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重度な歯周病と入れ歯について
【重度な歯周病と入れ歯についての症例】
初診時
重度の歯周病でお口のにおいが気になって来院されました。ご自分でも悪いのがわかっていて、一大決心で当医院をおとずれれた。とおっしゃっていました。話をするときは常に手で口を隠し遠くで話すようにしていたとそうです。
残念ながら前の歯はグラグラ、どうしても保存ができなかったため、歯を抜かせていただきました。
抜く前に、入れ歯を修理して歯が抜けてもそのままにならないようにしました。前の歯は仮の歯を作り、上あごの部分を補強し、かめるようにします。
通常、歯を抜いてしまうと、ないまましばらく過ごさなくてはいけませんが、それでは、患者様の生活に支障があります。そのため困らないように事前にきちんと治療計画をたてておきます。
上あごは2本歯を抜き、4本を利用してレジリエンツテレスコープ、下あごは残っている本数は多いのですが、歯槽膿漏がすすんでいて歯がぐらぐらしていたため、すべて固定、連結できるようなリーゲルテレスコープで治療をすることになりました。
上あごに内冠を接着させて、その上にレジリエンツテレスコープをはめます。
下顎は内冠を連結して歯がぐらぐらしないように固定し、その上からさらにリーゲルテレスコープで固定。
お口の中に入れ歯を装着したところ。見えるところはすべて白く、入れ歯であることが他人に気がつかれません。
この入れ歯を入れて患者様は大変喜んで下さり、知らない人にでも笑って話しかけにいきたくなるとおっしゃっていました。
今まで笑ったり、話をすることにコンプレックスをもっていたとのこと。
毎回メンテナンスのときに素敵な笑顔でお話をされるのを見ると、私たちもとってもうれしく思います。
2010年07月15日
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