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【IPSG包括歯科医療研究会】

『顎関節症の臨床と治療』開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年3月18日、KaVo Dental Systems Japan にて『顎関節症の臨床と治療』セミナーが開催されたのでご報告させていただきたいと思います☆

 

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稲葉先生が顎関節症の知識を深めるために、ドイツ、チュービンゲン大学への留学を決意したのは、当時チュービンゲン大学口腔外科教授のProf.W Schlteの論文に出会ったからです。

ヨーロッパ、特にドイツでは顎関節症の研究が大変進んでいて、特に咬合との密接な関係について、具体的に研究が進んでいました。

Prof.W Schlteの論文は442名の患者さんを詳細に分析し、診断から治療法をシステム化したもので、ほとんどの患者様がこのパターンに当てはまると言います。

現在、顎関節症と咬合が関係ないという風潮もありますが、咬合を一度でもきちんと勉強をした人は決してそのように思わないはずです。

稲葉先生の顎関節症の研究に携わってきた歴史についても詳しく説明がありました。

今は聞くことができない、世界の咬合の巨匠から直接講義を一次情報で得ています。

 

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こちらは、Guichet、ギシェー先生です。
 
ギシェー先生の講義はもう二度と聞くことはできません。
 
他にも、P.K.Thomas・C.E.Stuart・Prof.Richter・D.Beach・N.Guichet ・Jankelson ・Raulitzen ・Croh.Pohlsen・E.Koerber ・Eichner ・W.Schlte・H.Shleich・P.Kopp ・C.Sieber ・Pfannenstiel ・Lehman ・R.Slavicek ・Lotzmann
 
の講義を直接受けてきました。
 
中には、教科書でしか学ぶことができない先生もたくさんいます。
 
稲葉先生の顎関節症の歴史は、これらの先生の集大成とも言えるでしょう。
 
ひとつひとつのスライドにたくさんの価値がありました。
 
 
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先生方、ひとつでも見逃さないように、瞬きもしない勢いで講義を受けていらっしゃいました。

先生方が真剣に勉強する姿勢をみて、本当に素晴らしいと感じました。

このような話は他では決して聞けない内容です。 

特に、今回は新しい症例も沢山ありました。

セミナーの模様はすべてDVDに収録してあります。

特にマニピュレーションの動画など、稲葉先生から直接データをもらいますので、DVDで何度も復習することができます。

参加された先生はもちろんの事、残念ながらご参加いただけなかった先生方にも今後、このセミナーを臨床に生かしていただくための大切な資料になると思います。

 

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最近の歯科界の風潮は、どうしても歯と歯茎ばかりをみていて、全体をみることができていないと感じます。

「食物摂取系、顎口腔系の健康を維持するために我々はいる」

という稲葉先生の言葉が、とても大事なことに聞こえました。

そして、現在、顎関節症の原因が、心理的要因やストレスからくると思われています。

本当にそうなのでしょうか?

稲葉先生は、精神的に追い込まれる前に肉体的な原因を取り除いてあげないといけない。

と強く言っていました。 

顎関節症に悩んでいらっしゃる患者様の声は、考えさせられるものがありました。

ストレスが原因と言われ続けることで、精神的にも追い込まれてしまっています。

 
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クローズドロックの症例も1症例だけでなく、数症例お見せしたので、より深く学ぶことができました。

動画はウソをつきません。

何よりの証拠だと思います。

咬合器に付着しないで模型を手で合わせているだけでは、何もわかりません。

そんなに咬合診断はラフなことではないということ、咬合の奥深さを痛感して頂けたと思います。

 
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そして、顎関節の解剖です。

これも、関節円板のパーフォレーションや、クリック音が鳴るメカニズムを動画でみていただきました。

顎関節の解剖の動画・・・・はかなり貴重なものです。

 

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顎関節症の患者様の初診から治療まで、こちらも動画でみていただきました。

精神的な不安から治療後の解放まで、私たちもまるでその場にいるかのような気持ちになりました。

患者様がとてもかわいらしい方だったので、場が和みました^_^

 

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稲葉先生の中心位です。

常に顎関節を意識させます。


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KaVoのディグマは顎の動きを3Dでとらえることができるため、非常に有効ですし、患者様への説明にも使うことができます。

 

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あっという間に時間が過ぎてしまい、一日では足りないぐらいのボリュームでした☆

今回参加させていただいた先生方に『美しい表情は噛み合わせから』 という小冊子もプレゼントさせていただきました。

ぜひ、スタッフの方と一緒に勉強していただき、患者様のために役立てていただきたいと思います。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

また、場所を提供していただいていた、 KaVo Dental Systems Japan の皆様にも、心よりお礼申し上げます (*^_^*)

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先生方から熱い感想をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

◆顎関節症とは?顎関節症はなぜおきるのか?根本的な質問の答えがここにあります。お宝の山です。

◆大学で永年教えられていただけに開業医にはないアカデミックさと、大学には少ない優れた臨床的手技を合わせもった素晴らしい先生に教わることができ幸せです。また出来ることと、やっていいことなどを見事に嵯別されているなと思いました。

◆感動しました。今まで学んだ知識がいい加減なものとして感じました。最後の義歯の症例も通常は対処しようとすらしないと思います。今後勉強させて頂きます。

◆治療の重要事項が再確認でき大変有意義なセミナーでした。沢山の質問に解答頂きありがとうございました。

◆2回目の参加ですが、以前わからなかったことも理解できて新しいことも多く学べ有意義でした。症例の動画がたくさん見れてわかりやすかったです。

◆何度聞いても日々勉強になります。日本での歯科治療がこのように学問的で楽しくなればと本当に思います。ありがとうございました。

◆顎関節症を得意分野にできると今後の歯科医師人生でかなりの武器となると思います。一度で全て理解できるとは思っていませんので何度でも講習に参加し、ひとつひとつ自分のものに出来るようがんばろうと思います。よろしくお願いします。

◆セミナー会場も素晴らしく、セミナーの質までアップグレードしたように感じられます。参加受講生の真剣さが伝わってきてすばらしいセミナーでした。以前受けたセミナーとは説明方法も変わって再受講して本当に良かったと感じました。

◆今回のセミナーもとてもわかりやすく、すぐ臨床で役立つものばかりでした。咬合器につけて診断する事の重要さが理解でき、今までの無知と無力を痛感しました。有難うございました。

◆開咬症例のアンテリアガイダンスの与え方。プロビショナルとファイナル。内側転位(内側への外れ)は円板が乗りにくいと思うのですが?乗りにくい場合の乗せ方の工夫などありますか?ピボット型スプリントについて詳しく知りたい。あまり詳細を載せている本がありません。日本の教育を受けてきた人間には既存の分類の中に落とし込むのが理解がすすみやすいです。最後の質疑応答でなんとなく理解がすすみましたが、まとめて頂けないでしょうか。

◆咬合診断できないと治療ができないことを改めて認識しました。プロター咬合器やディグマのリン量での活用をどうされているかを知ることが出来ました。一日も早く使いこなせるよう勉強していきたいと思います。

◆もう一度ライブ実習コースを受けて見たいと思います。(今年は無理なので来年受けます)

◆頭の再整理ができて良かったです。

◆患者さんを治療するビデオをみて、是非患者さんにしてあげたいと思いました。

◆非常に勉強になりました。ギャグも楽しかったです。

◆全部がすごすぎてたくさん印象に残りました。特に顎関節症が本当に治せるんだということが嬉しい。ロールワッテを用いたクローズドロックの解除を明日からやってみます。稲葉先生はすごすぎる。

◆基本にもどりもう一度咬合器の使い方。中心位の記録、顆路角の調整を勉強したい。(中心位と中心顎位との関連(一致)についての咬調)

◆2年ぶりに受講しましたが、初めて見たスライドも多く大変勉強になりました。咬合診断の重要性を改めて感じました。

◆自分は咬合器にもつけないでフェイスボーもしてなくて全くダメだと再認識しました。咬合調整もお話が聞けて良かったです。有難うございました。

◆顎関節治療について再度認識できて良かったです。レジリエンツテストや、プロボケーションテストやクローズドロックの開け方など細かい部分が自分の理解と違っていたことがあって再確認できたのがよかった。

◆スライドや動画が多く、イメージしにくい3次元の顎関節がとてもよくイメージできました。

◆少しの咬合調整であんなに体全体の様子が変わったのに感動しました。

◆一日では短すぎるほど内容が多く、もっと色々と教わりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

『リーゲルテレスコープセミナー』開催されました☆

IPSG事務局、稲葉由里子です。

先日開催されたセミナーのご報告をさせていただきたいと思います。

2012年2月26日、「リーゲルテレスコープのアニメーション」と、稲葉繁著書「予防補綴に最適なテレスコープシステムの臨床」、石原明先生の「成約率UPの方法解説DVD&テキストマニュアル」それに加え「リーゲルテレスコープセミナー」 4つをセットにしたセミナーが開催されました。

全国各地から50名もの先生に参加していただき、お陰様で、会場は満員でした☆

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当日はIPSG顧問の石原明先生の特別講演がありました。

稲葉先生の技術に加えて、石原先生のマーケティングのお話しがあり、とてもバランスのよいセミナーだったと思います。

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最初に稲葉先生の長期症例、30年以上経過している患者様の初診時、そして30年後のテレスコープの写真がでてきました。

