IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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インプラント以外の方法は?(40代女性)

Q. 25年前、高校生の時に左下6番を抜歯したため20歳代でブリッジになりました。
5年前ブリッジの支えになっていた左下の7番がだめになり抜歯。
歯周病もあり、インプラントするには骨が足りないということで入れ歯にしました。 

保険で作った部分入れ歯で、とても違和感があります。

以前インプラントもすすめられましたが、やはりインプラントには抵抗があります。インプラント以外の治療法で良い方法があれば教えていただきたいと思います。

A.最近インプラントに抵抗があり、できることならしたくないという相談をうけることが多くなってきました。インプラントは条件が整っていればすばらしい技術です。 でも、全ての方の条件が整っているわけではありません。

実際、骨の量、喫煙、全身疾患そして歯周病などの問題があるため、すべてがインプラントで対応できないということは事実だと思います。

40歳代でインプラントを入れたとして10年後、20年後、30年後どうなっているかということも考慮しないといけません。

奥歯を2本失ってしまったということですね。

当院で一番行われているリーゲルテレスコープによる2本分の部分入れ歯についてお伝えします。

通常保険の入れ歯は金属のバネで支えますが、審美的に悪い、入れ歯が動くという欠点があります。

当院のリーゲルテレスコープは入れ歯に小さな鍵のような装置を付け、この鍵の開閉によって入れ歯が簡単に着脱できるようなしくみになっています。なので、金属のバネはありません。

また、保険の入れ歯は簡単な金属のバネで歯をつかんでいるため、かんだ時の入れ歯の沈み込み、(動き)はとても大きいです。それが直接歯に伝わるため、結果的に歯を揺らしてしまい、グラグラにしてしまいます。

それに比べ、リーゲルテレスコープは土台となる2本の歯を連結固定、その上に2重に歯を被せてます。鍵をしめることでしっかり入れ歯を固定します。

リーゲルテレスコープによるかんだ時の入れ歯の沈み込み(動き)は300ミクロンです。

そのうち土台となる歯にかかる動きは120ミクロンのため、ほとんど土台に負担がかかりません。

もちろん、しっかりと噛むことができて、審美的にも優れているということが特徴です。

最近クラスプ(バネ)がみえない、シリコンのような部分入れ歯がでてきましたが、どのくらいの歴史、症例があるのでしょうか。みかけはよくても噛めて機能しないと意味がありません。

お出かけ用として使うのでは、食事も美味しくないですね。

リーゲルテレスコープはインプラント同様、しっかり自分の歯として使うことができると言ってもよいでしょう。

 

 

 



2010年06月14日

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