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2015『顎関節症ライブ実習コース』開催〜その3〜
『顎関節症ライブ実習コース』〜その2〜に引き続き、いよいよ治療です。
前日にマニュピレーションを行い、開口量2.3センチだった関節が、4.5センチまで開くことができるようになりました。
変化として、顎のクリック音が出始めたということ。
ドップラー聴診器で音を確かめます。
「顎が鳴るっていうのは、良い傾向ですよ!関節円板に乗って口が開いている事ですから(^_^)」
と稲葉先生。
関節の音がしない。
という事は、正常で音がしないという事と、関節円板が落ちて滑走できないために、音がしない事と2つの理由があります。
昔、クリック音があったけれど、最近なくなった。
というのが一番危ないと話がありました。
「今迄食べる事ができなかった大きなおにぎりを食べる事ができました!」
と早速Facebookから写真付きのメッセージが・・・ 良かったですね!!
咬合器とほとんど同じ接触です。
こんな大画面で稲葉先生の咬合調整を見る事ができます。
非常にわかりやすかったと思います。
【ギシェー法・咬合調整順序】
1.中心位の早期接触を除去します。
接触している部位を上下とも削除します。
ただし、この時セントリックストップを失わないように、また、セントリックストップの位置が咬頭頂と窩底となるように、咬頭をシャープに窩底を広げるように削ります。
2.前方運動時の干渉、接触の除去
●平衡側
支持咬頭の内斜面を咬頭頂(セントリックストップ)を残して削除し、この咬頭の通り路を対向する支持咬頭内斜面に形成します。
この時、窩底につくったセントリックストップを削除しないように気をつけてください。
●作業側
上顎舌側咬頭の外斜面を咬頭頂を残し削除します。
下顎の舌側咬頭内斜面については求める咬合形式が犬歯誘導かグループファンクションかによって、 またグループファンクションにしてもどの歯まで接触させるかで接触させる歯させない歯が出てきます。
接触させない場合は下顎咬頭外斜面を削除し、この咬頭い通り路を上顎咬頭内斜面に形成します。
接触させる場合でも広報の歯が強くあたるのは干渉であるので、同時に接触するように調整します。
犬歯誘導の場合はこのような臼歯部接触はすべて除去します。
スチュアートの咬合調整法との違いは、中心位の調整を最初にやるか最後にやるかということですね。
どちらにも共通する原則は、不正なテコ現象の視点となるような咬合接触を取り除く事、そして咬頭嵌合時に臼歯には歯軸方向に力、荷重が加わるようにすることです!
と説明がありました。
咬合調整と言ってもごくわずかです。
調整後、咬合した時の音が高く澄んだ音に変わりました。
原因を取り除きました。
ディグマの治療前、治療後のデータについては、
『顎関節症ライブ実習コース』〜その4〜でお伝えいたします♪
何度も何度も口を開いて、口が開く喜びを噛みしめてくださいました。
お子様からも、
「こんなに口を大きく開くパパ、初めて見た!」
患者様と稲葉先生も和やかでしたし、実習の雰囲気も熱気が伝わってきました。
ご協力いただいた患者様の坪坂さん、本当に感謝です。
坪坂さんのおかげで、歯科医療の深み、喜びを改めて実感された先生も沢山いらっしゃったのではと思います。
『顎関節症ライブ実習コース』〜その4〜では、治療前、治療後を考察したいと思います!!
2015年04月13日
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