30年以上の初診時の写真をきちんと保存しているということがとてもすごいことだと思いました。

記録しておくことの重要性を痛感しました。

テレスコープシステムで治療したすべての患者様が30年以上使っていただいているという保証は必ずしもありませんが、歯の状態やバランスが良いと、しばしばこのような症例に出会うことがあります。

今回は典型的なドイツのテレスコープ、リーゲルテレスコープについて詳しく説明がありました。

リーゲルテレスコープは一時期のコーヌスクローネの陰に隠れて、日本では用いられることが少ないテレスコープです。

稲葉先生がドイツに留学した当時、文献でも見た事のない、リーゲルテレスコープに大変びっくりしたこと、そして補綴をすることで長持ちをさせる方法をはじめて知ったことなど、話がありました。

患者様の満足度は高く、素晴らしい治療方法なので、ぜひ覚えていただきたいと思います。

ドイツにはたくさんの種類のアタッチメントがありますが、その中でもリーゲルテレスコープは大変頑丈で、審美的にも機能的にも優れている方法です。

回転リーゲル(ドレーリーゲル)、旋回リーゲル(シュベンクリーゲル)の二つを覚えていただければほとんどの症例をカバーすることができます。

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ドイツ人は一度作ると、修理をしながら長く使うという国民性があります。

それは義歯でも同じです。

ひとつのものを患者様に長く使っていただけるということを経験してみて、それは患者様にとって心理面でも非常に信頼感を得るということがわかりました。

30年が経過し、装着感、オクルージョンに狂いがないと、患者様は

「当時は高い治療でしたが、今考えると、とても安かった。」

と口を揃えておっしゃいます。

ドイツの補綴は見えないところまでがっちり作ってあります。

可撤式というのは私たち歯科医師にとって余裕を生みます。

固定式はセラミックが破折したら、天国から地獄です(>_<)

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そして、ひとつの症例の中から先生方に感じていただきたいと思います。

この方は、学校給食に勤めていました。

3年間歯医者さんに通って、これで、治療が終了したそうです。

ごらんの通り、口の中は金パラだらけ。

私たちの目がこの状態に慣れすぎてしまっています。

定年退職した自分へのご褒美として、全顎リーゲルテレスコープで治療をされました。

患者様が求めるのであれば私たちはそれに答える必要があると思います。

治療のゴールは天然歯の戻す事、他人に治療の後をさとられないようにすることです。 

審美歯科は特別のことではなく、当たり前の事です。

テレスコープであっても、審美の分析、歯軸の方向や形を考慮することは非常に大切です。

その後、リーゲルテレスコープ、コーヌステレスコープの詳しい製作法などを先生方にお伝えしました。

今、一番問題なのは、テレスコープシステムを製作することができる技工士が非常に少ないことです。

日本の技工士が育たないのは歯科医師の責任が大きいです。

海外で名を馳せた、素晴らしい技工士の先生も沢山いらっしゃるのに、それが全然生かされていません。

IPSGでは、テレスコープシステムのセミナーを技工士の先生方に向けて開くことも考えています。

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その後、先生方からの沢山の質問をいただきました。

今回初めて参加される方、そして何十年かぶりに改めて参加される方など様々でした。

先生方の熱意をとても感じ、うれしく思いました☆

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そして、IPSG顧問の石原明先生の特別講演です。

石原先生は、稲葉歯科医院のお世話をしてくださっているのですが、昨年の暮れから、IPSGの顧問として、会全体をまとめてくださっています。

稲葉先生の専門的な技術に加え、石原先生のマーケティングを学ぶことで、 先生方が豊かな経営をして、患者様に質の良い治療を提供できるようなアドバイスをいただいています。

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石原先生は、経営コンサルタントではありますが、歯科専門というわけではいので、この業界を外から観察することができます。

業界にいると勢いでみんな同じ方向に行ってしまうことが多いといいます。

いつも聞いていておもしろいな、と感じるのは、他の人が右に行ってる時は左に、左に行っている時は右にいきましょう^_^とおっしゃるところです。

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ビジネスをする上で、おもしろいマーケットというのは誰かが何かをすることで、結果的に生まれてしまうマーケットで、それに対してサービスをすると、すごく儲かるというお話しがありました。

例えば、携帯電話が売れることで、携帯ストラップが売れるということです。

歯科においても同じようなマーケットがあります。

インプラント治療が主流となっている傍ら、インプラントが怖くてできないという患者様がいらっしゃいます。

そして、保険治療でまわしているせいで、噛み合わせが置いて行かれてしまい、結果、顎関節症になってしまう患者様が激増しています。

IPSGは、テレスコープシステム、そして噛み合わせ、顎関節症を得意としています。

誰かが何かをすることで生まれるマーケットにIPSGが得意とすることはぴったり当てはまるというお話しがありました。

確かに・・・意識していたわけではありませんでしたが、IPSGでやっていることは今まで王道から外れず、マイペースだったのがよかったのかもしれません。

家族の次に大切なのは患者様です。

患者様の健康を守るには、やはりコツコツと勉強することが大切です。

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稲葉先生も、そうだそうだと真剣に聞いていました^_^

そして、IPSGの会員数を250名までにすること。

インプラントの様に何千人もの先生が同じ治療をすると、マーケットが壊れてしまうとおっしゃっていました。

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質疑応答もたくさんの先生方から質問をいただきました。

今回残念ながら参加できなかった先生もいらっしゃると思います。

セミナーの内容はDVDとして後日販売する予定なので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね☆

本当に全国各地からたくさんの先生方にお集まりいただき、ありがとうございました。

今回のセミナーの感想の中で多かったのは、リーゲルテレスコープのセミナーは基礎コース、応用コース、実習コース、フォローアップセミナーのようないくつかに分けたコースを開催してほしいとのことでした。

もう一つ、テレスコープができる技工士を紹介してほしいという声も聞かれたので、リストを作成したいと思います。

『技工に関してのお話しが多く、正直、すごく難しい手法のような印象を受けました。でも由里子先生のお話しを聞いて、少しほっとしました。』

という感想もいただきました(笑)

確かに、インプラントも最初にセミナーを受けた時は、すごく難しい手法だと思われるはずです。

それが毎日インプラントをすることで、やさしくなり、簡単に医院に取り入れることができます。

テレスコープシステムも同じです。

確かに難易度が高い治療だと思いますが、自分の医院に取り入れて治療をしていくうちに、やさしくなっていくと思います。

インプラントでもテレスコープでも、どの歯科治療をするのにも必要な知識は、咬合、咬合器の操作、中心位の採得などです。

ぜひ、IPSGで包括的に学んでいただきたいと思います。

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2012『パーシャルデンチャーの設計と製作実習コース』開催

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年2月11,12日、 『パーシャルデンチャーの設計と製作実習コース』がKAVOセミナールームで開催されましたので、ご報告させていただきます☆

 

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「パーシャルデンチャーの修復に際し、必要な知識と技術はクラウンブリッジの要素から総義歯の要素まで必要です。パーシャルデンチャーは総義歯になるための移行義歯では決してありません。」

「インプラントがあるから、パーシャルデンチャーは必要ないという人、じゃまだったら抜いてインプラントにすればいいと言う人もいます。本当にそうでしょうか?あまりにも無知すぎます。皆さんにはパーシャルデンチャーの正しい知識を身につけてほしいです。」

と最初に話がありました。

ドイツの歯科大学では、パーシャルデンチャーの設計を教授の前で、発表したり、お互いが言い合ったりという時間が当たり前に授業の中にあります。
自分で考えた設計に対して教授を含めてみんなで議論するそうです。

日本では、国家試験のための問題をマークシート方式で丸覚えのため、日本ではパーシャルデンチャーの知識がとても欠けてしまっています。

 
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8020の達成の鍵はパーシャルデンチャーです。

現実は85歳で6割が総義歯ということは、私たち歯科医師の存在価値を疑われてしまいます。

まずは、歯が抜けるのは老化現象ではないということを理解して頂きたいと思います。

患者様の現在ある歯をいかに長持ちさせることができるかということに集中して設計をしないといけません。

欠損を埋めるだけがパーシャルデンチャーではありません。

クラスプが曲者です。

レストの付属品がクラスプなので、最初にレストの設計をします。

クラスプは義歯が外れないためのものと考えてください。

支持と維持の認識が大切です。

と話がありました。

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IPSG副会長の岩田光司先生からも実際の症例をまじえて講義がありました。

岩田先生は、患者様にわかりやすく説明するのがとても上手です。

たくさんの症例をみさせていただきました☆

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パーシャルデンチャーの設計で大切な事は全身から診断する。

すなわち三次元的に基準面を揃えることが大切です。

クラスプは歯を傾斜移動させて、揺らしてしまいますが、テレスコープは歯体移動のため、歯の歯軸方向に力が加わるため、歯牙を動揺させません。

ということで、テレスコープについてもたくさんの話がありました。

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ラボ・インテック代表の高木先生のデモンストレーションの様子です。

レジリエンツテレスコープ、コーヌステレスコープの作り方を実際に先生方にみていただきました☆

コーヌステレスコープも設計を間違えると歯根破折を起こします。
失活歯を維持に使うとだいたいが割れてしまいます。

そういうこともすべて考慮して設計するので、一つ一つの症例に真剣に取り組む必要があります。

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そして、色々な欠損症例の模型を使って、シュパルテ、トーションバー、リンガルバー、金属床の設計をしました。

