがったようです。

三つ目は上顎の位置決めが眼窩下点をとることによってより精度をあがったとKavoの方がおっしゃっていました。

さて、口を開くことができないと上下の歯列の印象がとれません。

今回の患者さんは6年前からのクローズドロックなので、急性なものに比べ、開けるのが難しいです。

慢性的なクローズドロックは筋肉や関節が固まっているので、温湿布が非常に効果があります。

ディグマの計測のあと、まず、顎二腹筋の温湿布を行いました。

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タオルを温めてサランラップでくるみます。10分ほど温めました。

その後、ドップラーで聴診。

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左側にクリック音がありました。

そして、口を開けるために患側にロールワッテを2つ噛ませて反対側へ顎をぎゅっと移動させます。

クローズドロックで落ちた円板を復位させる方法です。

すると、本当に大きく口を開けることができました。

患者さんは関節に円板がのるときに、バキバキっと音がしたとおっしゃっていました。

6年ぶりに口を開けることができた患者さんはびっくりしたのと同時にとても喜んでいらっしゃいました。

やっと口を開くことができたので、上下の歯の印象です。

今回の印象はマールブルグ大学のLehmann教授が開発した、コレクトア・アップドュルック(精密印象)でとりました。フェイスボートランスファー、中心位、チェックバイトの記録をしてKaVoのプロター7に模型を付着する方法を勉強しました。

 

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コレクトア・アップデュルックの精密印象法をyoutubeにアップしました☆

https://www.youtube.com/watch?v=UT_SZAsGvro」

稲葉先生の目線から動画を記録したので、ぜひご覧ください!

咬合器で中心位と中心咬合位のズレを調べ、側方位の干渉、原因をみつけました。

咬合器で印をつけた歯の咬合調整です。

歯は高いところを削るのではなく、咬頭が通りやすいように溝をつけたり、窩を広くしてあげることです。

患者さんは快適なかみ合わせになってとても喜ばれていました。

開口量も4センチ、ほぼ倍も開きました。

その後、スプリントの製作法のデモも行いました。

最後にディグマで記録を再度とり、治療前治療後を比較しました。

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ディグマの治療前治療後の劇的な違い、ビフォーアフターは一夜にしてまるで別人のデータでした。

何よりも患者さんが大変喜んでいただいた事をうれしく思います。
顎関節症の症状がなくなったことで、今までよりも耳が聞こえるようになった。目が開くようになった。などびっくりするようなコメントもいただきました。


動画も記録したので、後日DVDとして発売される予定です。
楽しみにしていてくださいね☆
 
そして、今回参加いただいた先生の感想をいただきましたので、一部ご紹介させていただきます。
 
◆大変興味深い実習でした。患者さんの治療はすばらしかったです。それ以上に患者さんの緊張をほぐしてやさしく接する向かい方が大変参考になりました。次回も参加するつもりです。よろしくお願いいたします。
 
◆顎関節症の実習は2回目です。一回聞いて自分の患者様で模型をつくり、実践し、もう一度稲葉先生の実習に来ると、本当に今まで気が付かない細かい点や自分に足りないところが再発見できました。目に見えない顎関節が頭にとてもよくイメージできました。
 
◆たくさんの質問に快く答えて頂いてありがとうございました。勉強すればするほどたくさんの疑問が生じるのも事実ですが、少しでも稲葉先生に近づけるように精進していきたいです。
 
◆咬合器に付着して咬合診断を行うと、口腔内の診断との違いが良くわかりました。一番驚いた事は今回の患者さんに舌癖があるという事です。
 
◆今回、先生が行われた一つ一つの動きをみて、とても無駄がなく、診療がとてもきれいだと感じました。
何回もこれから参加させていただいて、先生と同じように顎関節症で悩んでいらっしゃる患者さんを治したいと強く感じました。ありがとうございました!!
 
