2011年6月12日 第29回顎咬合学会学術大会のKaVo社主催のランチョンセミナーで稲葉繁先生の講演が開催されました。
講演内容は「日常診療におけるカボ社咬合診断システムの応用」です。
230名の先生方にお集まりいただきました。
KaVo社のPROTAR evo 7 咬合器、フェイスボー、ARCUSdigma2下顎運動測定器、を用いた咬合診断システムについて講演をしました。
https://www.kavo.jp/←KaVo社のホームページです☆
先日開催された「顎関節症ライブ実習コース」の模様をフルハイビジョンの動画を用いて診断の流れを動画で発表、百聞は一見に如かず、目の前で患者様の治療を見ているようでした。
患者様は顎関節症で開口量が1,9センチ、クローズドロックの状態で6年間過ごしてきました。
まず、口を開けないと咬合診断ができないので、マニュピュレーションにより4センチまで開けたところもライブで流しました。
その後、KaVo社の診断システムを使った咬合診断です。
PROTAR evo 7 咬合器の強調すべき特徴は
◆セントリックラッチの強固性
◆正確な咬合器の互換性
0点がしっかりできているので、咬合器を何個も持つ必要がありません。複数の咬合器ではなく、模型の移動だけで済みます。
そして、確実なセントリックの確認ができます。(マウンティングプレートの磁石を外すことで確認できるのが特徴です)
◆豊富なアクセサリー
◆操作性の良さ
などが挙げられます。
上顎模型を PROTAR evo 7に再現するツールとして、KaVoのフェイスボートランスファー。
フェイスボートランスファーはすべての補綴物に必須のアイテムです。
しかも、ものすごく簡単。
フェイスボートランスファーなしで全顎の補綴物を製作することへのリスクについて説明しました。
KaVoのフェイスボー再現性が非常に高く、しかもシンプルです。
患者様の口の中はすべてが平均値ではありません。
そして、咬合調整前と調整後のDigma2を用いて比較をしました。
結果のすべてがこの画像で証明されています。
開口量1,9センチの時の回転運動のみの状態から、最終的には4,4センチまで開いて関節結節を関節円板にのって動いている顎運動の状態を比較し、治療前と治療後のDigmaの結果はまるで別人のようでした。
顎関節の状態がすぐに3Dで確認できるこのDigma2、素晴らしいです。
KaVoの診断システムはシンプルで正確、しかもデザイン性も高いです。
今後、ドイツ、ヨーロッパだけではなく、日本でもこのシステムが広がると確信しています。
KaVo Dental systems Japan、IPSGのスタッフの皆様のご協力があって今回の発表は大盛況でした。
本当にありがとうございました☆♪
KaVoのブースもとても賑わっていました!!