インプラントとテレスコープのコンビネーションについても、

遊離端の義歯のアンカーとして使用することによって粘膜の沈み込みがおさえられ、(遊離端義歯は、0.3から0.5㎜の沈み込みをします)義歯が確実に安定し、骨吸収を抑えることができるので、非常に有効だという説明もありました。

参加いただいた先生方から、本当にたくさんのご質問をいただき、内容が濃く、充実した時間でした。

先生方から感想を一部ご紹介いたします☆

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◆学校で教わっただけでなんとなくになっていた義歯の設計を総復習でき、なおかつ新しい技術についても習うことが出来たので自分としては驚きの連続でした。是非明日からの臨床で活かしたいです。

◆設計の手順、積杯線といった大切な話を改めて聞くことができてとても楽しく勉強になりました。学ぶことの楽しさ、大切さを改めて感じることが出来ました。有難うございました。

◆患者さんの歯、健康を守る方法見つかったという感じです。

◆設計の話で大連結子の形、支台歯の数などよくわかりました。

◆テレスコープについては知識ゼロでしたので正しいテレスコープを学ぶことができて本当に有意義でした。今日も学んだことを何度も復習したいと思います。

◆もっと深く学ばなければならない内容が多いとつくづく感じました。リーゲルの作製法などは技工士さんの教育も必要だと感じました。

◆パーシャルデンチャーはクラスプとパラタルバー(リンガルバー)だけしか知らなかった。
メジャーコネクタに種類があること自体知らなかった。トーションバー、シュパルテなど初めて習った。

◆自分が今までやってきたことを検証する意味で非常に役に立っています。方向性は間違っていなかったと思いますが手段や方法が違っていました。基本は「自分の患者さんを守る」ということを考えていきたいと思います。資料やステップ毎の進め方などもっと詳しく教えて頂ければと思います。

◆今日も目からウロコの話ばかりだった。設計に関してすごく勉強になりましたがテレスコープを始めるにあたり技工の問題など不安があります。飯塚先生から明日からやれと言われたことを頑張ります。有難うございました。

◆トピックスの連発ではなく、いつもながらどっしりとした王道に触れることが出来ました。

☆。,・~~・,。★。,・~~・,。☆。,・~~・,。★。 

ご参加いただいた先生方、2日間、本当にありがとうございました。

また、会場を提供いただいた、カボ・デンタルシステムズ・ジャパン のスタッフの皆様にもお礼申し上げます。

バレンタインデーが近かったこともあり、こんなおもしろいチョコレートを皆さんにプレゼントしてくださいました☆♪うれしかったです(^_-)-☆

 

 
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カテゴリー
【IPSG包括歯科医療研究会】

コサカ新春講演~ 咬合治療の実践~

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です。

2012年コサカ新春講演~咬合治療の実践~開催されました。

テーマは、『咬合診断がこれからの歯科医師の主流』です。

私も一緒に勉強させていただいたことをご報告させていただきます☆

 

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19時から2時間のセミナーでしたが、とてもたくさんの先生方にご参加いただき、先生方の新春の意気込みを感じました。

今回、咬合がテーマだったのですが、私が印象的だったのは、

『噛み合わせの意味は神合わせ』

という言葉です。

天然の歯は素晴らしいです。

神からいただいた噛み合わせを管理できる能力を私たち歯科医師は身につけないといけないと感じました。

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最近、咬合と顎関節症は関係ないと言われることが多いです。

今回のセミナーでは実際の患者様を例に、初診からすべて動画でみていただきました。

これをみれば、咬合とは関係ないとは決して言えないと思います。

上下の歯が咬合してリラックスさせる顎の位置が非常に重要で、正しい位置で中心咬合位を作れば顎関節症になることはありません。

歯を接触させると顎関節になるからマウスピースで接触させないようにする・・・・

といっても一生マウスピースを入れて生活することは不可能です(;一_一)

また、歯が噛み合わないようなトレーニングをすることで顎関節症は治るとも言われていますが、稲葉先生は、

『歯と接触させないで治すということは、やはり咬合と関係があるということです』

『顎関節症と咬合が関係ないと思う人は、咬合の勉強をしたことがないひと』

と、厳しい発言もありました。

本当の力を身につけないといけません。

中心位において歯列の位置がどうなっているのか、フェイスボートランスファーをして、咬合診断を必ずしてほしいという話がありました。

正中をいかに咬合器に移すかは非常に大切なポイントです。

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顎関節症の患者様の姿勢は、前傾の方が多いです。

それは、胸鎖乳突筋をまっすぐにして頭蓋を支えていることによります。

顎二腹筋の温湿布、テコ現象、口腔内での咬合調整も動画で説明がありました。

調整後の患者様が動画でお話しされた感想をまとめてみました。

◆今まで下顎が真下に向かってあいていたのが、後に向かって開くようになった。

◆こんなに口って広いんだと思った。

◆奥歯で物が食べれるようになった。

◆舌がじゃまでむくんでると思っていた。

◆滑舌もよくなった。

◆表情筋が眉間とこめかみでひっぱられるようだったのが、全体的に緊張がとれた。

◆頭がちゃんと乗ってる感じ

◆歩いているときいつも原人みたくお尻をつきだしてあるくようにしてたのが、意識しなくても自然にできるようになった。

◆目が緊張なく開くようになった。

◆耳がよく聞こえるようになった。今までは聞こえないので、めまいがあった。

 

このような治療は私たち歯科医師にしかできません。

ぜひ身につけていただきたいと思います。

とのことでした(^-^)

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2011年「学術大会」開催されました☆

こんにちは。

IPSG事務局の稲葉由里子です。

2011年12月18日IPSG学術大会が開催されたのでご報告したいと思います^_^

会場は、私の母校である日本歯科大学病院の8階講堂です。

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こちらは、IPSG顧問の石原明先生の特別講演を聞いている模様です。

歯科医師、技工士、衛生士、歯科関係者など90名の方にご参加いただきました☆

今までこじんまりと開催していた学術大会、こんな大きな会場は初めてです。

それぞれ、とても素晴らしい発表をしてくださった先生方ありがとうございました。

今回残念ながらご参加いただけなかった先生にも、どのような雰囲気だったかお伝えできればと思います。

下手な文章ですが、ご一読いただければ幸いです。

最初に発表いただいた先生は、日本歯科大学卒業後、稲葉歯科医院山吹町で勤務されていた関根淳先生です。


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現在、栃木のご実家で関根歯科医院に勤務されています。

今回は稲葉先生から学んだ「包括歯科医療」をどのように栃木で実践されているかということを発表していただきました。

上下顎同時印象による総義歯の症例は素晴らしかったです。雷おこしが食べることができる総義歯なんて、びっくりです。(@_@;)

稲葉先生から学んだ事はテレスコープシステム、エンドなど幅広く、それぞれ関根先生がどのように実践されているか報告がありました。

“根管治療は根管病巣と根管病変の違い”について稲葉先生から最初に習い、

“テレスコープは先のことまで考えると”いう大変重要なことを教えていただいた。」

とお話しがありました。

その他、アメリカのマイアミで開かれたレーザー学会の報告も大変興味深いものでした。

レーザーの原理、アインシュタインのエネルギーの誘導放出、レーザー発振など、わかりやすく説明がありました。

 

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歯科医師である奥様とお子さんも一緒に勉強です(^-^)

お隣は日本歯科大学病院マタニティー歯科の児玉美穂先生☆

次の発表はIPSG会長の飯塚能成先生です。

昨年に引き続きラビリントレーナーについて発表をいただきました。

飯塚会長は、歯科医師に限らず、介護士などたくさんの方にラビリントレーナーの効果を伝えています。

先生の膨大な症例には皆さんとても驚かれたのでは。

IPSG会長として、とても自信に満ちた発表でした。 

とても素敵でした^_^

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ラビリントレーナーは口腔周囲筋を鍛えることができます。

筋肉トレーニング器具であり、MFTの訓練器具です。

今回勉強したことは、お伝えできないくらいたくさんあるので、飯塚会長のセミナーを企画し、詳しくご報告させていただこうと思います。

口腔トレーニングは全身運動、 そして頭を固定しないと嚥下は難しいということもわかりました。

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飯塚会長ご自身がモデルとなり、正しいラビリントレーナーの使用方法を写真や動画を用いて説明してくださいました。

これまたびっくりしたのですが、口角を下げて嚥下することって難しいのですね!(@_@;)