◆より、セントリックバイトの採得を正確に確実にできるようになりたいと思います。また円板を確実に乗せられるよう精進したいと思います。
 
◆私も顎関節や咬合が悪く、肩こり、頭痛など深い症状があったのですが、点が線でつながるようにそれらが理解でき、自分の体に希望が持てました。
懇親会でワインの飲み方を教えていただいたので、今度は日本酒でお願いします(笑)
 
◆診査診断のプロセス、模型の作り方、咬合器の使い方など細かい説明をわかりやすく教えていただきとても勉強になりました。KAVOのDigma2を使用しての顎運動測定もわかりやすく解説していただきよかったです。 

 
。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。━♪━。:*━♪━*:。 

2日間参加してくださった先生方、本当にありがとうございました!!


そして、IPSGのスタッフの先生方のおかげで今回のような充実したセミナーを開催することができました。
ご苦労様でした☆♪

 

 

 

 

 

 

 

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「顎関節症の診断と治療」セミナー開催されました

こんにちは。IPSG事務局の稲葉由里子です。

今回の震災の影響で3月20日から延期になった「顎関節症の診断と治療」セミナーが4月3日に開催されました。

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当日、どうしても参加できない先生もいらっしゃいましたが、このような状況の中、無事に開催されたことをうれしく思います。

全国各地から参加いただきました。東京に限らず、香川、広島、仙台、大阪、静岡などから今回のセミナーのためにお集まりいただき、本当にありがとうございました。

テレスコープシステムのセミナーを受講した方が今回のセミナーを興味深く聞いてくださったり、国家試験を合格したばかりの先生、学生、そして私の大学の同級生まで皆で楽しく受講できたと思います。

 

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今回のセミナーの中で、稲葉先生は、咬合の重要性、特に顎関節症との関わりについて強く訴えました。

最近の歯科界の傾向で、咬合と顎関節症は関係がないという流れがありますが、本当にそうでしょうか?

私たち歯科医師にしか治療できない『咬合』という分野があまりにも軽視されていると思います。

咬合について、改めて見直す必要があると感じました。

そして、咬合と並び、顎口腔系の筋肉の観察は顎関節症では非常に大切なことです。

今回のセミナーでは様々なパターンからそれを学びました。

例えば、右と左で頬の大きさがあきらかに違う場合、歯ぎしり、くいしばりによる咬筋肥大である可能性が大きいです。

咬筋は閉じる時に使う筋肉です。

ちなみに口を開ける筋肉、閉じる筋肉覚えていらっしゃいますか?

  • 口を閉じるときに使う筋肉(閉口筋):咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋
  • 口を開けるときに使う筋肉(開口筋):顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)

歯ぎしり くいしばりにより、口を閉じる筋肉、咬筋が肥大します。それと同時に下顎骨筋突起に付着している側頭筋もひっぱられていることが多く、たびたび側頭筋の片頭痛がみられます。

反対に、クローズドロックのときには口を開ける筋肉の痛みを伴います。

顎二腹筋がいたくておさえてる方とても多いです。

筋肉の触診も顎関節症の診断でとても重要なことがわかりました。

クローズドロックの患者さんのマニュピレーションの方法もDVDでわかりやすく説明がありました。

無理やり口を開けるなんて、患者さんは死ぬほど痛いです。

クローズドロックという状態は関節円板が前方に転位して口を開けるときにつっかえている状態です。

中心位の状態で顆頭が回転だけしています。開口量は2,5センチ以内です。

左右の顎関節のどちらがクローズドロックしているのか調べるテストが2つあります。

もちろん口を開いた時に痛みがある方だと思っていただければいいのですが、慢性的な場合、私たちも診断できない場合があります。

その時に有効なのが、レジリエンツテスト、プロボケーションテストです。

レジリエンツ(Resilienz)テストとは例えばと右側に4~5ミリ程度のボクシングメタル(アルミの箔)を庄臼歯部で噛ませて、左側で噛んでもらいます。関節円板にのっているのであれば上下の歯は近づいてきて接触します。

もし、関節が落ちているのであれば上下の歯は開いたまま近づきません。

なぜなら、関節窩と下顎頭が関節円板を介していないため接触してるためです。

稲葉繁はこのテスト、ドイツ、チュービンゲン大学のシュルテ教授から教わったそうで、日本ではまだみたことがありません。

慢性化してるクローズドロックの方でどちらが落ちているのか判断するときに非常に有効です。

プロボケーションテスト(症状誘発テスト)はワッテや割り箸のようなものを片方の顎ずつ噛んでもらい、痛みの閾値を調べる検査です。クローズドロックの状態になったばかりの初期の段階だと特に反応がでやすく、このテストも判断するのに有効です。

