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「自費率向上の鍵 予防補綴のすすめ」
平成23年1月29日 (株)コサカ新春講演会 「自費率向上の鍵 予防補綴のすすめ」 が開催されました。
「予防補綴」という言葉はまだ聞きなれないと思いますが、これから全国の先生に広めていきたいと思っています。
「歯科医療で大切なことは、他人からみて歯科治療をしていることがわからないようにすること。」
「金銀パラジウム合金なんてとんでもない。 保険で手を付けた歯からゆっくり抜歯をしてしまう。」
「だから、抜髄も今のように簡単にしてはいけない。」
「クラスプは魔物」
など、今の歯科の現状について、稲葉先生にしか言えないような発言をしていました(*・ε・*)
もちろん稲葉先生のMinimam Interventionについての話もありました。
あまり知られていませんが、KaVo社からだしていた、SONICSYS は悪いところだけをインレーの形をしたダイアモンドで削るのですが、そのダイアモンドの形が、すでにインレーになっているものです。
インレーの予防拡大なんてする必要がないです。
今回のセミナー、若い先生に向けての意識改革だったと思います。
小手先のテクニックではなくて、患者さんに対する意識、私たち歯科医の意識を変えなくてはいけない。
稲葉先生が言うには
「我々はパーツ屋じゃないんだよ!」
でした(*・ε・*)
こんなに研修会についていってる私でも初めて見るパワーポイント、スライドがたくさんあって、すごく刺激的でした(=^▽^=)
稲葉先生のインプラントとテレスコープのコンビネーションも発表していました☆
これも初めて見ました!
残存歯が少ない場合、日本の保険制度では、総義歯になるのを待つだけです。
クラスプを入れたらもう終わり。
ぜひ、レジリエンツテレスコープを学んでいただきたいです。
残っている歯をできるだけ守りながら使える優れたテレスコープ。
最近需要が非常に増えています。
2時間という短い時間ですが、内容は盛りだくさんでした。
IPSGの会員の先生方も参加してくださっていて、心強かったです。
セミナーを受講した感想の一部、お伝えします。
◆やっぱり稲葉先生のお話は楽しい。今回はとくに精神面にとどきました。
◆確かに、ヨーロッパ式補綴には目がいっていませんでした。気になります。勉強になりました。もう少し早期介入例をみたいです。
◆自分自身が受けたい治療(医療)をしていく事が重要だと思いました。まだまだ勉強中ですが、患者さんの事を一番に考える歯科医師になろうと先生のお話で改めて思いました。ありがとうございます。
◆予防補綴の流れがわかりやすく説明してありました。グルーブカッターの使用方法が実際にみたい。
◆1月にリーゲルテレスコープセミナーに参加しまして、今回の1月29日のコサカ主催の研修会に参加しましてパーシャルの重要性を再度確認しました。2月19,20日の研修会に参加させていただきますのでよろしくお願いいたします。
◆我々はもっと医療の志を高く持つこと、パーシャルデンチャーの考え方が遅れていることにきづかされました。
◆数々の貴重な症例を見させていただきとても勉強になりました。
◆大変参考になりましたが、あまりにすご過ぎてとても自分には、無理だと思いました
◆テレスコープの講演をあまり聞いたことがなく症例と照らし合わせてみることができ、理想の一つの治療と感じた。
◆大変勉強になりました。今まで聞いたことがなかったので新しい知識が沢山増えました。ありがとうございました。
◆インプラントが支流の歯科界で今回のお話は、大変良かったです。
◆Imprantが増える中でDentureの重要性を再確認しました。
素敵な感想をたくさんいただきまして、ありがとうございました!!