ラビリントレーナーを使用した後は深呼吸をして上の写真のように笑顔で口角をしっかり上げ、呼吸することが大切だそうです。

エステ効果があるというのは本当ですね☆

飯塚先生の発表の中で、脳血管障害の失語症(失行症)の方がラビリントレーナーによって、その日のうちに舌が上がるようになり、嚥下ができるようになった症例。

そして、訓練の結果、

「食べたい」

と言葉を発することができた動画は、涙がでました。

学術大会で泣くなんてはじめてです。

脳まで刺激を与えることができるのですね。

要介護高齢者のラビリントレーナーの効果についてもお話しがありました。

その他にもラビリントレーナーによって食べる喜びが回復し、胃、腸を整えることができます。

結果、排せつも教えることができるようになったそうです。

声がだせなくなった人が声を発することができるようになったりと、もうびっくりするような内容ばかりでした。

発案者である稲葉先生、飯塚会長がここまでたくさんの症例から結果をだしていただいて、感謝すると同時に一番びっくりしていることかと思います。

飯塚会長のラビリントレーナーのセミナー、ぜひ楽しみにしていてくださいね。

続いて茅ヶ崎で開業されている奥山千恵先生の発表です。

実は、寸前に発表するパワーポイントのデータが飛んでしまい、急いで作り直しをしました。

にもかかわらず、とても素晴らしい発表だったと思います。

奥山先生は、とてもお洒落でかわいい先生です。

発表内容は

「義歯が体に及ぼす影響について」・・・・

このギャップがまたいいです☆♪


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「義歯を新しくしてから、よく眠れるようになりました。」

「以前より鼻の通りが良くなったんです。」

という言葉を患者様からいただくことが多くなったという奥山先生がご自身の患者様のデータをまとめてくださいました。

義歯の有無と脈拍、酸素飽和度の関係や顎の位置の違いと脈拍、酸素飽和度の関係など、わかりやすくご説明いただきました。

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義歯を入れることの大切さを奥山先生が証明してくださいました。

◆義歯を外したときよりも義歯装着時のほうが脈拍が低下

◆旧義歯に比べ、新義歯のほうが脈拍が低下

患者様の中には義歯をはめていることで血圧が安定したという方もいらっしゃるそうです。

飯塚会長のラビリントレーナーもそうですが、私達は全身を管理しているということをしっかり意識させていただいた奥山先生の発表でした。

奥山先生、データとんでしまいましたが、大事なことを気づかせていただきました。

ありがとうございました^_^

昼の休憩をはさみ、KaVo社公認 CAD/CAMEverestインストラクター、技工士の市川俊也先生の発表です。

 

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私、あまりいいカメラを持っていないし、カメラに詳しくないのですが、このショットはかなりお気に入りです(*^^)v

市川先生は、平成3年、「コーヌスクローネ・リーゲルテレスコープコース」を稲葉先生から受けています。

今回は「ジルコニアを使ったオールセラミックスの臨床について」お話しいただきました。

市川先生、ジルコニアを使ったテクニックを沢山お持ちのはずなのに、ご自分のテクニックについて、あまり触れられませんでした。

器械がものを作るというのではなく、患者様の心を引き出して仕事をすること大切。CAD/CAMはひとつの道具にすぎない。意思をもったドクター、衛生士、技工士が与えるもの。これはどんな技術が進歩しても変わらない。

市川先生のこのメッセージで、IPSGの会員の先生方、みんなファンになってしまったと思います。

テクニックを超えた人にしか語れない内容でした。

患者様の人生を豊かにするために補綴物を作るというミッションをお持ちです。

そんな市川先生、なんと昨年から歯科衛生士学校に通っていらっしゃるそうです。

なぜかというと、一本の歯の大切さを知りたいからだそうです。

患者様の歯肉の厚み、免疫力すべてを考慮して補綴物を作ることができたら・・・・なんてなかなか言えるものではありません!!

そして自分で作った補綴物をメンテナンスしたいそうです。

私達歯科医師もそのぐらいの意識を持って患者様に接することの大切さを市川先生から今回教えていただいたと思います。

本当にありがとうございました。

そして、次にIPSG副会長、岩田光司先生の発表です。

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丁寧な診査診断に沿った、素晴らしい臨床例の数々をみせていただきました。

患者様の生の声を動画で流していただいたのですが、義歯の重要性を再確認しました。

「噛む喜びは歯が無くなった人にしかわからない。」

「噛めて、飲み込めて、あー美味しかった!という感覚があれば生きている価値がある。」

という生の声に、私達歯科医師の存在価値を高く感じることができました。

咬合診断の重要性、咬合診断の適用についても細かく説明をいただいたのですが、やはり一日セミナーをしていただかなくては足りないぐらいの内容でした。

患者様に対しても、岩田先生は、咬合診断を受けることでどのようなことがわかるのか。ということを伝える説明用の紙があるそうです。

とてもわかりやすく、患者様に親切だなと大変勉強になりました。

続きまして、オーストリアドナウ大学でマスターを取得された田嶋健先生

カメラを向けると必ず笑顔。

さすがです。

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「オーストリアナソロジーを応用した機能矯正治療Ⅱ級骨格症例へのアプローチ」

とても難しい、ハイアングルクラスⅡの症例を、細かい丁寧な分析により治療した症例をみせていただきました。

私にはとてもハイレベルすぎて、なかなか理解ができませんでしたが、このような患者様が来院した際には田嶋先生にお願いするのが一番いいな・・・と感じました(-_-;)

 
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細かい咬合分析による治療例の中でも、開咬症例、骨格診断で問題点を抽出した症例は素晴らしかったです。

日本でシークエンシャルオクルージョンをこんなに丁寧に伝えることができるのは田嶋先生だけではないでしょうか?

改めてゆっくりお話しが聞きたいです☆♪

田嶋先生ありがとうございました。

休憩をはさんで、IPSG顧問石原明先生の特別講演です。

たぶん、大学病院の講堂で経営コンサルタントの先生に講演をいただくのは初めてだと思います。

「IPSGで習得した技術をバランスよく歯科の経営(売り上げの向上)に直結させるために」

ということでお話しをいただきました(^-^)

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稲葉先生の目指す志の高い医療とそれを実現するための無理なく収益が上がる理想的な医院経営の確立のイメージを事例をあげてお話しいただきました。

IPSGの会員であることで、収益も生まれるということはとても大事な事だと思います。

お金がないと、人間やはり気持ちが歪みます(-_-;)

患者様にもやさしくなれないかもしれません。

先生の講演の中で、

「最強のビジネスモデルは何か?」⇒「誰かが何かをすることで、発生し続けるマーケットにサービスを提供すること」だそうです。

例えば、

◆携帯電話が売れる⇒携帯ストラップが売れる

◆英語が必須となる⇒英会話スクールが流行る

◆スマートフォンが売れる⇒スマートフォンの修理屋さんが大盛況

と、いう例をだしていただきました。


さすがと思ったのですが、石原先生はそれを歯科業界に上手に当てはめて説明をしてくださったので、とても腑に落ちました。
 
「歯科業界最強のビジネスモデルとは?」
 
◆保険治療の問題点⇒結果として顎関節症が量産される
 
◆インプラントの盛況⇒問題点の露出、結果不安になる患者さんの増加により何パーセントかの患者さんは痛くない治療としての入れ歯に興味を持つ
 
歯科業界最強のビジネスモデルにIPSGはピッタリ当てはまりますね(^-^)

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そして、今後のIPSGの方針についてもお話しいただきました。

◆IPSGは今後の歯科業界の発展のためにより高度な治療を目指す会員のための会とすること。

◆歯科マーケットによるIPSG会員の優位性を担保するために会員数は限定250医院にとどめる。

(※会員数が250名に達した場合、新たに入会したい方は順番待ちとして、退会者が出た場合にのみ参加を認めることとする。)

ということなので、高度な治療と収益性の高い経営を目指す方は入会はいまのうちです☆

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石原明先生、患者様の立場で、私達歯科医師に対し、アドバイスをしてくださいました。

とても大切なことだと思います。

私がおもしろいな。と感じたことは、

咬合調整のことを

「かみ合わせをチューニングする。」

とおっしゃっていたこと。

「フェイスボートランスファーにワクワク感を感じる。」

というのも初めて聞きました。

初めてフェイスボーを受ける患者様は鼻下点の棒とかに興奮されるようです(^_^;)

顎関節症の治療の心構えについても、石原先生、完全に把握されていました。

私達は質の高い治療を希望される患者様にきちんとその空間を提供することも大切なんだな。

と感じました。

学術大会であまり、笑うということはないのですが、石原先生のお話しはおかしくて、みんな大笑いしてました。

ずっと難しい顔をしていたので、最後に楽しいお話しを聞かせていただいてよかった思います。

今回、テレスコープシステムのプレゼンツール、アニメーションの発表もありましたが、その活用方法についても少しお話しいただきました。

テレスコープを説明するのは言葉だけでは大変難しいです。

今までテレスコープシステムが広がらなかった理由は、患者様に説明するツールがなかったということもあったかと思います。

この動画があれば一目瞭然です。

石原先生の解説とテキストをセットで販売する予定です(^-^)

それに加えて、稲葉繁の今までのテレスコープの文献をまとめた本も作りました。

「テレスコープシステム」への知識・技術をさらに磨いて患者様に結果がだせるように広めていきたいと思います。

会員の先生からも

◆臨床と経営の融合が素晴らしかったです。

◆石原先生のお話にはわくわくしました。 内容が盛りだくさんの講演では時間が足らずまたの機会をお願いします。

など、沢山の感想もいただきました☆♪

あっという間の一日で頭がいっぱい回転しました。

先生方の臨床のさらなる発展にぜひ、役立てていただきたいと思います。

ご参会いただいた先生方、本当にありがとうございました。

その後IPSG望年会(IPSGでは忘年会を望む年の会といいます(^-^))が開催されました☆♪

私の友人の関係で、ジャズボーカルのシンガー村上碧梨さん、期待を裏切らずとても美しかったです。

 

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そして、こちらどなたかわかります?
はい、稲葉先生の総義歯の右腕として活躍されている岡部宏昭先生です。
どうやらこちらが本業だったようです。
 
 

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岡部先生のあのお腹は全部トランペットを吹くための腹筋なんです。

ということも判明しました(笑)

 

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お食事もとっても美味しかったし、先生方にとても楽しんでいただけたと思います。

最後に協賛いただいた、田中歯科器械店、KaVo社から提供いただいた、豪華賞品のくじ引きがありました。

くじを引いてくださった方は、こちらの方です!!