稲葉繁がドイツチュービンゲン大学に留学するきっかけとなったProf.W Schlteの論文について説明がありました。

442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したものです。

このような論文がすでに30年以上も前に発表されていて、稲葉先生はほとんどの症例はこのパターンに当てはまると説明がありました。

 

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参加いただいた先生方から今回のセミナーの感想をいただいたので、一部ご紹介したいと思います☆♪

いつも通り快適ですが、僕個人の希望としては、講演時間がもう少し長ければいいなと思います。

顎関節症に関した幅広い知識を初めて学びました。稲葉先生の長い臨床経験に基づいた講義は説得力があり、本当に勉強になりました。基本となる咬合をあらためて学び臨床に役立てていきたいです。

顎関節症をシステム化した治療方法があることを知ることができてとても勉強になりました。

大学では咬合治療では治らないと教わってきているので、自分は咬合で治せるようにしっかりと勉強していきたいです!

勉強する機会をいただき、感謝しています。オクルージョンの正しい知識を身につけることが必要だと痛感しました。

今日はどうもありがとうございました。

本日はありがとうございました。

顎関節、筋肉の運動、咬合との関連性がよくわかりました。筋肉の運動など、これからの日々の診療に役立たせていきたいと思います。

咬筋肥大のしくみ、クローズドロックの円板ののせ方、てこの原理で3級のてこを目標とする治療、円板が落ちる原理などがかなり理解できました。

学生の時からお世話になって、今回の講習は3回目ですが、少しずつでも理解できてきました。今年からようやく歯科医として少しでも得た知識を患者さんに実践できればと思います。

とても楽しく参加させていただきありがとうございました。そして、今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。感謝いたします。

とても勉強になりました。内容が濃く私には難解なため、また受講したいと思います。

顎関節症のお話しで舌癖が関連していることに興味を持ちました。稲葉先生のお話しは奥が深く勉強になります。

また、稲葉先生いわく、

「顎関節症の話しは一日では無理だ!」

是非、このような研修会を再度開催して頂きたいです。少しでも知識を身につけたいと思います。

今日はありがとうございました。未熟者で聞き入れることしかできませんが、勉強になることが多かったです。

これから勉強したいのでよろしくお願いいたします。

難しいお話しだったけれど、大学の授業では聞くことができないことを聴くことができて、とても有意義でした。

世間では、治らないと言われている顎関節症も治すことができるということがわかって自分でも治せるようになりたいな、と思いました。

今日参加させていただいてよかったと思いました。楽しかったです。ありがとうございました。感謝しています。

何回かお話しを聞かせていただいていますが、いつも新しい発見があります。まだまだ顎関節症の患者さんがいらしても今顎関節の状態がどうなっているのかが想像できないことが多く、治療も自信がありませんが、なんとなく最近全体像がみえてきたような気もします。咬合調整の仕方やスプリントの製作法や調整法などまだまだ勉強しなければならないことが多いのですが、本日はシュルテの分類と家庭療法については、しっかり理解したと思います。

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私自身、何度も顎関節症の講義を聞いていたはずなのに、改めて気づいたことがあまりにも多くてびっくりしました。

先生方の感想にもあるように今回のセミナー、一日では足りないほどのボリュームでした。

この次は顎関節症のライブ実習コースが開催されます。

ぜひ、こちらの方もお申込みお待ちしております。

IPSGのサイトからお申込み受け付けております。

先生方一日ありがとうございました。

 

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「パーシャルデンチャーの設計と製作実習コース」

2011年2月19,20日「パーシャルデンチャーの設計と製作実習コース」開催されました☆

 

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稲葉先生は高齢者歯科学の教授だったこともあり、たくさんの老人施設で高齢者の歯をみてきました。

そこで感じたのは、抜けていく歯のほとんどは、歯科医が治療をし、手を付けた歯です。

「これでは、私たちの存在価値はなんなのだろうか。と感じる」←稲葉先生

歯が抜けてしまう過程で、いい加減なクラスプデンチャーを入れと、さらに歯を失うことを加速させてしまいます。

それ以上、歯を失わないためのパーシャルデンチャーの設計についてわかりやすく説明がありました。

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一歯欠損から一歯残存までがパーシャルデンチャーでその技術は、補綴の知識から総義歯の知識までが必要なので、とても奥が深いです。