投稿者 shige : 19:20 | コメント (0) | トラックバック
「テレスコープの臨床」セミナー開催されました。
2011年1月16日新春最初のIPSGセミナー「テレスコープの臨床」 開催されました。
今回、はじめて雑誌広告をしたこともあり、全国からたくさんの先生のご参加をいただきました。
はじめて参加された方がほとんどでしたが、びっくりしたのがたくさんの方が積極的に質問されていたことです。
テレスコープシステムは1886年にはじまり、125年もの歴史があるドイツで開発された入れ歯です。
125年の間改良し続けてきたため、非常に精度が高く、世界で、特にヨーロッパでは非常に信頼されている技術です。最近のインプラントブームの中で、テレスコープシステムによるパーシャルデンチャーのセミナーは非常に貴重だと思います。
日本では、アメリカの技術は入りやすいのですが、ヨーロッパ、とくにドイツの技術はほとんど入ってきません。
稲葉繁先生が1978年にドイツに留学したきっかけは顎関節症ですが、ドイツでの副産物がテレスコープシステムです。
1978年当時、ドイツではすでにクラスプによる治療は歯科大学の授業からも消えていました。
したがって、日本の保険制度による入れ歯との差は天と地ぐらい違います。
テレスコープシステムというと、日本ではコーヌスクローネしか知られていません。しかも術式が間違っているものが多く、評判が悪くなってしまいました。正しい方法で行われたコーヌスクローネ、稲葉先生はたくさんの30年症例をもっています。
コーヌスクローネの金属で推奨するのはスイスメタロール社のオロフロイド3.非常に精度が高く、生体安全性の高い金属で、患者さんの体にも安全です。コーヌスクローネをパラジウムの金属で行うだけで、失敗を招く原因にもなります。
レジリエンツテレスコープ、リーゲルテレスコープ、コーヌステレスコープとミリングデンチャーなど様々なタイプのテレスコープを症例によって使い分け、ほとんどすべての症例がカバーでき、最近ではインプラントの上部構造にテレスコープシステムを応用できるといった話をしました。
稲葉先生の最近の症例も素晴らしいものでした。
給食のおばさんが退職し、自分へのご褒美として上顎リーゲルテレスコープ、下顎コーヌステレスコープを入れた症例は、誰もが綺麗な歯を望んでいるということを証明した内容で、最後のセットの写真は感動的でした。
動画でコーヌステレスコープの製作方法を勉強したり、シリコン印象の方法を学んだり、盛りだくさんでした。
セミナーの内容は私のtwitterとFacebookでも少しご報告させていただきました。
来月、2月19,20日の「パーシャルデンチャーの設計、製作実習コース」もあっという間に満員になってしまいました。
ありがとうございました!
今回、参加していただいた先生方にアンケートをさせていただきました。
一部、ご紹介させていただきます☆
◆テレスコープシステムについて初めてわかりやすい知識をもつことができました。稲葉先生の長い臨床の経験を伺い納得することが大きかったです。30年も同じテレスコープ義歯を装着している患者さんが実際存在しているのには、大いに感心しました。
◆勉強したことがなかったテレスコープシステムがどんなものか初めて知りました。教科書では名前しか聞いたことがなかったので、歴史や貴重な写真等を含めてとても勉強になりました。
◆インプラント以外のイケてる義歯という武器を獲得していきたいと本気で思っていますので、これからヨロシクお願いします☆
◆本日はありがとうございました。テレスコープの症例を見たり、基礎についてご教授いただくのは初めてのことだったのですが、基礎から説明していただき、キーワードは何度も連呼してくれたので、初心者にはわかりやすかったです。
◆30年来やってきたコーヌスデンチャーの欠点がわかった気がします。
◆約25年前に東京歯科研にて当時稲葉先生の講習会に参加しましたが、現在まで書籍などを参考に臨床にいかしていました。井の中の蛙にならないように今日久しぶりに参加させていただきました。自分自身の臨床の再確認として改めて勉強し直したいと思いました。有難うございます。今後講習会のメール配信、お願いいたします。
◆テレスコープの種類、それぞれの利便性など大変勉強になりました。また自分の勉強不足、知識不足など痛感しております。今年もIPSG研修会に参加させて頂き勉強していきたいと思います。
◆稲葉先生のお話は、いつ聞いても楽しいです。大満足です。
◆フランクに質問できて良い。
◆稲葉先生の実直な人柄、臨床に触れて楽しかった。要望としては各テレスコープのカラーアトラスやDVD(手順は勘どころ)を作ってほしい。また来ます。
◆臨床経験の浅い私にとって2年前に同じ講義を聞いたのと比べ、今日は本当に色んな事がわかりました。ここが分からないというpointがダイレクトにわかりました。インプラント以外の選択肢が自分の日々の診療に加わり患者様に提供できる事にまた一歩近づきました。とてもうれしいです。稲葉先生はグローバルスタンダードを本当に低いレベルの私にもわかりやすく説明してくださりました。ありがとうございます。
◆自身の臨床の中で、欠損補綴の手段として、インプラントだけでは限界があり、パーシャルでの補綴を考えるとテレスコープシステムは非常に魅力を感じました。いくつかテレスコープにもありますが、「リーゲルテレスコープ」をぜひ自分の手段のひとつとして身につけたいと思いました。実習コースもぜひ参加したいと思います。
◆約20年ぶりに稲葉先生のやり方を勉強させていただいて、大変参考になりました。
本当にあっという間の一日でしたね☆参加していただいた先生方、本当にありがとうございました☆♪