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稲葉先生の孫のさやちゃんです。

今回の学術大会開催にあたり、全面的にバックアップしてくださった、CKplatの櫻井さん、渡部さん、本当にありがとうございました。

おかげでとても素晴らしい学術大会を開催することができました。

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IPSGのお手伝いをしてくださっている渡部さんからも一言ご挨拶いただきました。

もう、IPSGのアイドルです(^_-)-☆ 

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最後にIPSGが更なる発展を遂げるように、だんだんよくなる三三七拍子で締めました。

稲葉先生、

「今回は僕がしゃべる出番がなかったから、もっとしゃべりたかった。」

と言って最後に挨拶をしました。

今年は本当にいろいろありました。

ご参加いただいた先生方に感謝申し上げると共に、新しい年が皆様にとって素晴らしいものとなるように心からお祈り申し上げます☆♪

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【IPSG包括歯科医療研究会】

「パフォーマンスロジックセミナー」+KaVo内覧会&食事会

「パフォーマンスロジックセミナー」+KaVo内覧会&食事会が開催されました☆

新しいKaVoの品川のショールームにたくさんの先生方にお集まりいただきました。

 
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稲葉繁先生によるDr.ダリル・ビーチのパフォーマンスロジック(診療姿勢)のセミナーとKaVoの最新ユニットのコラボレーションです。

稲葉先生は直接Dr.ダリル・ビーチから2週間のセミナーを受講し、「ゼロからの軌跡」にもその名が刻まれています。

パフォーマンスロジックが私達歯科医師にとってどれだけ重要な事か、そしてそれをサポートしてくれるKaVoの道具の素晴らしさについて、話がありました。

最新ユニット 美しくて機能性も兼ね備えた、KaVoエステチカE50 素晴らしいです。

 
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かわいらしいモデルさんが、KaVoのユニットでくつろいでいます(笑)

術者と患者様の姿勢は美しくないといけません。

診療のためのパフォーマンスを学ぶためには、良い道具を用いて合理的で無駄のない、自然な動きを行うことが必要だとですと話がありました。

写真の後ろにKaVoの技工机がみえます。

カボの技工机はデザインがいいから診療室にいれてもとってもかっこいいですね^_^

 

 
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パフォーマンスロジックについて基本的なことを順序立てて話をしました

  • 臨床の第一歩はパフォーマンスを身につけること
  • 患者の迎え入れと椅子への誘導
  • 診療姿勢 術者の姿勢 患者の姿勢
  • 水平診療は一番危険が少ない
  • 水平位と座位の使い分け
  • 基本的な動きを身につける ミラーハンドピース
  • バキューム サクションの使い方を身につける
  • 診療終了の行動
  • 口をゆすぐのは最初と最後だけ

痛くなったら手を上げてくださいというのはやめないといけません。

常に眼腱反射をチェックしましょう。

そして、 支台歯形成の極意は風林火山という話もおもしろかったです^_^

◆風 切削する

◆林 落ち着いて   

◆火 思い切りよく

◆山 動かない

「1本削るのに3分で迷いなく削れ」

だそうです^_^;

KaVoのタービンではそれが可能です。

KaVoのタービンのスプレーシステムの優れたところについても力説していました。

歯牙の切削で、5~20秒の間に18度の温度上昇があった時、100%歯髄壊死することをご存知でしょうか?

常に歯牙を冷却することは非常に大切です。

注水量が1分間に15ccでは少なすぎます。

4方向から注水で1分間に50ccもできるのはKaVoのタービンだけです。

歯髄炎を起こさないように、最大限発揮できるタービンです。

1928年に世界ではじめて滅菌可能なハンドピースを発表、1909年ベルリンで設立以来、100年以上の歴史のある会社です。

患者様の歯を守るために積み重ねてきた歴史がやはり他のものとは違うと感じました。

 

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歯科医師人生、24歳から50年間を健康で充実した人生を過ごすためには、出発点である研修医の時に人間工学に基づいた診療姿勢を身につけることが最も重要だということがわかりました。

セミナー終了後、KaVoのショールームの内覧会が開催されました。

 

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カボエステチカE50

https://www.kavo.co.jp/products/equipment/unit/esteticae50/

を囲んで☆♪

 

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なぜか私も登場。

マークがきれいだったので・・・・・^_^;

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その後、KaVo社の招待で、カクテルパーティーが開催されました☆

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向かって左から坂野社長(KaVo社)、毛利社長 (田中歯科器械店)、小長井先生(稲葉先生親友)←今回ユニットを2台購入しました。

本当にたくさんの先生方と有意義な時間を過ごさせていただきました。

ご招待いただいた、KaVo社の方々にお礼を申し上げると共に、いつもIPSGを支えてくださっている田中歯科器械店にも感謝申し上げます(*^_^*)

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

「咬合治療の臨床」アドバンスコース開催

こんにちは。

IPSG事務局、稲葉由里子です☆

2011年11月20日、IPSGセミナールームにて「咬合治療の臨床」アドバンスコース が開催されました。

全国各地からたくさんの先生にお集まりいただき、本当にありがとうございました。

あっという間の一日でした。

すぐに臨床に活用できるヒントがたくさんあり、先生方には大変満足していただけた研修だったと思います。

アドバンスコースということもあり、かなりハイレベルな内容でした☆

 

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歯科医師として、本当に大切な事を学べたと思います。

最初に稲葉先生から

「私達歯科医師は、歯科医療を行うことによって全身の健康を守っていることを自覚しないといけません。

咬合の安定は健康維持に最も重要な要素であり、う蝕や歯周病の治療は咬合の安定のための一手段として行うものだということです。」

と話がありました。

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「今の歯科医療は、“木を見て森を見ず” 1本の歯ばかりみていて全体を大きくみていません。

山を見て森を見て、木をみることが咬合診断では大切。

C1,C2のカリエスなんて、たいした問題ではないんです。」

そんな稲葉先生も、若い時は削ったり、つめたり、被せたりということをいかにうまくやるかということばかり考えていたといいます。

でも、違うと気づいたそうです。

歯科医療をすることで全身を管理するという意識を持つことがとても重要だと感じました。

今、保険治療では咬合診断は全く外されてしまっています。

咬合診断は保険から全く外れてしまったのなら、私達はそこから離れないといけない。

患者様のためにも、その必要性を説明、理解していただく必要があります。

そして、保険でカバーされないのであれば、自費診療としていただけばよいのです。

と話がありました。


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「前歯のセラミック治療、みたところだけ、色や形にこだわりますが、実際大事なのは裏側です。

裏側が非常に大切です。

上顎前歯の口蓋側はとても大事なガイドをします(アンテリアガイダンス)」

前歯のセラミック治療の裏側が大事なんてなかなか言葉にでてこないです(@_@;)

Slidin centric、Pointin centricについてもわかりやすい図で説明がありました。

稲葉先生は今でもスチュワート先生の勉強会のテキストをいつも参考にしています。

ABCコンタクト、イコライザー、Slidin centric、Pointin centric、Widecentric、Longcentricなどの言葉はすべてチャールスEスチュアート先生が作った言葉だそうです。


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稲葉先生の学位論文「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」の細かいスライドははじめてみるものばかりでした。

「今まで内緒にしてたんだ。結局この論文は世に出なかったけど・・・」

と言ってました。
 
「日本人の歯牙、歯列の3次元的形態」で18もの論文を書いたそうです(@_@;)
 
しかも、今回のセミナーのスライドをすべて出席くださった先生方にはプレゼントしていました(*^_^*)

太っ腹です。

 

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最後に、先生方からも活発なご質問をいただきました。

ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

先生方からたくさんの感想をいただいたので、一部ご紹介いたします。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡

◆咬合面形態からポッセルフィギュアまでこれだけ解りやすく話せるのはまさに圧巻!!臨床に直結してます。

◆ここでしか聞けない素晴らしい内容でした。何度も聞きたいです。

◆稲葉先生のお話は「明日の治療」にスグ役に立つ。先生の目指す診療が私が目指す診療です。

◆何回も稲葉先生の講義を受講させて頂いていますが最初は難しいと思っていたことも回数を受けるにつれ少しずつ理解できるようになりました。後は今後この知識を100%臨床に活かせるように今後も引き続き学んでいきたいと思いました。有難うございました。とても楽しかったです。

◆講義のDVD帰ったら楽しみです。これかもDVDが頂ければ幸せかと思います。

◆貴重なスライドとCDR有難うございます。講義に集中出来、理解が進みました。しっかりした咬合治療を身につけ本当の歯科医療が出来るようになりたいです。今後の研修会も宜しくお願いいたします。次回学術大会楽しみにしております。今日は有難うございました。