8020の鍵はパーシャルデンチャーですが、この一番大事なところがいい加減になってしまっています。

そして、パーシャルデンチャーの設計を技工士にお願いするのもおかしいと思います。
 
なぜなら、その歯が生活歯なのか失活歯なのかもわからないし、動揺度も模型ではわからないからです。

きちんとした指示をドクターがださないと、技工士も困ってしまいます。

パーシャルデンチャーの設計では、維持と支持の概念を持つことが大切という話がありました。

日本のパーシャルデンチャーの教育はまず最初にサベーヤーを使い、クラスプの設計をしますが、これは実は大間違いだそうです。

最初に支持である、レストの形、設計をし、バーの設計、最後がクラスプです。クラスプは義歯が外れないために必要なもので、クラスプの付属品がレストではありません。

支持装置であるレストが最優先です。

ちなみに支持とか維持って何??

なのですが、支持は歯の沈み込みに対する抵抗、維持は脱落に対する抵抗のことです。

なんだか難しいな・・・・

と思ってしまいましたが、実はテレスコープシステムの設計の方がクラスプの設計より簡単だそうです。

というのはテレスコープシステムは支持と維持が一緒の装置だからです。

今回の実習コースでは、ラボインテックの高木君にリーゲルテレスコープやコーヌステレスコープのデモンストレーションをお願いしました☆

 
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ありがとうございます☆

そして、いろいろなタイプの欠損症例からたくさんのことを学びました。 

 
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最後に岩田先生からも講義があり、終了時間が過ぎても、先生方熱心に聞かれていました。
 
参加いただいた先生方ご苦労様でした!!
 
そして、IPSGのスタッフの先生方、2日間場所を提供してくださったKaVo Dental Systems Japan 、お手伝いいただいた澤さんありがとうございました。
 
今回参加いただいた先生方から感想もいただきました。一部ご紹介いたします☆
 
◆大学で教えてもらったパーシャルデンチャーの設計と全く 真逆で驚いたと同時に、支持から維持を考える設計の説明に納得しました。また床の設計の説明はとてもわかりやすく今後しっかりとしたパーシャルデンチャーの設計を考えることができそうです。ありがとうございました!
 
◆パーシャルDの設計の基本が理解できました。restから始まる設計の順序、支持アーム、抵抗アームの考え方はためになりました。リーゲルテレスコープの構造も理解できました。
 
◆実際の模型上で見て、やっと構造がわかりました。患者様説明用の模型を作らなきゃ。とおもいました。あまり、実習コースという感じではなくやってみないとわからないかな?という感じがします。絶対にマスターして臨床でも活用していきたいのでまたご指導の程よろしくお願いいたします。
 
◆今まで深く考えたことのなかった局部義歯の設計についての考え方をはじめて勉強させていただき大いに参考になりました。そして現在自分の行っているデンチャーの歯科医療が大いに問題のあることがわかりました。今後色々勉強させていただきたく思います。
 
◆1月に八重洲ホール、コサカで2回勉強会に参加させていただきまして、テレスコープシステムを少し理解することができました。まだ、勉強不足、知らない事が有りますので1つでも多くの事を学んで患者さんの為に役立てたいと思っております。
 
◆今まで大学で見たコーヌステレスコープ(手で研磨している技工士に出していた・・・・)とは全く違っていてビックリしました。印象、BT、設計、技巧すべてが違っていました。特に技工を目の前でライブで見れて、本当に精密なものだと思いました。又、今回の講義、実習でコーヌスだけではく、いろいろなテレスコープ(特にリーゲルの選択ができるというのは臨床で力強い選択肢ができました。)があることを知りました。
Dr.岩田の咬合診断がすばらしかった。
とてもわかりやすかったです。講演会がある日を期待しています。
 
他にもたくさんの、感想をいただきました。
全体的に時間が足りなかったような感じがありました。
患者さんへの具体的なアプローチのやり方、セット時の調整法など、必要だったと思います。
今回のセミナーを基礎コースとして、アドバンスの一日セミナーを岩田先生と一緒に開催できたらいいかと思いますが、その時はまた、ぜひご参加ください☆♪
 
 
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インプラントができない患者さんはお手上げですか?

