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入れ歯ははずして寝た方がよいですか?
Q.入れ歯ははずして寝た方がよいですか?それともはめたまま寝た方がよいですか?
A.このようなご質問をよくいただきます。
保険治療で作った入れ歯は樹脂がやわらかいため、樹脂内部が汚れやすく、臭いがしみこみやすと言われています。そのため、夜ははずして消毒をするようです。粘膜を休ませるためとも言われています。
当院の入れ歯は夜寝る時もはずさずに、お休みいただいております。
テレスコープ義歯、上下顎同時印象法による総入れ歯に使う樹脂は汚れ臭いが染み込みにくい材料を使用しています。
日本大学松戸歯学部と、ベルチン自由大学がそれぞれ行った興味深いアンケート調査があります。
入れ歯の患者さん、それぞれ55人を対象に、入れ歯の手入れ方法、手入れ時期、使用習慣、歯ぐきの手入れ について質問をしました。
結果、ドイツと日本の患者さんの使用習慣だけ、大きな違いがありました。
ドイツの患者さんの多くは、昼間も夜間も入れ歯を装着しているそうです。これに対し日本では、ほとんどの患者さんが 入れ歯を外して就寝していることがわかりました。
夜はずしている姿を、夫や家族に見られたくないということもあるようです。
ドイツの歯科医師は、夜はめたまま就寝するように指導しているそうです。
当院の入れ歯を使用している患者様も
「入れ歯が体の一部になっているから外すと不安です。」
とおっしゃいます。
体の一部になっている入れ歯なら、夜きれいに洗浄し、はめたまま就寝されてもいいと思います。
当院でも毎回メンテナンスの時にきれいに磨いて洗浄いたしますので、ご安心ください。
阪神大震災の時、夜入れ歯を置き忘れて食事ができなくなった人がたくさんいた。という話しを聞いたりします。夜何があるかわからないので、やはり、はめたまま就寝することをお勧めいたします。
2010年02月28日
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