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石原明先生+稲葉繁先生コラボセミナー
こんにちは。
IPSG事務局、稲葉由里子です。
5月27日(日曜日)KaVo Dental Systems Japan で10時から17時まで、『石原明先生と稲葉繁先生のコラボセミナー』が開催されたので、ご報告させていただきます☆
内容は、稲葉先生「咬合調整の極意」石原先生「無理なく、短期間で収益を上げる方法」です。
午前中10時から12時まで、IPSG代表の稲葉繁先生の講演、「咬合調整の極意」でした。
咬合調整に限局した、新しい試みのセミナーです。
こちらはゲッティンゲン大学の教授A.Motschの本の表紙です。
この本は大変素晴らしい本で咬合のルールがたくさん詰まっています。
稲葉先生、顎関節の形態について、話した後、
「これぼくの携帯」
と携帯電話を見せていました・・・^_^; 汗
先生方、稲葉先生のダジャレにだんだん慣れてきました☆
咬合の法則について
「咬合は、大事だと思って聞いていても、すぐに忘れてしまうのですが・・・(-_-;)」
と私が質問したところ
「毎日、意識しないとダメだよ」
「削っている場所をつねに、スタンプカスプなのか、シェアリングカスプなのか。上顎に対する咬頭と窩の位置を必ず意識するように」
と教えてもらいました。
腑に落ちる一言でした。
自分は、いつも意識していないから、覚えられないのだと感じました。
BULLの法則、MUDLの法則、DUMLの法則
についても詳しく説明がありました。
◆BULLの法則
咬合調整の時に咬合紙の色が印記された歯が上顎と下顎どちらを削ったらいいのか悩むことがあります。
その時、どちらを削るのかという法則です。
ぜひ、模型をみていただいて、確かめていただきたいと思います。
● 非作業側→上顎では下顎歯の咬頭が通過できるよう。また下顎には上顎歯の咬頭が通過できるように、溝を形成します。
● 作業側→BULLの法則を適用します。
BULLの法則といいうことは、上顎(U)の頬側咬頭(B)、下顎(L)では舌側咬頭(L)を削るというルールです。
◆MUDLの法則
中心咬合位から中心位に導くと上顎の近心斜面と下顎の遠心斜面があたりますよ。
という法則です。
BULLの法則と違って、どちらを削るというものではありません。
◆DUMLの法則 (Upper Distal Lower Lingal)
下顎を前方に導くと、上顎の遠心と下顎の近心が接触するという法則です。
犬歯が誘導時はあたってこないけど、前歯の誘導がなかったときは上顎の近心斜面と下顎の遠心斜面あたるということです。
ということで、どちらを削るというのはBULLの法則だけです。
なんとなく頭に入っていたことが、今回のスライドで、はっきりとわかりました☆♪
Glickman,Schuyler,Ramfjord,Lauritzen,Stuart,Guichetなど咬合調整法にも色々ありますが、今回は時間が足りなかったので、第二弾としてお伝えしたいと思います!
そして午後13時から17時まで、「無理なく、短期間で収益を上げる方法」を石原明先生にたっぷりお話しをしていただきました☆♪
『何をどう学べばIPSGの先生方が、テレスコープシステム、顎関節症、総義歯の技術を身につけることができるのか』
ということなのですが、すべてのセミナー、実習コースを受けて、少なくても1年間はかかります。
勉強するには、ある程度、心の余裕とお金の余裕が必要です。
先生方が勉強に打ち込むためには、安定した収益がとれていなければなりません。
お金+時間の余裕がないと純粋に勉強に打ち込むことは難しいと思います。
ということが、今回のセミナーが企画されたきっかけです。
具体的には、
◆時間を三分割する
◆保険外の治療ができるようになる方法
◆富裕層の方にどんなアプローチをすればいいか
◆インターネットを効果的に活用する方法
などがありました。
特に富裕層に対するアプローチはかなり細かくお話しをいただきました。
「無理なく収益が上げる方法」と言っても、じーっとしていても、結果はでません。
時間を管理する上手な方法についてお話しがありました。
お話しの中で、時間を3分割することが大切だと教えて戴きました☆
3分の1 の時間で、生活が安定するような売り上げを作り、バランスがとれるようにする
3分の1 でスキル身につける
3分の1 で人脈つくる
ということでした^_^
その後、私が配信しているメールマガジン、ブログの他に、石原先生とのメールのやりとりを公開させていただきました。
正直、びっくりしました。
ひとつかふたつだと思ったので(-_-;)
穴があったら入りたいぐらいはずかしかったです。
「ここまで掘り下げた話はIPSGでしか、教えない。」
とおっしゃっていましたが、それくらい具体的な内容でした。
どんな内容かは内緒でーす^_^
明日から実行できるお話しをたくさんいただき、本当にありがとうございました。
