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夜寝るとき入れ歯をはずしたほうがいいのでしょうか?
夜、寝るとき、入れ歯をはずしたほうがいいのかそれとも入れたままでいいのでしょうか?
というご質問をよくいただきます。
以前、日本大学松戸歯学部が調査したアンケートで、総入れ歯を入れている日本人男性17人、女性38人、ドイツ人男性21人、女性34人に使用習慣を聞いたものがあります。
それによると、ドイツ人の患者さんの多くは、昼間も夜間も総入れ歯を装着しているのに対し、日本人では、ほとんどの患者さんが総入れ歯を外して夜は寝ていることがわかりました。
日本の歯科医院では、確かにほとんどの歯科医院がはずして寝るように指導しています。
国によって、入れ歯の習慣が違うのはなんだか不思議な感じがします。
はずす理由は、粘膜を休ませるため、だとか夜間、入れ歯洗浄剤につけるようにということだと思います。
先日、診療にいらした患者様で、歯ぐきがちょっと痛いから見てほしいということで少し調整をしました。
その時だけ、歯ぐきが痛いから入れ歯をはずして寝ていたそうですが、とても違和感があったとおっしゃっていました。
上あごの入れ歯を稲葉歯科医院で製作したのですが、入れ歯を入れて寝ないとヘンな感じがすると言うのです。
「自分のものになっちゃったの。だからじゃまになるというより、入れて寝ないとヘンな感じがするのよ。はずして寝ると、朝入れるときかえって違和感があるし、自分に歯がないなんて心配だわ。そうでしょう?」
と言っていました。
・・・・なるほど。というかんじです。
ドイツ人が入れ歯を入れて寝るのも、ほぼこのような理由からのようです。
歯のない姿を夫や家族に見られたくないというのが多いです。
稲葉歯科医院では、夜は入れ歯を入れたままお休みになってください。と 言っています。
寝る前にきれいに磨けば十分です。
それに加えて、メンテナンスのときに毎回入れ歯を磨きますので大丈夫です。
2010年02月03日
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