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30代、インプラントと総入れ歯どちらがよいでしょうか?
Q.30代後半ですが重度の歯周病で、左上4本、下の前歯の歯しか残っていません。
残っている歯もグラグラで接着剤のようなもので固定してあります。
現在、金属の金具がついた部分入れ歯を使っています。
なんとかならないものかと、何件かの歯科医院で診てもらいました。
1件目では、残っている下の歯を全部抜歯し、入れ歯のインプラントにするしかないとの診断。
2件目では、上はインプラント4本で入れ歯を固定、下はインプラントも6本でブリッジがいいですが、かなりの金額になってしまいます。
とても話しづらく食事もとても食べづらいです。
仕事にも影響が出てしまっています。(営業の仕事です。)
マスクが手放せなくて人前で笑う事もできません。
毎日がとても苦痛です。
総入れ歯か、インプラントか自分でもどのように決断してよいのかわからなくなってしまっています。
どちらがよいのでしょうか?
A.残念ながら、将来的に上下ともに総入れ歯という状態になりそうですね。
入れ歯にするか、インプラントを使った入れ歯にするか。ということなのですが、この場合、インプラントを使った総入れ歯はあまり意味がないと思います。ご自分の歯が残っていた時と同じ状態がインプラントを入れても繰り返される可能性があります。
さらに、かなりの数の本数のインプラントが必要になるということと、、重度の歯周病のため骨の厚みが薄いことが予想されるので、金額的にも、あなたの骨にも負担は大きいです。
インプラントをしなくても、口のまわりの筋肉を利用して作った総入れ歯の製作方法で非常によい結果を得ています。
「上下顎同時印象法」という方法による総入れ歯です。
この方法は上下一度に型取りをして、口の周りの情報をすべてコピーできる方法です。型取りの最中につばを飲み込んでもらうのですが、これによって食事をするときと同じ状態を再現することができます。
口の周りの筋肉に支えられた総入れ歯は吸着がいいです。またウォーターフイルム現象(ガラス板を2枚重ねその間に水を挟むと取れなくなる仕組み)によって取れないようにします。
人前で大きな口を開けて笑っても、けっして外れてしまうことはありません。
入れ歯になったことで内気になってしまったら、今後の人生楽しめなくなってしまいます。
入れ歯であることを忘れてしまうぐらい自然な入れ歯なので、安心して使っていただけます。
2010年04月16日
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