セミナーが開催されたKaVo Dental Systems Japan のショールームの前で、石原先生と記念写真をとらせていただきました^_^
なかなかこんな機会はないので、うれしかったです♪
KaVoのユニットは、機能性に加えて審美性も兼ね備えています。
VIPな患者様用のユニットですね☆
その後の懇親会です☆
左から、林先生、IPSG会長の飯塚先生、木谷先生です☆
一日ご苦労様でした。
お酒も話も盛り上がりました♪
私も懇親会に参加させていただきました。
先生方と、沢山おしゃべりすることができてうれしかったです。
ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました^_^
そして当日会場を提供してくださったKaVo Dental Systems Japanの方々にも心よりお礼申し上げます。
参加してくださった先生方の感想を一部ご紹介いたします。
☆彡:・;.*:・。゜゜・:゜*:。゜.*。゜.o。・。゜o.゜。・*。・゜.。☆彡
◆今まで受講した時に知りたかった咬合調整の方法を知ることができて良かったです。咬合調整のの際に常に顎関節の状態を意識しながら行うなど、改めて認識しました。濃厚な講義でした。石原先生の講義は面白くわかりやすい講義でした。実際に患者さんにどのようにアプローチしていけば良いかがよくわかり、肩の力がすっと抜けた感じでした。有難うございました。
◆・先生が飛ばされたスライドをじっくり見たかった
・自院の経営について実際のアドバイスを頂きたいと思った。大変お話をおもしろかったです。自分の知らない世界がありました。
◆・咬合調整がしっかりできるようにもっともっと基本を身につけないといけないと認識しました。
・まずは自分を変える自己改革が必要なのがわかりました
・とてもおもしろく身になるセミナーでした
◆咬合調整は一日のセミナーで受講したいです。石原先生の話も今までになく具体的なアドバイスでとても良かったです。
◆稲葉先生、石原先生のコラボの研修の話は大変良い勉強になりました。特に石原先生のトークは初めてのことばかりなので良かったです。有難うございました。「わかっていると思いますけど」のフレーズを明日から使いたいと思います。
◆大変充実した内容でたくさんのヒントがありました。感想を書く時間がなくなってしまいましたが、今日は有難うございました。次回も宜しくお願いいたします。
その他、やはり咬合調整について、もっと聞きたかったというご意見を多数いただきました。
ありがとうございました。
今後の石原先生とのコラボセミナーではマーケティング6回セミナーに合わせて、『咬合治療の極意』の6回コースを企画したいと思います。
次回は8月26日に石原明先生と稲葉繁先生のコラボセミナーを開催する予定です^_^
ぜひ、ご参加ください☆
投稿者 shige : 12:56 | コメント (0) | トラックバック
2012『ハーモニックオクルージョン』~審美と咬合のハーモニー~
こんにちは。
IPSG事務局、稲葉由里子です。
2012年5月13日、『ハーモニックオクルージョン』~審美と咬合のハーモニー~が開催されたのでご報告させていただきます。
こちらは稲葉先生が書いた絵で、人は異性がいてはじめてお洒落をするという、審美の原点を描いたものです☆♪
中央にいるのが女性でその両脇を男性が取り巻いています^_^
今回のセミナーは、稲葉先生が、1991年から4年間に渡り、日本歯科評論に連載したコラム「美の追究」をもとにした内容です。
1991年当時、稲葉先生は、審美歯科についてある程度考えをまとめていました。
若い方からお年寄りまで、歯のある方から残念ながら失ってしまった方まで、それぞれの審美歯科があります。
歯を白くするということはもう、そんなに難しいことではありません。
稲葉先生の審美歯科はどちらかというと『ごまかしのテクニック』だと思います。
そんな、すべての患者様が良い条件ではありません。
歯が入るスペースもないかもしれないし、矯正ができない状態かもしれません。
『ごまかしのテクニック』はそんな時最大限の効果を発揮します(*^_^*)
ということで、稲葉先生がどのように審美歯科を考えるかということを丸一日たっぷり聞いていただきました。
『人の歯列はなぜこんなに上手くできているのか』
審美と咬合のハーモニーについて、アンテリアーガイダンスの重要性が今回、本当に詳しく解説がありました。
前歯はエステティックとファンクションの2つの役割があるにもかかわらず、今審美については材料の話ばかりです。
材料に分析と機能をどのようにつけていくかという事が、非常に重要なのにもかかわらず、それについて重要視されていません。
犬歯は平衡側の顎関節から一番遠い位置にあります。
歯冠、歯根比が長い、緻密骨である、感覚受容器(レセプター)が発達していることから、 天然歯の歯の誘導に最適です。
本当に人の歯列はなぜ、こんなに上手くできているのでしょうね^_^