◆咬合診断は実施していますが、説明(コンサル)への理解がより深まりました。上手く説明できると思います。

◆アドバンスコースは2回目の受講です。1回目は言葉が難しかったりして、理解できなかった事も臨床で振り返り2回目受講するとすごく良く分かりました。日常の臨床と少しずつ結びついてきて先生の言っている事が良く分かりました。

◆咬合の知識がさらに深めることが出来ました。いつも素晴らしい講義、ありがとうございます。

◆咬合面の形態についてそれほど深く考えたことがありませんでしたが、その形態の成り立つ理由を考えれば理解を深めることが出来ました。先生のジョークを交えた分かりやすい説明はデータと経験に基づいたものなので色々と拝聴させて頂き有難うございました。教えて頂いたことは1つでも多く臨床に取り入れていきたいと思います。

◆臨床のDVDを見ながら治療の解説を見てみたいです。

◆本日の復習からstartした内容は理解度が深まりましたが咬合調整については実際に模型などの調節がないと理解しにくいです。さらにもっともっと自分の能力を深めなければなりません。後半少し整理がつきました。有難うございました。

◆特に咬合面の8要素についての講義が素晴らしかったです。是非ワックスアップの実習をして下さい

◆歯の咬合面の成長の仕方等考えたこともなかったのですが、溝、隆線それぞれすべてに意味があるということがよくわかりました。神の作った絶妙な形態をもっとよく知り機能との関係に対する考えを深めたいと思いました。ありがとうございました。

☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜。o.゜。・*。・゜.。☆彡 

先生方の感想を読むのがいつも楽しみです☆♪

来月の学術大会でまたお逢いしましょう(*^_^*)

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

2011ipsg「咬合診断実習コース」開催されました

こんにちは。

IPSG事務局の稲葉由里子です。

2011年10月9,10日「咬合診断実習コース」開催されました☆

前回の「咬合治療の臨床」(基礎コース)を受講された方がほとんどでしたので、リラックスしたムードで、楽しい雰囲気で行われました^_^

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患者様は、IPSGのVIP会員である歯科医師の三浦満先生です☆

ということもあり、みんな遠慮がありません^_^

稲葉先生もちょっと三浦先生をいじめてみたり、みんなの緊張感もほぐしていました。

Dr.ダリル・ビーチのパフォーマンスロジックの要素を意識した実習で行われていました。

 
稲葉先生はダリル・ビーチから直接パフォーマンスロジック(診療姿勢)のコースを2週間受けています。
診療姿勢は、診療の作業効率を飛躍的に向上させます。
ゴルフなどのスポーツでもホームポジションが大切なのと同様、診療姿勢でも、このホームポジションがとても大切です。
 
浸潤麻酔に加え、下顎孔、オトガイ孔の伝達麻酔まで打たれていました^_^;

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まずは姿勢の観察です。

治療前の写真をとり、治療後と比べます。

今回、私が非常に勉強になったのは、筋触診です。

頸椎の7番目、腰椎の10番目の触り方、乳様突起の位置、僧帽筋や後頸筋群で痛みが現れる位置などを説明しながら患者様の触診を行うことで、信頼感が一層増す事かと思います(^^)/

 

舌癖がある人は腰椎の10番目に痛みがあることが多いです。

舌を支える筋肉がこの部分に付着しているからです。
 
乳様突起は首を支える大きな筋肉胸鎖乳突筋の付着部です。首を回す筋肉でもあるので、この部分に緊張があると、首を回すことがつらいです。
頭の重さは8キロもあります。それを支える頸椎の安定を作る事が大事です。

耳の穴に指を入れて、中心位、中心咬合位のズレを触診することも大切で、この時も常に左右差を意識するようにとのことです。

この、一つ一つのステップを確実に行うことが大切なのだと気づきがありました。

 

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そして、口腔内の筋触診。
頭蓋骨の模型を見ながら、内側翼突筋、外側翼突筋、顎二腹筋、オトガイ舌筋、などをイメージしながらその触診法を学びました。

この時、患者様の眼瞼反射をみることで、痛みの度合いを判断することができるので気を付けてみることが大切です。

頭を触診する際も左右の痛みを比べることが重要です。

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印象採得、中心位、中心咬合位、チェックバイトのとり方を詳しく説明。

一人一人に中心位の記録も体験していただきました☆♪ 

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IPSG副会長の岩田光司先生によるKaVo社ディグマ2による顎機能検査です。

ディグマ1は3Dによる顎の動きをデータに保存してから確認していたのが、ディグマ2はなんと、リアルタイムでみることができます。パソコンとディスプレイを直接つながるようになってます。

すごいです。

 

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センサーの数も増えました。

電波を受ける数が増えて、前の方にセンサーがあったのが歯列にそわせてセンサーをつけたため、測定の効果が飛躍的にあがり、測定のスピードもあがったようです。

上顎の位置決めが眼窩下点、オルビタをとっていました。

私も毎日やらないと覚えられないかもしれません^_^;

今回、オーストリアシュラビチェックの元で活躍していた田嶋健先生もスタッフとして参加いただきました。


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ディグマにより、顆路角のデータもとれるので、咬合器上で調整しました。

稲葉先生、しっかり原因をみつけました☆

 

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左側方運動時の臼歯部の干渉です。

 

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そして咬合調整です☆

三浦先生の言葉だと、わずかになでるぐらいの切削量だそうです。

 

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そして、治療後のディグマ計測、最後には受講された先生すべてにEPAテストを体感していただきました。

ディグマ、みんな欲しくなっちゃいますね(^_-)

 

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田嶋先生のEPAさすが、シュラビチェック風です。手つきが違います(笑)

ディグマの治療前治療後のデータを比べてみましょう 

治療前です。

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治療後です。

開口量も3センチも開いています。ポッセルトフィギュアをみてもわかりますね☆

左右側方運動時のバランスも変わっています。

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他の運動をみても、限界運動の幅が広くなりました。

咬合調整の一瞬でこれだけの変化がありました!(^^)!

上が治療前下が治療前の写真です。

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肩の左右の高さが治療前は違いました。

実習2日目、の治療後は左右の高さが同じになっていることがわかるかと思います。

三浦先生は治療後すぐに、首が痛みなく自由にまわせるようになった。

ディグマで最大開口するときに肩のうしろが張る感じがあったのがなくなったとおっしゃっていました。

三浦先生から後日いただいた感想をお伝えしたいと思います。

↓  ↓  ↓


 

治療の感想について

まず、咬み合せが一発で決まる!これにつきます。
毎回同じ所で、きちんと全ての歯が咬んでいると実感します。
その証拠に、咬み合せた時の音がコンッ!っと頭蓋骨全体に響き渡ります。
これ、気持ちいいんですよね。ちょっとした時間に試したくなって、口をパクパク、音がコンッ!コンッ!しているので、傍から見たら完全にオカシナ人ですね。
次に、やはり首周りの筋の緊張が解れたこと。これは治療終了直後から、張りが消えました。
また、立ち姿が右肩下がりだったのが、今朝姿見を見たら綺麗に揃ってました。
 
私自身が驚いたことは、稲葉先生の言う咬合調整は、本当にゴリゴリ削っているのではなくスッと溝を付けたり、サッと撫でるように削っているという事が解りました。いつも見せていただいてるのですがねぇ・・・
私が見た目通り繊細なので(笑)、凍みたり痛かったりに敏感で歯を削られるのが怖いのですが、全くそんな心配は必要ありませんでした。
 
以上、私が感じたことを簡単に書かせていただきました。
ありがとうございました。
 
今回は私自身にとって大変有意義な時間となり、治療していただいた稲葉先生に感謝するとともに、スタッフの皆さん、参加された受講生の先生方にもお礼の言葉を述べたいと思います。
本当にありがとうございました。
 

 
今回は患者様としてご協力いただき、ありがとうございました。
また、感想もいただき、重ねてお礼申し上げます<(_ _)>
 
私が一生懸命、様子をお伝えするよりも、参加された先生方の感想を読んでいただくのが一番です。

すばらしい感想の数々、ありがとうございました。

先生方の感想の一部をお伝えします☆♪

↓  ↓  ↓

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜・:,。*:..。

 ◆とにかくすごい内容でした。沢山回り道してきたので、価値がとても分かるような気がします。自分のものとして使いこなせるようになるにはまだ時間がかかるかと思いますが、歯科医として最大の宝物になると思います。ありがとうございました。

◆内容も多肢にわたり(パフォーマンスロジック、伝麻法、ハンドピースの持ち方等とても有益な)もちろん咬合治療も完璧なセミナーでした。ありがとうございました。きちんとした診断ができると治療もでき、ちゃんと治るということがよくわかりました。

◆患者さんがドクターということもあって、実際に中心位をやらせてもらったり色んなことを聞けたので、ためになった。稲葉先生の中心位との比較もできて、自信につながりました。