TRADデンタルフェアが2月11日に横浜ワールドポーターズで開催されました☆

IPSG包括歯科医療研究会代表、稲葉繁の記念講演

「今だから学ぶ総義歯治療の極意」 ~インプラントができない患者さんはお手上げですか?~

が開催されました。

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当日は、大雪にもかかわらず、たくさんの先生方に参加いただきました。

この記念講演も、60名定員のところ120名もの参加をいただき、大変びっくりしてしまいました。

インプラントのセミナーが多く開催される中、やはり先生方は義歯を見直したいと思っているのだと感じました。

最善の治療を望んでいる患者さんに、インプラントができないからと言って保険治療で適当に対応するわけにはいきません。

日本は先進国の中で、総義歯人口がとても多いそうです。80歳で28本喪失者が65%もいるそうです。

総義歯治療はとても高度な技術が必要であるのに、評価がとても低いのが事実です。

稲葉先生の総義歯はもちろん、保険治療外です。

ネクタイを買うほどのお金で入れ歯ができてしまうなんて、先進国ではありえません。

稲葉先生、質の高い義歯を患者さんに提供したいと思っている勉強熱心な先生方からのたくさんの質問に答えていました。

 

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IPSG副会長の大石暢彦先生からもtwitterでコメントをいただきました。

「総義歯の歯科臨床がこれほどシステマチックにまとまっているのは、世界広しといえども稲葉教授の上下顎同時印象システムだと思う。世界中の歯科大学で教育するべきだと思います」

「稲葉教授の精力的な講演に会場からは大変熱気が感じられ、うなずいて聴講している参加者も多く、有意義な休日だった。」

大石先生のtwitterとても臨場感あふれるつぶやきで、今回参加できなかった私もまるで会場にいるような雰囲気を味わいました。

https://twitter.com/#!/oishishika←大石先生のtwitter

ご参加いただいたたくさんの先生方、ありがとうございました。 

 

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デンタルフェアも昨年以上の盛り上がりでした!!

今回のデンタルフェアの模様、田中歯科器械店のホームページでもご覧いただけます☆

https://www.tanakadental.co.jp/trad002.htm←ぜひご覧ください!!

田中歯科器械店、毛利社長含めスタッフの皆様、ありがとうございました。

大石先生からのご感想もいただいております。

☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★ ☆★

平成23年2月11日横浜ワールドポーターズにおいて稲葉先生による特別講演が開催された。

暦では立春を過ぎたとは云え、当日はあいにく雪まじりの天候にもかかわらず、開場と同時に、早くも満席になり、立ち見が出るほどの盛況であった。

田中歯科器械店TRADデンタルフェアの開催記念講演として「今だから学ぶ総義歯治療の極意」の講演は、稲葉先生オリジナルの総義歯システム開発にまつわる秘話、総義歯患者の解剖学的特徴、従来の臨床との相違点、マネージメントまで、先生特有のユーモアのある語り口に、会場の聴講者は惹きつけられていった。

総義歯は何よりも、上下顎同時印象により製作されることが望ましく、診断作業用模型の印象から、人工歯配列、重合に至るまで材料・器具等、臨床例を交えて紹介された。
 
咬合様式はフルバランスド・オクルージョンを付与し、咬合により顎関節を守るコンセプトを説明された。私も臨床研修医時代に総義歯配列を自分でやった思い出がよみがえった。
 
咬合をフルバランスから学ぶと頭の中が整理され、とても理解が深まるので、ぜひ皆さんも、ご自分で配列することをお勧めしたい。
 
さらにシステム化された臨床術式は、導入しやすく、エラーがあった時も検証しやすいので有用である。
「百聞は一見に如かず」IPSG研修会で実際の患者さん実習を受講され、ご自分の感性で体感され、臨床に導入されることを強く望んで報告といたします。
 
(文責:IPSG副会長、大石 暢彦)
 
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大石先生、ご報告ありがとうございました!!