アンテリアーガイダンス、前歯の誘導のあて方についての説明です。
ギージーは矢状顆路角の平均は33度、 この矢状顆路角+7~10度を与えるのが理想的で、+20度、25度だときつくなるから注意が必要、と稲葉先生の話がありました。
矢状顆路角を咬合器上で33度に設定し、インサイザルテーブルに10度角度をつけても同じことです。
そして、前歯の誘導で臼歯が離れる量は最低1ミリとるように、切端の噛みこみの深さが2ミリ以上の場合は注意が必要、ディープバイトは関節に悪影響を及ぼすということも気を付けないといけないと話がありました。
アピアランスガイド、基準線についての説明です。
適当に患者様に説明してもわかりません。
きちんと、アピアランスガイドの線を引いて模型上で説明をすることが重要です。
◆FRC フェイシャル・リッジ・クレスト (歯冠の長さ、歯軸の方向を表す線)
◆LA ライン・アングル (歯冠の幅を表す線で、隣接面に移行する歯軸線)
◆GCC ジンジバル・カンター・クレスト (歯冠を横切りPCに関係する豊隆線)
◆ICC インサイザル・カンター・クレスト (審美性に関係する豊隆線)
その他にも、CF-line(セントラルフォッサライン)、LI-O-line(リンゴオクルーザルライン)、BO(バッカルオクルーザルライン)の説明がありました。
このような事は 他では聞けないですね☆♪
歯の黄金比、1:0.618の法則
デンタル・イリュージョン。
審美とは、『ごまかしのテクニック』 です☆♪
本当に盛りだくさんな内容で、1日では話が足りない程でした。
今回プレゼントさせていただいた、「美の追究」の合冊本にすべて書かれているので、後で復習して頂きたいと思います。
こちらは、以前私がドイツシュツットガルトで見学させていただいた、技工士の大久保先生がお勤めのラボで、大変素晴らしい仕事を見させていただいた時のものです。
「審美歯科をするならば、一度は自分でセラミックを焼くように」
どんなに大変な作業か、患者様に説明できるようになるからです。
稲葉先生は、陶材の物理的性質の論文で学位をとったので、
この辺りもとても詳しいです。
Claud Sieberという稲葉先生の友達の技工士は、1本のセラミックの技工料が25万です。
日本ではドクターでもそんな値段はいただいていません(@_@;)
最低でも5.60万は患者様からいただかないと成り立ちませんが、ドイツではそういう治療が行われています。
http://www.claudesieber.com/←Claud Sieberのホームページ、美しいです☆♪
最後に稲葉先生の全顎セラミックの症例を多数、ご紹介。
岩田先生の審美の症例も多数紹介。
しかも、かなりの難症例を、審美と咬合の分析により、完璧に修復されていました。
今度、岩田先生のセミナーが開かれるので、色々な角度で写真を撮ってみました(^_-)-☆
セミナー終了後の懇親会です☆
本当に有意義なセミナーでした。
きっと先生方にもご満足いただけたと思います。
先生方からの感想を一部ご紹介させていただきます♪
o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。*:.. *:..。o○☆゜
◆審美の背景にある知識、哲学が膨大ですごいセミナーでした。美に対する意識が変わりました。全顎補綴の患者さんは完璧な治療で歯科の全てを網羅されていてビックリしました。岩田先生の症例も全部素晴らしかったです。
◆稲葉先生がいつも簡単に調整や補綴してるように見えますが、根拠がとてもあるんだという事を痛感させられました。「美の追究」を読んで自分の点の知識を線で結べるようにしたいです。根拠に基づいた治療が出来るようになりたいです。
◆・審美の規準を知れたこと
・impの方法を知れたことが良かったです
・質疑応答がとても濃かったです
・スマイルラインの誤解の話はすごかったです
◆昨年受講した時に美の追究の本を見て、じっくり読んでみたいと思いました。今回手に入ったことで嬉しかったです。他では聞けない審美の話を聞くことが出来て有意義でした。たくさん症例が見れたのも大変参考になりました。
◆ 何回も聞きに来ていたつもりでしたが、私の忘れていた話や新しい話が沢山あり、とても勉強になりました。日常臨床に活かしたいと思いました。
◆・基本コンセプトを知ることが出来てすごく参考になりました。
・スマイルラインに対する考えが間違っていたことがわかりました。
◆審美を知る上で知らないことを沢山教えて頂きました。有難うございます。
◆単純に「歯」だけの話だけではなく、雑学的なことも聞けて楽しかったです。特に最後の質疑応答はかなりためになりました。
◆機能美を考慮した補綴物を今後も臨床で作成していきたいです。
◆知らずにすんでしまっていたことを再度基本を勉強したいと思いました。「美」の考え方はおもしろかった。参考になりました。
ご参加いただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