◆先生直々にセントリックのとり方を教えて貰えてまた、咬合調整をいかに繊細なものかを直に見れて悶々としていた部分がかなり明確になりました。

◆確実な診断、おどろきました。咬合調整の量の少なさに感動しました。あれだけで治るのに今までは自分は削りすぎていたに気づきませんでした。

◆咬合調整によって即時に生体が、しかも劇的に変化するのを目の当たりにしてびっくりです。的確な診断が重要だと改めて認識しました。

◆咬合診断の精度を高めたいと思い、2回目の参加させていただきました。特に中心位の採得に疑問があったのでよく学べてよかったです。ディグマも今までの見学でとてもできそうになかったのですが、今回は臨床に取り入れたくなりました。

◆検査と診断の重要性をあらためて知りました。

◆咬合診断の正しい出発点を学べてとても有意義でした。明日からの診療に生かしたいです。咬合器を使うのが楽しみです。患者さんが目の前でよくなったのには感動でした。今日はありがとうございました。

◆口腔のみならず、体全体にとって、咬合がいかに大事であるかを痛感しました。同時にしっかりとした咬合診断を行い、調整することができれば症状が一瞬で改善するというような素晴らしいことができることがわかり、より一層精進しようと思えました。咬合のコースはもっとじっくり集中的にやるものをぜひひらいてほしいです。

◆今回の咬合診断に実習を受けて、前までのおさらいや新しく知ったことがあり、いろいろと勉強になりました。咬合理論をきちんと学んだ上で、他の治療を行っていく事がとても大切であると一層心に思いました。この診断が自分のものにできるように、今できることからやっていきたいと思います。これからも学んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。とても楽しく勉強になりました。ありがとうございました。

*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜・:,。*:..。

2日間にわたり、ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

咬合治療の臨床(基礎コース)

IPSG事務局、稲葉由里子です。

咬合治療の臨床(基礎コース)2011年9月18日に開催されました☆

残暑厳しい中、23名の先生方にご参加いただきました。

会場が狭かったため、残念ながら参加できなかった方もたくさんいらっしゃったため、次回は会場を変更します<(_ _)>

何度も聞いたことがあると思っていた話が、とても新鮮で、新しい気づきがたくさんありました。

 

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たくさんの咬合器についての説明がありました。

咬合器マニアにはたまらないですね☆(最近あまり聞かないですね^_^;) )

両顆頭と、下顎の前歯の切歯点を結んだ三角をボンウィルの三角(10センチ)といいますが、最低でもこの大きさの咬合器でないといけません。

ねこや犬の模型の診断をするような小さな咬合器ではなんの意味もないです。

ボンウィルの三角と咬合平面(曲面)とのなす角はバルクウィル角(平均26度)ですね☆

 

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咬合の高さは歯科医師が決めないといけません。

短冊型の咬合紙でカチカチかませて患者様に高さを聞くようだったらダメです。

高い所をガンガン削って患者様は何て答えるかというと、

「あたらないからいいです」

この状態が咬合を崩壊させてしまうのです。

「あたらないかみ合わせ」はどんなことになってしまうかというと、

関節が浮いて、顆頭が下方に下がってしまうのです。

顎関節を常に意識するることが大切です☆♪

という話がありました。

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先生方、とても真剣でした。

◆フェイスボートランスファーの重要性について

①.頭蓋の3基準平面に対し歯列の位置を決める

②体のアライメントに対し正中矢状面の決定

③体のアライメントに対し直行する面の決定

④全頭面から歯列の位置の決定

⑤ヒンジアキシスからの歯列の位置の決定

フェイスボートランスファーをしている時はほとんどの患者様は目をつぶっています。

この状態だと何をされているのかわからないので、まず、目を開いてもらい、鏡をみていただくことが大切だと思います。

「頭の位置に対して、顎の位置を正確に記録するための器械で、とても重要なことですよ」

と説明するといいかと思います。

 

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稲葉先生はこの3人、ラウリツェン、チャールスEスチュアート、ピーターKトーマス、の巨匠から直接一次情報を得ています。直接セミナーを受けました。

中でも、ピーターKトーマスの葉巻を口に加え、ウィスキーを飲みながらワックスコーンテクニックのセミナーを開いていたそうです。

こんなこと、日本では絶対ないですね^_^;

「ナソロジー、Gnathologyは咬合学そのもの。一度は勉強しないといけない。 ナソロジーが古いと思っている人は勉強したことがない人だ」

と話がありました。

今回のセミナーを聞いて本当にそう思いました。
 
1865年にGysiが生まれ、たくさんの巨匠たちが今の歯科咬合学を作り上げてきました。

それを勉強しないのならば、あまりにももったいないことだと感じました。

 
◆A.   Gysiの業績について

1865年にスイス92歳の生涯でした。この時代にこんな素晴らしい方がいらっしゃったことに驚くばかりです。

Simplexの咬合器を開発(1916年)をしたことで知られています。

たくさんの業績を残しましたが、主にこの4つです。

①ゴシックアーチという言葉を作りました。

②顆路測定装置を作りその重要性を強調しました。

③矢状切歯路角が下顎運動との協調に必要であることを述べました。

Anatofoem人工歯を開発しました。

この時すでに、Gysiは、咬合面でゴシックアーチを描いていました。 

 

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稲葉先生の弟子の田嶋健先生が7年間オーストリアに留学し、昨年帰国しました。

オーストリアンナソロジーのシュラビチェックの右腕として、活躍し、つい先日もヨーロッパで講師を務めてきたばかりです。

シークエンシャルオクルージョンについても話がありました。

このあたりは、田嶋先生からもぜひお聞きしたいですね☆♪

そして、歯科医師なら絶対覚えておかなければいけないことです。

簡単なので、ぜひ覚えてくださいね(^^)/ 

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上下の噛み合わせの基本(大事☆♪)

『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ。例外は下顎の頬側遠心咬頭は上顎の中心窩にはいる。』

『上顎の咬頭は下顎の遠心窩に噛みこむ。例外は上顎67の近心舌側咬頭は下顎の中心窩にはいる。上顎45はシャープなので遠心窩』

これだけ覚えておけば、かなりすごいです。

これも難しければ、とりあえず、『下顎は上顎同名歯の近心に噛みこむ』 を覚えてから例外を覚えるといいかと思います。

上顎の4,5は一番高いところなので、下顎の歯間部に入ると隙間をあけてしまうので注意です。遠心窩で噛ませましょう。

そして、稲葉先生の将棋の駒理論についても勉強しました。

盛りだくさんで本当に充実したセミナーだったと思います。

参加いただいた先生方の感想です☆

◆咬合の重要性を再認識できたので大変よかった。より一層知識をたくわえようという思いが湧いてきました。そしてそれをしっかり臨床に生かしていきたいです。

◆大変素晴らしい内容でした。今後も来ますのでよろしくお願いいたします。

◆歴史的、基本的なことがわかりました。テコの原理のたとえがよく理解できました。次回の実習が楽しみです。

◆咬合と全身の関係などもっと勉強していきたいと思いました。口の中のことだけ考えていれば良いというものでないことを知りました。ラビリントレーナーは子供の舌癖をなおすのにもとてもよいのではないかと思いました。MFTをやったりしていますが、かなり患者さんに負担になり続かなかったりしています。ラビリントレーナーは楽しみながらできそうです。

◆フェイスボーの重要性を理解しました。

◆正しい咬合の機能分析ができなければならないと思いました。次回の咬合診断実習コースが楽しみです。よろしくお願いします。ラビリントレーナーの動画感動しました。今日はありがとうございました。

◆咬合と全身の関係の重要性がよく理解できました。

◆咬合器に付着して咬合診断することの大切さがわかりました。

◆今、私は臨床研修医ですが、歯科医療の基本は咬合でこれが一番大切であると思えたのは何度もこの勉強会に参加させていただいた結果だと思います。これから先、様々な治療法を学んでいきたいと思いますが、この勉強会等で学んだ咬合理論を基盤にして勉強していきたいと思います。楽しい講義ありがとうございました。感謝いたします。

◆2回目の参加になりますが、1回目の参加のあと、岡部さんの人工歯配列実習に参加したり、いろいろと勉強し、実践しましたが、今日の講義でさらに理解がすすみました。ありがとうございました。

◆いろいろな話を聞けて大変勉強になりました。具体的な手法を実際に見てみたいと思います。眠っている咬合器を活用し、咬合診断できるようになりたいと思います。

 

参加いただいた先生方、本当にありがとうございました。

次回の咬合診断実習コースもどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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【IPSG包括歯科医療研究会】

「石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー」開催されました

「石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー」開催されました☆

~患者様に喜ばれ、最善の医療を提供できるコミュニケーション能力とは~

東京八重洲ホールにて60名の先生方にご参加いただき、会場は一杯で大盛況に開催されました。

最初、石原先生と稲葉先生、あまり接点がないように思いましたが、本当に絶妙なコラボでした!(^^)!

