IPSG包括歯科医療研究会発信|顎関節症、テレスコープシステムの専門家が歯科医療の現場と実際を綴るブログ:ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープをはじめて日本に紹介した稲葉歯科医院がお届けする、使用感・審美性ともに優れた本当の入れ歯とは?そして歯の治療にまつわるあれこれなど。

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ぺリオドン(神経を殺す薬)投入後の痛みが治りません

Q.左上6番を根管治療をしているのですが1ヶ月以上痛みがひかなくて困っております。

「ペリオドン」を入れ、蓋をしてもらったのですが、その後、激痛で鎮痛剤も効かない状態になり、歯を押したり、叩いたりすると「鈍痛がする+歯が浮いたような感じ」になりました。

このまま痛みが続くようでしたら、歯を抜かなければいけないのでしょうか?

A.「ぺリオドン」とは 神経を殺すために使われる劇薬です。

この薬を使用すると、歯根膜の組織を破壊させてしまうことから、たびたび歯の根の先端に痛みを感じます。神経を抜いたはずなのに痛みがある原因の一つをして「ぺリオドン」の使用があげられます。

ヨーロッパ、アメリカなどの先進国では使われていない薬剤です。

もし、まだぺリオドンを使って治療をしているのであれば、使用をやめて、沈静させる必要があります。そして、根の中をきれいにして感染しないようにしっかり仮歯を入れます。

抗生剤を投与することもありますが、それでだいたいしばらくすると痛みがおさまってくるはずです。

痛みがおさまったところで、きちんと歯の根の治療(根管治療)をしましょう。

なるべくなら神経の治療をしないのが一番です。ましてや、歯を抜くことは最終手段、避けなければいけません。

そうならないように定期的なメンテナンスをすることをおすすめします。

当医院では如何にして神経を保存して守るかということに全力を注ぎますが、どうしても必要なときのみ神経を取ります。

この質問にお答えしているのは3月の半ばですが、今年に入って私はまだ一度も神経を取る治療を行っていません。

神経の治療を行うときはしっかりと時間をとり、なるべく短時間で治療します。

神経の治療なら1回か2回。そのぶん感染の確率も低くなるからです。感染していなければ、強い消毒薬を使うこともないので体にも安全だと考えています。

 

 

2010年03月17日

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