年をとったら入れ歯。これを当然のことと考えていませんか?
80歳以上の健康で元気なおとしよりが増えている一方、歯は50代で失う人が多いようです。
実は、メンテナンス次第で歯の寿命は延びるということをご存知ですか?一生自分の歯で食べることも十分可能なのです!
歯を失うことは、食べることだけに影響するのではありません。
話すこと、表情、脳の血流など全身の健康に広く影響します。その結果、歯がないことが、楽しく、充実した老後を送るための大きな障害になってしまいます。
歯を失う原因の多くは、歯の成人病といわれる歯周病と噛み合わせの不調和によるものです。
この大敵を上手に予防、発見し治療していくことで、生涯自分の歯で生活することが可能になります。
「もう年だから、歯を失うのもしょうがない」
と考えずに、一本でも多くの健康な歯を残すことで、豊かな老後を満喫したいものです!
【噛むことはこんなに大切!】
歯は全身の健康に関係があります。
健康で豊かな老後を迎えられるように、おとしよりにとって、話すことと食べることはかけがえのないものです。
そこで大切なのが歯の存在です。
不自由なく何でも食べられることと、大きな声で人前で笑えることは無上の喜びです。そのためには歯の存在が必要なのです。
また、歯は単に食べること、話すこと以外にも、全身の健康と深いかかわりのある大切な機能をもっています。
このことは最近になってさらに研究が進んでいて、歯の存在が全身にとって非常に重要であることがわかってきました。
歯があるからこそ噛むことができます。ふだん何気なく行うことですが、ひとつには口の中で食べ物を小さく砕いてだえきの混ぜ、食物をひとかたまりにし、飲み込みやすくするという機能があります。
でも、それだけではありません。
歯の存在は私たちの表情をつくってコミュニケーションを助けます。
さらに全身の健康という意味で重要なのは、噛む動作によるあごの働きです。
噛むときに必要な力は筋肉の老化を予防します。そうです、よく噛めるということは若返り、今でいうアンチエイジングの効果があるのです!
また、上下の歯が強いちからでぶつかり合うとき、下あごの力を上あごがしっかり受け止めます。
このときの衝撃はあごから頭につながり、頭蓋で吸収されていきます。
そのため、噛むことによって脳が刺激を受けることになります。
最近の調査では、現代人の噛む回数は昔と比べて大幅に減っているそうです。
日本では軟食傾向が強まり、噛まない食文化になっています。
軟らかくておいしいとか、軟らかいものがおいしいといった食が好まれています。
これに比べ、ヨーロッパ、特にドイツの食生活では硬いものが好まれています。
硬くておいしい、硬いものがおいしいといった感じでまるで逆です。
そのため、ドイツの入れ歯は自然に硬いものが噛める、硬いものを噛んでもこわれないようなものが使用されるようになりました。
これがリーゲルテレスコープです。
ドイツのリーゲルテレスコープを父稲葉繁がはじめて日本に紹介してから30年近くなりますが、当時治療した義歯が現在も使われていることから、とても長持ちする入れ歯です。
今、歯を失うとインプラントという傾向にありますが、インプラントをしたくない人、また骨が高度に吸収していてできない方もいっぱいいらっしゃいます。
ただ、一般の人にリーゲルテレスコープはまだまだ知られていません。
これからすこしづつ、みなさんにリーゲルテレスコープの良さを 伝えていきたいと思っています。