私自身、話に入り込みすぎて、ついつい記録するパソコンの手が止まってしまったほどです。 

 

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石原明先生は歯科専門というわけではなく、業種を問わずにコンサルをされているちょっと変わったコンサルタントです!(^^)!

https://www.ishihara-akira.com/← 石原先生のサイトです。

以前、私は石原先生の高収益トップ3%倶楽部で、コミュニケーション能力についてのお話しを聞きました。

自分にあてはめてみたら患者様との関係が驚くほどスムーズになり、本当に楽しく仕事をすることができるようになりました。

ぜひ、コミュニケーション能力についてのお話しをIPSGでお話しいただきたいなと思ったのが今回のセミナー開催のきっかけです。

石原先生は私がこんなこと話してくれたらな。と思っていたことを本当にすべて話してくださいました。

特にお話しする内容を打ち合わせしたわけではなかったので、とってもびっくりしました。

 

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稲葉先生は、私たち歯科医師の将来のあり方を明確にし、意識改革をするような内容でした。

飛行機は滑走路が長ければ長いほど遠くに飛ぶことができる。

私たち歯科医師は離陸まで、しっかりと勉強と経験を積み、高く飛び上れるようにしないといけない。

と話がありました。

石原先生の成功曲線にそっくりです^_^

IPSGに入会して20年になる会員の先生が、稲葉先生の講演に対し、こんな素敵なコメントをいただきました。

「以前も聞いたことがある大切な話でしたが、その時の医院の経営状況や家族の年齢や健康状態で、こころに響くツボはかわるんだということをはじめて認識しました。

開業直後の頃は、離陸の話が大きく聞こえてましたし、今になると歯科医としてこれからどう生きるかみたいなところが大きく聞こえ新鮮でした。」

 

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自費診療と言っても、きちんとした診査診断をしないとただのパーツ交換のようになってしまう。

自動車も左右のタイヤがバランスがとれているから、高速道路を走ることができます。

口の中も一緒です。

バランスがとれていないと、機能できません。

と、自費診療はタイヤ交換だけではだめですよ。と話がありました。

 

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症例の中で、たくさんの30年経過症例をみることができました。

その中でも、きれいな娘さんの治療の30年後をみたのですが、変わらず、素敵な女性だったことに感動しました。

そして、口の中は30年前に治療したテレスコープシステムがしっかり機能していました。

「できるだけ早く質の良い治療をして、その30年後、40年後をみれるようにしてほしい」

と稲葉先生は訴えていました。

本当に素晴らしい内容でした。


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石原先生は医院経営としての、院長のあり方についてお話しをいただきました。

リーダーは引っ張るのではなく支えるというお話しを聞き、気持ちが楽になった先生方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか?

楽しく働きやすい環境を作るためには、まわりのスタッフに気を使えるかどうかがカギというお話しがありました。

引っ張るのではなく支えることで、スタッフも楽しく仕事ができると思います

 

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コンサルタントの医院経営はワンパターンなものが多く、常々疑問に思っていた会員の先生から、感想をいただきました。

「石原先生のお話しは、医院規模や院長の性格ですべきことは変わります。とそのパターンを明確に分けて説明をしてくださったので、安心して聞くことができました」

そういわれてみれば、みんな一緒のパターンにすることのほうが、実は先生方にとっては窮屈だったかもしれません。

このように明確に示してくださると、自分たちがどうすべきかがわかり、安心しますね^_^

 

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これだけ、真剣な眼差し、ほかのセミナーではないと思います。
 

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セミナー終了後の質疑応答も、大変盛り上がりました。

こちらは、次期IPSG会長の飯塚能成先生。

スタッフから預かった、石原先生への質問の紙を握りしめてアドバイスをいただいていました。

飯塚先生、スタッフからもとても慕われているのですね。

 

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その後の懇親会もとっても楽しかったです☆♪

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 今回、IPSGの会員の先生方に加え鷲沢直也先生の歯科IT研究会の先生方にもたくさんご参加いただきました。本当にありがとうございました。

懇親会にもご参加いただきました。

とても素晴らしい先生方です。

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今回、数々のTV番組に出演されているマジシャンGO君のマジックショーも開かれました☆♪

マジシャンGO君も実は石原明先生がコンサルをしていて、みんなが応援しているとってもハンサムなマジシャンです(*^^)v

マジックの腕は超一流☆

みんなが、GO君のマジックに引き込まれました。

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またしても飯塚先生登場。

とても息が合ってる二人でした!(^^)!

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カードを自由自在に操れるGO君です^_^

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マジックは人と人を仲良くさせる不思議な魔力があります。

マジシャンGO君についてもこんな感想をいただきました。

「懇親会のマジシャンGO君。僕の手のひらで、百円玉が五円玉に変わったマジック( ̄◇ ̄;)はビビった!」

その後2次会へ。

楽しかったですね☆♪


今回参加いただいた先生方からのアンケートをご紹介いたします。

◆「リーダーの役割とは、組織を牽引していくこと。」

だとばかり思っていましたが、石原先生からまったく別の視点があることを教えていただき、たいへん勉強になりました。
また稲葉先生の講演では、患者様に最善の治療を行うためには、まず自分が歯科医として最善の生き方が出来るようになることが必要だということに気づかされました。明日からは、羊じゃなくて鷹になって大空をめざします!
 
◆IPSGには10年余りお世話になっていますが、今回のような企画は初めてでしたので、大変楽しみにしていましたし、終わってみればあっという間の4時間でした。
稲葉先生の話は閉塞感漂う歯科業界に身をおくものとして勇気をもらった人も多くいたのではないでしょうか。
「歯科業務」は摂食・嚥下・咀嚼・呼吸・会話機能を担っているのであり、う蝕、歯周治療は補助手段にすぎないという言葉に自分の歯科医として進むべき道を再考させられた思いでした。
 
後半の石原先生には、今後生き残っていく歯科医院として4タイプの話があり自分の目指す歯科医院の方向性を示唆していただきました。またライバルがいなけれ
ば技術だけで生きていけるが、いれば技術プラスコミュニケーション能力が必要という話や、リーダーシップとは「人を活躍させる力」だという話は自分の認識
とは大きく違っており、頭をハンマーでたたかれた思いでした。
 
そし
てGOさんのマジックを身近で見ながらの懇親会では新顔の先生や石原先生ともお話しをさせていただく貴重な時間であったことに感謝をするとともに、今回の
企画を 立案・成功させてくださった事務局の先生方にもお礼を述べ感想とさせていただきます。ありがとうございました。
 
◆稲葉教授と石原先生のコラボセミナーで、人生が変わった先生がたくさんおられたのではないでしょうか。
セミナーが終わると、なぜかとてもわくわくした気持ちになって、今まで心の中にあった不安が一気に吹き飛んでしまったようにも感じました。
 
私たち歯科医師が堂々と最善の歯科医療を自費診療で行うことが、これからの日本では大切であることを再確認しました。
 
◆稲葉先生と石原先生の話をお聞きして、なお一層私が今学ぼうとしていることはすばらしく、これからの社会でとても必要とされる技術であると確信いたしました。
 
稲葉先生の技術を患者さんにさせていただく上で、石原先生おっしゃっていたコミュニケーション力の大切さを知りました。そして、技術的なこと、コミュニケーション力をきちんと学び、今後多くの患者さんの健康の維持に役立てればと思いました。

 

◆非常に勉強になりました。石原先生のお話しは何度か伺っているのですが、稲葉先生の哲学、理念を初めてお聞きし、感銘を受けました。IPSGに入会させていただければと思います。

 

◆自由診療の役割の大きさ、大変よく理解できました。良い治療に情報を伝えることを、これからより一層心がけていきます。

 

◆石原先生の眼力にはまたまた敬服してます。私の歯科医院は地域制覇型中規模医院に入ります。いや、入りかけたところです。石原先生の発信されるメールマガジンやPodcast,Top3%倶楽部の勉強会で情報や知識を吸収し、総合歯科診療所として「上の上」を目指していきたいと思いました。

稲葉先生の言われる「適切な」歯科医療をアピールしていくためのコミュニケーション能力をつけていきたいと思います。

 

◆歯科の将来、今後の方向性、コミュニケーションの取り方等大変参考になりました。セミナーは楽しむ聴講できるのが一番だと思いますので、とても楽しい時間を過ごすことができ感謝しています。IPSGはとてもよい方にサポートしていただいているなと思いました。

◆今までに医療に関するセミナーは多数受講したことはあるけれど今回、石原先生のような一般の方には勿論の事、さらにはコンサルタントのコンサルタント。経営のプロ中のプロのお話しを間近に聞くことが出来tて大変勉強になりました。そこでなんとなく解ったことは・・・・

  1. 患者さんに利益のあることは、ちゃんとお伝えしてから、じっくりやる。
  2. そこには、演技や演出が効果的な場合もある。
  3. で、お金を頂くべきところはちゃんと、それなりのチャージをする。
  4. リーダーシップとは「人が活躍しやすい環境を作る力」を意味する。
  5. 人に物事を説明するには3つのステップがあり、それを聞いてもらうために一工夫必要な時がある。

とまだまだ、僕には難易度が高い課題が多いが、これらをクリアすると確実に先に進めるという希望の持てる有意義な話であったと思います。

 

◆このような機会に参加出来て本当によかったです。日本の保険医療の歴史を知ることで、歯科医師として今後どう生きて行くかあらためて考えました。また職場や患者さんとのコミュニケーションの取り方を見直すいいきっかけになりました。今日学んだことをすぐに実践したいと思います。今日はありがとうございました。

◆とても勉強になりました。石原先生がIPSGをどのようにのばしたいかわかりました。IPSGの研修会としては、武器である咬合診断、欠損対応、顎関節症等々があります。石原先生がおっしゃるアプローチ⇒プレゼンテーション⇒クロージングの流れが重要かと思います。会としては、少数精鋭で教育していくことが重要だと思いました。